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第四章 啼いて血を吐く魂迎鳥
第一話 元日㈠
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──キョ、キョキョキョ、チヨチヨ。
可愛らしい啼き声が聴こえている。
鳥の囀りに起こされて薄目を開けると、柔らかい朝の光が障子に透けていた。
飼い猫に破られた箇所を桜の花弁型で修繕した跡が残っていて、まるで白い空に花が咲いているようだ。
庭の池で鹿威しがカコンと鳴った。
微睡みのなか、枕元の懐中時計をたぐりよせる。時刻を確認し、小弟は大慌てで布団から飛び出した。
まだ夜が明けたばかりの早朝だが、今日はなにかと忙しい日なのだ。
洗濯したての立衿シャツを着こみ、袴を穿く。
成人の記念にと昨年近所の奥様方からもらった割烹着を身につけ、台所へと急ぐ。
鰹と昆布で出汁をとっているあいだ、前日に用意しておいた重箱を並べた。中身は数の子、かまぼこ、根菜の煮しめ、栗きんとん、田作り、伊達巻。
奮発して魚屋に届けてもらった鯛は尾頭つきの造りにし、刺身の重を追加。
さらに新しいもの好きの先生のため、主婦向け雑誌の特集に掲載されていた『サンドウヰッチを詰めた色とりどりの西洋風お重』なるものも作ってみた。
出汁が煮立ったら青菜やしいたけにも火を通し、網で焼いた餅を添え、醤油で味付けしたすまし汁をかける。雑煮の完成だ。
酒を棚からおろそうとして、少々ためらった。
新年早々、酔って問題を起こされては困る。
できればあまり呑んでほしくはないのだが……目出度い日くらいは羽を伸ばしても構わないだろう。鍋に湯を沸かして燗をつけた。
火鉢に炭をいれ、茶の間をあたためておくことも忘れない。
そう、正月の朝なのである。
新たな年が明け、大正も早や十五年だ。
いまを生きる我々にとっては、苦難の時代が続いている。
今年こそは戦や天災、流行り病などに脅かされぬ、長閑やかな年であってほしいものだ。
わずかばかりの祈りとともに、神棚に昆布をのせた鏡餅を供えて手を合わせた。
小弟の名は赤日烏丸。
銀座の片隅にある『兎田谷文豪探偵事務所』に書生として住み込み、家事や雑用をしながら文学を学んでいる。
「やあやあ、すごい御馳走だ。明けましておめでとう。烏丸」
すべての支度がちょうど終わったところで、眠たげな声が廊下から響いてきた。
飼い猫の小夏を綿入の懐にいれて暖をとりながら、ゆったりと歩いてくる足音。
この御方は小弟が師と仰ぐ兎田谷朔先生。
気鋭の探偵小説家でありながら、自身も私設の探偵事務所を営んでおられるのである。
平生は昼まで眠っている先生だが、料理の匂いにつられたのかめずらしく早起きだ。
寝癖をつけたまま台所をのぞき、目ざとく燗酒を見つけて瞳を輝かせた。
小夏もいつもより豪勢な食事の匂いに気づいたようだ。床に飛び降り、小弟の足に額をこすりつけて朝飯をねだってきた。
刺身とかまぼこの端切れを冷や飯にのせてやり、塩分を足す前によけておいた出汁をかける。
正月仕様の猫まんまだ。顔を近づけて嗅いだあと、すぐに夢中で食べだした。
茶の間に料理を運び、食卓に並べる。
我ながらなかなかの出来栄えである。
「兎田谷先生、本年もよろしくお願いいたします。今朝は特別に寒うございますね」
向かい合せて座り、銚子をかたむけ酒を注いだ。先生はじつに旨そうに目を細め、一息で飲み干した。
「ぷはー。朝から呑んだくれても許されるだなんて、正月は最高だなぁ。三箇日は探偵事務所を休業しているし、原稿の〆切もない。嗚呼、毎日が盆か正月だったらいいのに」
年末は絶対に働きたくないと先生が仰ったため、探偵業と作家業の依頼はどちらも断っていた。さらに年明けは絶対に働きたくないとも仰ったため、やはり依頼は断っていた。
すっかり寝正月になさるつもりらしい。この調子でいくと、次は松の内までは働きたくないと言いだしそうだ。
重い腰をあげて労働に従事するのはいったい何日後になるだろうか。
雑煮を食べ、御節をつまみ、盃を持ちあげ、師は機嫌よく言った。
「烏丸や、もう一本……」
「先生、食事が終わったら初詣にでかけませんか。運動にもなりますゆえ」
酒から気を逸らすため、すかさず提案する。
「うーん、たしかにこのままでは少々食べすぎてしまいそうだな。烏丸の料理が美味いから悪いんだ」
