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第四章 啼いて血を吐く魂迎鳥
第二十話 赤い着物の娘㈠
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すっかり夜だ。月が灯っている。
満月から下弦に向けて、わずかに欠けた薄明かりが、控えめに輝きはじめた。
ぽつりぽつりと歩いていた参拝客も、閉門時間を過ぎて完全にいなくなった。
中にいるのは我々不法侵入者のみ。父に知られれば、また留置所に入れられてしまいそうな行いである。
「烏丸、こっちへ!」
本殿の方角から、兎田谷先生と鶯出巡査の呼ぶ声がした。
急いで内苑に駆けつける。
「先生! もう持ち場から離れてよろしいのですか」
この暗さでは、誰かが外へ逃げようとしても見逃してしまう。
現にヤマナシ教授はいつのまにか姿を消していた。
「問題ない。叉崎一派が出入口を見張ってくれているからね」
「まさか協力を要請したのですか?」
「いいや? 情報を漏らしたら勝手にきただけだよ。彼女が今日ここに現れるはずだとね」
逃がさないための対策とは、そのことだったらしい。
「先生、そろそろ教えてくれよ。ここに誰が来るんだ? 竜子さんなのか、菖蒲なのか」
じれったそうに鶯出巡査が尋ねる。
小弟だけでなく、巡査も詳細は知らされていないようだ。
「すぐにわかるよ。烏丸も巡査殿もすぐ顔にでるからさぁ。直前まで教えないほうがいいかと思ってね」
なにも言い返せない。
事前に詳しく知らされていれば、緊張のあまり、無関係なヤマナシ教授の前でも不審な挙動をしてしまっていたかもしれない。
「俺たちはここで犯人がやってくるのを待っている」
「先生が受けているのは人捜しの依頼だろ。犯人もなにも……」
「連続放火事件の犯人だよ」
「つまり、竜子さんが来るんだな!?」
「いいや」
「違うのか!?」
「彼女も来ることには来るけれど」
「どっちだ!?」
「前提が間違っている。放火の犯人は籠石竜子じゃない」
先生の口からようやく解答が示された。
火災から菖蒲さんを救いだした過去、竜子さんを疑って事件を追っていること、小弟もそれらの事情はここに来る前に巡査から聞いていた。
小弟は別行動をしていたため聞き込みの調査には加わっていないが、先生のだした結論は違うということだ。
神門をくぐって内苑に足を踏み入れると、春に見事な花を咲かせる靖国の桜が並んでいた。
我々は息をひそめ、木々の陰に隠れた。
叉崎一派は広大な敷地の出入口すべてを監視するため奔走しているようだ。
いったい何十人引き連れているのか、遠くから怒鳴り声がわずかに響いていた。
境内の中心、本殿だけは本来の静けさを保っている。
静まりかえった本殿に向かう人影が──ふたり。
先に現れたのは籠石竜子だった。
あたりを窺いながら、そそくさと小さな鳥居をくぐって奥に消えた。
怯えているような表情をしていたのは、閉門後の侵入だからというだけではなさそうだ。
兎田谷先生の指示に従ってしばらく待機する。
すると、あちらも同じように隠れていたのだろうか。
桜の影から現れた赤い着物の娘が、竜子さんを追って本殿のほうへ向かおうとした。
「ちょっと待った!」
腰に手をやり、もう片方の手で帽子を少し上げながら、兎田谷先生が中門鳥居の前に飛びだした。
鳥居を跨ごうとしていた娘がこちらを振り返る。
その顔には、暗闇で見るとぎょっとする鳥の仮面がついていた。
野鳥娘の芸で使われていた不気味な面だ。
着物は湊稲荷で見かけた子守の娘が着ていたのと同じ柄だった。
右手に光る物──鉈を持っている。もう片方の手には傘とずた袋。
娘はしばらく棒立ちしていたが、我々の姿を認めると、黙って仮面をはずした。
境内の明かりはすべて消え、少女を照らすのは霞んだ月明かりのみだ。
なんとなくの顔立ちが判別できる程度である。目の下にあるはずのほくろは見えない。
薄暗い空の下で、顔半分を覆う真っ白な包帯だけが鮮明に浮かびあがっている。
風で解けかかった包帯の下には、隠しきれない火傷の痕がのぞいていた。
「菖蒲……どうして鉈なんか持っているんだ。思い詰めているのだったら私に相談しろ。な?」
鶯出巡査の悲痛な説得が、静まった境内を反響する。
だが、兎田谷先生はそれを無視して娘に問いかけた。
「きみ、名前を教えてくれる?」
「名前? 菖蒲だろ?」
巡査が慌てて会話に割り込む。
娘は黙ったままだ。
「教えてくれないなら当ててみよう。きみは『もず』かな? はじめまして」
それは舞台上で見た千の声を持つ百舌鳥の化身、野鳥娘と呼ばれていた少女の名であった。
「先生、ですが火傷痕があります」
小弟も思わず口を挟んだが、先生はもずと呼んだ娘にまっすぐ向かい合っていた。
「包帯を外してみてよ」
先生の言葉に逆らうことなく、娘はゆっくりと白い布を解いていった。
どれだけ周囲が暗くとも、この痛々しさは偽物ではないとわかる。
舞台化粧でこのような水膨れや引き攣り、爛れた皮膚は再現できないだろう。
「やはり……」
菖蒲じゃないかと言いかけたらしい巡査が、言葉を引っ込めて訂正した。
「──いや、その傷、新しいな」
小弟もまじまじと傷を見た。
十年前の火傷なら、水膨れなどとうに引いているはずだ。まるで昨日、今日負ったみたいに、あまりに赤く爛れている。
菖蒲と同じ形、同じ大きさの傷痕である。
誰かにやられたのか?
