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婚約いたしません!
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あれから私は主に食っちゃ寝をしていた。
大好きな甘いケーキに好きな時に寝て起きる生活‥‥前世ではブラック企業に勤めてて、なかなか寝る時間なんてなかったけど今は最高ね!
「あとはテレビやパソコンあれば、動画見て楽しいんだけどなあ~」
最近ゴロゴロとする私をメイド達は驚いて距離を置かれている。
『才色兼備のあのリゼお嬢様が!?』
『一体何があったんだ!?』
とまあ、色々と言われている。
いや、もう本当グータラしたいんですよ。そういえば‥‥セイに貸してもらったタオル、返したほうが良さそうよね?
私は騎士達の練習場へと向かう途中、お父様とお母様が私を呼ぶ。
「リゼ!貴女体の調子が悪いと噂になってるわ!レッスンもせず、学園も行かないなんて‥‥」
「私達に何も言えない悩みがあるのか?お前は跡取りなのだ。アッサム君は伯爵家だが、次男で問題無いし、良き夫となれると考えているんだ。だから今後はーー」
私は思いっきり息を吸って声だしてハッキリと断った。
「私は婚約いたしません!絶対に!」
二人はわけがわからないという顔をしていた。確かに二人から見た私は、つい最近までアッサム様に好意を向けて、婚約も前向きだったからね。でも‥‥もう愛だの恋だの、結婚なんて知らん!!
「し、しかし‥‥お前は次期この家を継ぐものとしてアッサム君と一緒になるのが」
「お父様、私はこの家を継ぐつもりはありません。キャンディに継がせればいいのでは?」
「ななな何を?!」
「あら、貴方いいじゃないのかしら?私の可愛いキャンディも出来るこよ」
母亡き後、すぐに結婚したお義母様は、亡くなった母に似ている私が気に食わないのよね。
私と父が話をしていた時だ。
「リゼ!ようやく会えた!」
‥‥ずっと避けていたけれど、もう駄目ね。逃げては‥‥。あぁ、今でもはらわたが煮えくりかえりそうよ。金色の髪に綺麗な緑の瞳の少年は、私の手を握って心配そうにする。
婚約者で愛していた人だった。この人と幸せな家庭を築きたいと思って願っていた。
私はゴクンと唾を飲みこみ、彼に挨拶をする。
「‥‥‥アッサム様、お久しぶりです」
「リゼ、君は僕との婚約を望んでないのかい?」
「勿論です」
「僕は君と‥‥君と一緒になってもいいと考えているんだ」
うん、そのなってもいいという、上から目線発言辞めて欲しいわね。
「アッサム様、私達は仲良く過ごしていた幼馴染であり良き友人でした。でも私は一生結婚なんてしません」
私がそう言うとお父様は倒れそうになっていた。我儘とかそんな事一度も言った事がなかったからビックリしているんだろうけど、そばにいた父は固まっていたもののハッと我に返り私に話かけた。
「リゼ、お前にも考えがあるのはわかるが、キャンディが継ぐなんて言わないでくれ。あの子には荷が重すぎる」
「は?お父様。なら、私はいいということ?あの子は勉強をサボってなければ、大丈夫ですよ」
お父様は口答えした私を見て驚きつつも、怒鳴る事はなく、「ま、また話そう」と立ち去る。
ハアと溜息を出す私の隣にいたアッサム様は私に質問をしてきた。
「まさか‥‥好きな人が出来たの?」
「だとしたらどうなんです」
「リゼ、君は僕を好いていたんじゃ‥」
「とぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉい昔はそうでしたねっ」
そうニッコリと微笑み返すと、アッサム様は何故ショックな顔をするのよ?愛しい愛しいキャンディがいるじゃない。
早く帰ってよー!?甘いケーキ食べたい!そういえば、以前からケーキバイキングが出来ていると下町では流行ってるんだっけ。貴族のものは、はしたないと冷めた意見があるけど、もう周りの顔色なんてどうでもよいもの、一度行かないと!
そう思っていた時、アッサム様の後ろには騎士達の訓練が終わり、セイを見かけた。
「あら、セイ!」
そう私が名前を呼ぶと、面倒くさそうな顔をしながら頭をぺこりと下げるセイがいた。騎士の人達は何故かニヤニヤしながら、セイの頬をツンツンとしている。あらあら、可愛がられてるのね?