雑煮の餅を恨めしそうに伸ばしながらも、先生が箸を置く気配はない。
だした料理をすべて食べ尽くしたあと、腹を押さえながら、しかたないといったふうに口をひらいた。
「そうだな……。烏丸、せっかくの休みだ。少々足を延ばして湊稲荷にでも行くかね。めっきり運動不足だからちょうどいい」
「はい、お供いたします!」
ゆっくり歩いて三十分ほどで到着する 鐵砲洲稲荷神社──通称・湊稲荷は、先生のような京橋区生まれの者にとっての産土神だ。
毎年一月一日に新年を祝う歳旦祭がおこなわれており、夜は縁日も立って賑やかである。
食後の散歩には最適だろう。
着物ならば帯を緩めれば済む。だが、先生は和洋どちらの装いも好む着道楽だ。仕立て直しするにも金がかかるため、師の体型の変化を食い止めるのも弟子の努めなのだ。
酒を一本に留めることができて、運動までする気になったのはほとんど奇跡に近い。
家計も、先生の健康も守られる。小弟にとってはこのうえなく順調な新年の滑り出しであった。
🐾🐾🐾
「疲れた。もうだめだ。俥を呼んでおくれ」
「先生、まだ五分も歩いておりません!!」
家の門をでて、わずか数十歩の出来事である。
数寄屋橋前の通りにすらたどり着いていない。
「ちょっと、いや、かなり食べすぎた……。歩くと脇腹にくる……」
腹が苦しいらしく、中腰になって着物の帯を必死に緩めている。
それにしても、随分と高価そうな結城紬を着ておられる。いつのまに誂えたのだろうか。思わず問いただしそうになったが、晴れの日なので目をつぶることにする。
あとは中折帽、ロイド眼鏡、洋物のショール、ステッキ、編上靴、そして二重廻しのとんびマントと、お決まりの恰好である。
洋装の日もあるが、この和洋折衷スタイルこそが先生の日常着、いわばトレードマークなのだ。
兎田谷先生はモダンなはずのステッキで老人のように体を支え、ぶつぶつと不平を漏らしはじめた。
「だいたいさ、なぜ正月休みにわざわざ出かける必要があるのだね。疲労困憊してしまっては、なんのために休業しているのかわからないじゃないか!」
「しかし、先生が運動不足だと……」
「やはり俥を呼ぼう、そうしよう。というわけで、派出所で電話を借りてくる」
そうと決めた途端、元気になったようだ。
さっきまでよろめいていたのが嘘だったように、意気揚々と数寄屋橋の巡査派出所へと人力車を呼ぶために駆けていった。
可愛らしい啼き声が聴こえている。
鳥の囀りに起こされて薄目を開けると、柔らかい朝の光が障子に透けていた。
飼い猫に破られた箇所を桜の花弁型で修繕した跡が残っていて、まるで白い空に花が咲いているようだ。
庭の池で鹿威しがカコンと鳴った。
微睡みのなか、枕元の懐中時計をたぐりよせる。時刻を確認し、小弟は大慌てで布団から飛び出した。
まだ夜が明けたばかりの早朝だが、今日はなにかと忙しい日なのだ。
洗濯したての立衿シャツを着こみ、袴を穿く。
成人の記念にと昨年近所の奥様方からもらった割烹着を身につけ、台所へと急ぐ。
鰹と昆布で出汁をとっているあいだ、前日に用意しておいた重箱を並べた。中身は数の子、かまぼこ、根菜の煮しめ、栗きんとん、田作り、伊達巻。
奮発して魚屋に届けてもらった鯛は尾頭つきの造りにし、刺身の重を追加。
さらに新しいもの好きの先生のため、主婦向け雑誌の特集に掲載されていた『サンドウヰッチを詰めた色とりどりの西洋風お重』なるものも作ってみた。
出汁が煮立ったら青菜やしいたけにも火を通し、網で焼いた餅を添え、醤油で味付けしたすまし汁をかける。雑煮の完成だ。
酒を棚からおろそうとして、少々ためらった。
新年早々、酔って問題を起こされては困る。
できればあまり呑んでほしくはないのだが……目出度い日くらいは羽を伸ばしても構わないだろう。鍋に湯を沸かして燗をつけた。
火鉢に炭をいれ、茶の間をあたためておくことも忘れない。
そう、正月の朝なのである。
新たな年が明け、大正も早や十五年だ。
いまを生きる我々にとっては、苦難の時代が続いている。
今年こそは戦や天災、流行り病などに脅かされぬ、長閑やかな年であってほしいものだ。
わずかばかりの祈りとともに、神棚に昆布をのせた鏡餅を供えて手を合わせた。
小弟の名は赤日烏丸。
銀座の片隅にある『兎田谷文豪探偵事務所』に書生として住み込み、家事や雑用をしながら文学を学んでいる。
「やあやあ、すごい御馳走だ。明けましておめでとう。烏丸」