それとも──
「……自ら負ったのか?」
もずがようやく口をひらいた。
「うん。昨日もやったよ。火鉢の火で」
「いったい、なんのために……?」
そうつぶやいて、はっと現在の状況に思考が及んだ。
もずは菖蒲のふりをして、母親の竜子を殺しにやってきたのだ。
菖蒲とそっくりな着物、髪型、化粧、それから火傷痕。
この暗闇では一見して、二人の娘の区別はつかない。
数回見ただけの我々はもちろん、三年会っていない母親でさえも見間違うかもしれない。
油断した隙に斬りかかられたらひとたまりもない。
菖蒲ともず。
暗がりとはいえ、二人がこれほど似ているとは思わなかった。
過去に菖蒲を救いだし、舞台上の人間発火娘を本人だと断定した鶯出巡査も間違えたほどなのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、小弟は『もず』という少女の顔を今の今まで一度もまともに見ていない。だから彼女にも火傷痕があることを知らなかった。
舞台上でも、ボヤ騒ぎのときも、もずは鳥の仮面を被っていたからである。
「ねえ、人間発火娘の仕掛けを教えてくれない? 派手でおもしろかったな、あれ」
「ん? 兎田谷先生、なにを言っているんだ? こっちの娘はもずなんだろ?」
「そうだよ」
「じゃあ発火娘は菖蒲のほうだろ? まあまあこんがらがってきたぞ」
先生は冷静な調子を崩さず答えた。
「彼女たちはどっちがどっちとかないよ。俺たちが舞台で観た野鳥娘と人間発火娘は、同一人物だった」
満月から下弦に向けて、わずかに欠けた薄明かりが、控えめに輝きはじめた。
ぽつりぽつりと歩いていた参拝客も、閉門時間を過ぎて完全にいなくなった。
中にいるのは我々不法侵入者のみ。父に知られれば、また留置所に入れられてしまいそうな行いである。
「烏丸、こっちへ!」
本殿の方角から、兎田谷先生と鶯出巡査の呼ぶ声がした。
急いで内苑に駆けつける。
「先生! もう持ち場から離れてよろしいのですか」
この暗さでは、誰かが外へ逃げようとしても見逃してしまう。
現にヤマナシ教授はいつのまにか姿を消していた。
「問題ない。叉崎一派が出入口を見張ってくれているからね」
「まさか協力を要請したのですか?」
「いいや? 情報を漏らしたら勝手にきただけだよ。彼女が今日ここに現れるはずだとね」
逃がさないための対策とは、そのことだったらしい。
「先生、そろそろ教えてくれよ。ここに誰が来るんだ? 竜子さんなのか、菖蒲なのか」
じれったそうに鶯出巡査が尋ねる。
小弟だけでなく、巡査も詳細は知らされていないようだ。
「すぐにわかるよ。烏丸も巡査殿もすぐ顔にでるからさぁ。直前まで教えないほうがいいかと思ってね」
なにも言い返せない。
事前に詳しく知らされていれば、緊張のあまり、無関係なヤマナシ教授の前でも不審な挙動をしてしまっていたかもしれない。
「俺たちはここで犯人がやってくるのを待っている」
「先生が受けているのは人捜しの依頼だろ。犯人もなにも……」
「連続放火事件の犯人だよ」
「つまり、竜子さんが来るんだな!?」
「いいや」
「違うのか!?」
「彼女も来ることには来るけれど」
「どっちだ!?」
「前提が間違っている。放火の犯人は籠石竜子じゃない」
先生の口からようやく解答が示された。
火災から菖蒲さんを救いだした過去、竜子さんを疑って事件を追っていること、小弟もそれらの事情はここに来る前に巡査から聞いていた。
小弟は別行動をしていたため聞き込みの調査には加わっていないが、先生のだした結論は違うということだ。
神門をくぐって内苑に足を踏み入れると、春に見事な花を咲かせる靖国の桜が並んでいた。
我々は息をひそめ、木々の陰に隠れた。
叉崎一派は広大な敷地の出入口すべてを監視するため奔走しているようだ。
いったい何十人引き連れているのか、遠くから怒鳴り声がわずかに響いていた。
境内の中心、本殿だけは本来の静けさを保っている。
静まりかえった本殿に向かう人影が──ふたり。
先に現れたのは籠石竜子だった。