「‥‥なんの用でしょうか?お嬢様の相手するほど、暇じゃないのですが」
「相変わらず生意気ね。それよりも‥‥あの、これ」
「タオルですね。別に捨ててもよかったのですが」
「あの、2度もありがとう」
「2度?何がです?」
「いや、違う。えっと、一応高級なお菓子も一緒よ。チョコレート菓子!すごく人気のお店から取り寄せたのよ」
そう私はタオルと一緒にお菓子をセイにあげるとセイは笑いながら話す。
「‥‥あぁ、やはり甘いものはまだお好きなんですね」
「へ?」
私が甘いもの大好きってなんで知ってるの?そう思っていた時、私とセイの間にアッサム様が入ってきた。
「リゼは甘いものは食べないよ。美容に悪いって言ってたじゃないか。‥‥ハッ!!まさか‥‥リゼ!君の好きな人って‥‥」
キッとセイを睨むアッサム様に、セイは興味なさげな顔をしていた。そんなセイの態度にさらにアッサム様は苛立っていた様子だった。
「君、リゼはこの家の令嬢だ。言葉使いも態度もわきまえろ。たかだか使用人の分際でーーってリゼ!?」
私はセイの腕を引っ張り出し、アッサム様を無視して歩き始める。
「アッサム様、それではまた」
そう一言言い立ち去る。隣りで歩いてるセイは、首を傾げる。
「リゼお嬢様、よろしいのですか?あの幼馴染の男を好いていたはずでは‥‥」
「むかぁああああしの話しよ。私一生独身でいるつもりよ!‥んぐっ?」
何故か私の口の中に、チョコレート菓子を入れて笑うセイ。
「なるほど‥‥一生独身。確かにそちらのほうがお似合いかもしれませんね」
「‥あ!これは、一気にチョコレート食べるものじゃないわよ!ここのチョコレート、限定ものなのよ」
「はいはい」
意地悪な顔をするセイはやっぱ生意気だわ。この子にチョコレート菓子をあげるんじゃなかった!私のチョコレート!
大好きな甘いケーキに好きな時に寝て起きる生活‥‥前世ではブラック企業に勤めてて、なかなか寝る時間なんてなかったけど今は最高ね!
「あとはテレビやパソコンあれば、動画見て楽しいんだけどなあ~」
最近ゴロゴロとする私をメイド達は驚いて距離を置かれている。
『才色兼備のあのリゼお嬢様が!?』
『一体何があったんだ!?』
とまあ、色々と言われている。
いや、もう本当グータラしたいんですよ。そういえば‥‥セイに貸してもらったタオル、返したほうが良さそうよね?
私は騎士達の練習場へと向かう途中、お父様とお母様が私を呼ぶ。
「リゼ!貴女体の調子が悪いと噂になってるわ!レッスンもせず、学園も行かないなんて‥‥」
「私達に何も言えない悩みがあるのか?お前は跡取りなのだ。アッサム君は伯爵家だが、次男で問題無いし、良き夫となれると考えているんだ。だから今後はーー」
私は思いっきり息を吸って声だしてハッキリと断った。
「私は婚約いたしません!絶対に!」
二人はわけがわからないという顔をしていた。確かに二人から見た私は、つい最近までアッサム様に好意を向けて、婚約も前向きだったからね。でも‥‥もう愛だの恋だの、結婚なんて知らん!!