すべての支度がちょうど終わったところで、眠たげな声が廊下から響いてきた。
飼い猫の小夏を綿入の懐にいれて暖をとりながら、ゆったりと歩いてくる足音。
この御方は小弟が師と仰ぐ兎田谷朔先生。
気鋭の探偵小説家でありながら、自身も私設の探偵事務所を営んでおられるのである。
平生は昼まで眠っている先生だが、料理の匂いにつられたのかめずらしく早起きだ。
寝癖をつけたまま台所をのぞき、目ざとく燗酒を見つけて瞳を輝かせた。
小夏もいつもより豪勢な食事の匂いに気づいたようだ。床に飛び降り、小弟の足に額をこすりつけて朝飯をねだってきた。
刺身とかまぼこの端切れを冷や飯にのせてやり、塩分を足す前によけておいた出汁をかける。
正月仕様の猫まんまだ。顔を近づけて嗅いだあと、すぐに夢中で食べだした。
茶の間に料理を運び、食卓に並べる。
我ながらなかなかの出来栄えである。
「兎田谷先生、本年もよろしくお願いいたします。今朝は特別に寒うございますね」
向かい合せて座り、銚子をかたむけ酒を注いだ。先生はじつに旨そうに目を細め、一息で飲み干した。
「ぷはー。朝から呑んだくれても許されるだなんて、正月は最高だなぁ。三箇日は探偵事務所を休業しているし、原稿の〆切もない。嗚呼、毎日が盆か正月だったらいいのに」
年末は絶対に働きたくないと先生が仰ったため、探偵業と作家業の依頼はどちらも断っていた。さらに年明けは絶対に働きたくないとも仰ったため、やはり依頼は断っていた。
すっかり寝正月になさるつもりらしい。この調子でいくと、次は松の内までは働きたくないと言いだしそうだ。
重い腰をあげて労働に従事するのはいったい何日後になるだろうか。
雑煮を食べ、御節をつまみ、盃を持ちあげ、師は機嫌よく言った。
「烏丸や、もう一本……」
「先生、食事が終わったら初詣にでかけませんか。運動にもなりますゆえ」
酒から気を逸らすため、すかさず提案する。
「うーん、たしかにこのままでは少々食べすぎてしまいそうだな。烏丸の料理が美味いから悪いんだ」
雑煮の餅を恨めしそうに伸ばしながらも、先生が箸を置く気配はない。
だした料理をすべて食べ尽くしたあと、腹を押さえながら、しかたないといったふうに口をひらいた。
「そうだな……。烏丸、せっかくの休みだ。少々足を延ばして湊稲荷にでも行くかね。めっきり運動不足だからちょうどいい」
「はい、お供いたします!」
ゆっくり歩いて三十分ほどで到着する 鐵砲洲稲荷神社──通称・湊稲荷は、先生のような京橋区生まれの者にとっての産土神だ。
毎年一月一日に新年を祝う歳旦祭がおこなわれており、夜は縁日も立って賑やかである。
食後の散歩には最適だろう。
着物ならば帯を緩めれば済む。だが、先生は和洋どちらの装いも好む着道楽だ。仕立て直しするにも金がかかるため、師の体型の変化を食い止めるのも弟子の努めなのだ。
酒を一本に留めることができて、運動までする気になったのはほとんど奇跡に近い。
家計も、先生の健康も守られる。小弟にとってはこのうえなく順調な新年の滑り出しであった。
🐾🐾🐾
「疲れた。もうだめだ。俥を呼んでおくれ」
「先生、まだ五分も歩いておりません!!」
家の門をでて、わずか数十歩の出来事である。
数寄屋橋前の通りにすらたどり着いていない。
「ちょっと、いや、かなり食べすぎた……。歩くと脇腹にくる……」
腹が苦しいらしく、中腰になって着物の帯を必死に緩めている。
それにしても、随分と高価そうな結城紬を着ておられる。いつのまに誂えたのだろうか。思わず問いただしそうになったが、晴れの日なので目をつぶることにする。
あとは中折帽、ロイド眼鏡、洋物のショール、ステッキ、編上靴、そして二重廻しのとんびマントと、お決まりの恰好である。
洋装の日もあるが、この和洋折衷スタイルこそが先生の日常着、いわばトレードマークなのだ。
兎田谷先生はモダンなはずのステッキで老人のように体を支え、ぶつぶつと不平を漏らしはじめた。
「だいたいさ、なぜ正月休みにわざわざ出かける必要があるのだね。疲労困憊してしまっては、なんのために休業しているのかわからないじゃないか!」
「しかし、先生が運動不足だと……」
「やはり俥を呼ぼう、そうしよう。というわけで、派出所で電話を借りてくる」
そうと決めた途端、元気になったようだ。
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