あたりを窺いながら、そそくさと小さな鳥居をくぐって奥に消えた。
怯えているような表情をしていたのは、閉門後の侵入だからというだけではなさそうだ。
兎田谷先生の指示に従ってしばらく待機する。
すると、あちらも同じように隠れていたのだろうか。
桜の影から現れた赤い着物の娘が、竜子さんを追って本殿のほうへ向かおうとした。
「ちょっと待った!」
腰に手をやり、もう片方の手で帽子を少し上げながら、兎田谷先生が中門鳥居の前に飛びだした。
鳥居を跨ごうとしていた娘がこちらを振り返る。
その顔には、暗闇で見るとぎょっとする鳥の仮面がついていた。
野鳥娘の芸で使われていた不気味な面だ。
着物は湊稲荷で見かけた子守の娘が着ていたのと同じ柄だった。
右手に光る物──鉈を持っている。もう片方の手には傘とずた袋。
娘はしばらく棒立ちしていたが、我々の姿を認めると、黙って仮面をはずした。
境内の明かりはすべて消え、少女を照らすのは霞んだ月明かりのみだ。
なんとなくの顔立ちが判別できる程度である。目の下にあるはずのほくろは見えない。
薄暗い空の下で、顔半分を覆う真っ白な包帯だけが鮮明に浮かびあがっている。
風で解けかかった包帯の下には、隠しきれない火傷の痕がのぞいていた。
「菖蒲……どうして鉈なんか持っているんだ。思い詰めているのだったら私に相談しろ。な?」
鶯出巡査の悲痛な説得が、静まった境内を反響する。
だが、兎田谷先生はそれを無視して娘に問いかけた。
「きみ、名前を教えてくれる?」
「名前? 菖蒲だろ?」
巡査が慌てて会話に割り込む。
娘は黙ったままだ。
「教えてくれないなら当ててみよう。きみは『もず』かな? はじめまして」
それは舞台上で見た千の声を持つ百舌鳥の化身、野鳥娘と呼ばれていた少女の名であった。
「先生、ですが火傷痕があります」
小弟も思わず口を挟んだが、先生はもずと呼んだ娘にまっすぐ向かい合っていた。
「包帯を外してみてよ」
先生の言葉に逆らうことなく、娘はゆっくりと白い布を解いていった。
どれだけ周囲が暗くとも、この痛々しさは偽物ではないとわかる。
舞台化粧でこのような水膨れや引き攣り、爛れた皮膚は再現できないだろう。
「やはり……」
菖蒲じゃないかと言いかけたらしい巡査が、言葉を引っ込めて訂正した。
「──いや、その傷、新しいな」
小弟もまじまじと傷を見た。
十年前の火傷なら、水膨れなどとうに引いているはずだ。まるで昨日、今日負ったみたいに、あまりに赤く爛れている。
菖蒲と同じ形、同じ大きさの傷痕である。
誰かにやられたのか?
それとも──
「……自ら負ったのか?」
もずがようやく口をひらいた。
「うん。昨日もやったよ。火鉢の火で」
「いったい、なんのために……?」
そうつぶやいて、はっと現在の状況に思考が及んだ。
もずは菖蒲のふりをして、母親の竜子を殺しにやってきたのだ。
菖蒲とそっくりな着物、髪型、化粧、それから火傷痕。
この暗闇では一見して、二人の娘の区別はつかない。
数回見ただけの我々はもちろん、三年会っていない母親でさえも見間違うかもしれない。
油断した隙に斬りかかられたらひとたまりもない。
菖蒲ともず。
暗がりとはいえ、二人がこれほど似ているとは思わなかった。
過去に菖蒲を救いだし、舞台上の人間発火娘を本人だと断定した鶯出巡査も間違えたほどなのだ。
しかし、よくよく考えてみれば、小弟は『もず』という少女の顔を今の今まで一度もまともに見ていない。だから彼女にも火傷痕があることを知らなかった。
舞台上でも、ボヤ騒ぎのときも、もずは鳥の仮面を被っていたからである。
「ねえ、人間発火娘の仕掛けを教えてくれない? 派手でおもしろかったな、あれ」
「ん? 兎田谷先生、なにを言っているんだ? こっちの娘はもずなんだろ?」
「そうだよ」
「じゃあ発火娘は菖蒲のほうだろ? まあまあこんがらがってきたぞ」
先生は冷静な調子を崩さず答えた。
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