「し、しかし‥‥お前は次期この家を継ぐものとしてアッサム君と一緒になるのが」
「お父様、私はこの家を継ぐつもりはありません。キャンディに継がせればいいのでは?」
「ななな何を?!」
「あら、貴方いいじゃないのかしら?私の可愛いキャンディも出来るこよ」
母亡き後、すぐに結婚したお義母様は、亡くなった母に似ている私が気に食わないのよね。
私と父が話をしていた時だ。
「リゼ!ようやく会えた!」
‥‥ずっと避けていたけれど、もう駄目ね。逃げては‥‥。あぁ、今でもはらわたが煮えくりかえりそうよ。金色の髪に綺麗な緑の瞳の少年は、私の手を握って心配そうにする。
婚約者で愛していた人だった。この人と幸せな家庭を築きたいと思って願っていた。
私はゴクンと唾を飲みこみ、彼に挨拶をする。
「‥‥‥アッサム様、お久しぶりです」
「リゼ、君は僕との婚約を望んでないのかい?」
「勿論です」
「僕は君と‥‥君と一緒になってもいいと考えているんだ」
うん、そのなってもいいという、上から目線発言辞めて欲しいわね。
「アッサム様、私達は仲良く過ごしていた幼馴染であり良き友人でした。でも私は一生結婚なんてしません」
私がそう言うとお父様は倒れそうになっていた。我儘とかそんな事一度も言った事がなかったからビックリしているんだろうけど、そばにいた父は固まっていたもののハッと我に返り私に話かけた。
「リゼ、お前にも考えがあるのはわかるが、キャンディが継ぐなんて言わないでくれ。あの子には荷が重すぎる」
「は?お父様。なら、私はいいということ?あの子は勉強をサボってなければ、大丈夫ですよ」
お父様は口答えした私を見て驚きつつも、怒鳴る事はなく、「ま、また話そう」と立ち去る。
ハアと溜息を出す私の隣にいたアッサム様は私に質問をしてきた。
「まさか‥‥好きな人が出来たの?」
「だとしたらどうなんです」
「リゼ、君は僕を好いていたんじゃ‥」
「とぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉい昔はそうでしたねっ」
そうニッコリと微笑み返すと、アッサム様は何故ショックな顔をするのよ?愛しい愛しいキャンディがいるじゃない。
早く帰ってよー!?甘いケーキ食べたい!そういえば、以前からケーキバイキングが出来ていると下町では流行ってるんだっけ。貴族のものは、はしたないと冷めた意見があるけど、もう周りの顔色なんてどうでもよいもの、一度行かないと!
そう思っていた時、アッサム様の後ろには騎士達の訓練が終わり、セイを見かけた。
「あら、セイ!」
そう私が名前を呼ぶと、面倒くさそうな顔をしながら頭をぺこりと下げるセイがいた。騎士の人達は何故かニヤニヤしながら、セイの頬をツンツンとしている。あらあら、可愛がられてるのね?
「‥‥なんの用でしょうか?お嬢様の相手するほど、暇じゃないのですが」
「相変わらず生意気ね。それよりも‥‥あの、これ」
「タオルですね。別に捨ててもよかったのですが」
「あの、2度もありがとう」
「2度?何がです?」
「いや、違う。えっと、一応高級なお菓子も一緒よ。チョコレート菓子!すごく人気のお店から取り寄せたのよ」
そう私はタオルと一緒にお菓子をセイにあげるとセイは笑いながら話す。
「‥‥あぁ、やはり甘いものはまだお好きなんですね」
「へ?」
私が甘いもの大好きってなんで知ってるの?そう思っていた時、私とセイの間にアッサム様が入ってきた。
「リゼは甘いものは食べないよ。美容に悪いって言ってたじゃないか。‥‥ハッ!!まさか‥‥リゼ!君の好きな人って‥‥」
キッとセイを睨むアッサム様に、セイは興味なさげな顔をしていた。そんなセイの態度にさらにアッサム様は苛立っていた様子だった。
「君、リゼはこの家の令嬢だ。言葉使いも態度もわきまえろ。たかだか使用人の分際でーーってリゼ!?」
私はセイの腕を引っ張り出し、アッサム様を無視して歩き始める。
「アッサム様、それではまた」
そう一言言い立ち去る。隣りで歩いてるセイは、首を傾げる。
「リゼお嬢様、よろしいのですか?あの幼馴染の男を好いていたはずでは‥‥」
「むかぁああああしの話しよ。私一生独身でいるつもりよ!‥んぐっ?」
何故か私の口の中に、チョコレート菓子を入れて笑うセイ。
「なるほど‥‥一生独身。確かにそちらのほうがお似合いかもしれませんね」
「‥あ!これは、一気にチョコレート食べるものじゃないわよ!ここのチョコレート、限定ものなのよ」
「はいはい」
意地悪な顔をするセイはやっぱ生意気だわ。この子にチョコレート菓子をあげるんじゃなかった!私のチョコレート!
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