昔夏の影送り

あんたも変わり者だな。確かに不思議な話だけど、わざわざ取材をしてまで纏めたい話か?いや、別にいいさ。嫌なわけじゃない。弟を忘れたくないしな、ん?だってよく言うだろう。人は二度死ぬ、一度目は肉体で二回目は忘れられた時だって。あんたが話を聞いてくれるっていうなら、きっと弟も喜ぶ、かもしれないしな。ああ、じゃ、始めようか。あ、ちょっと待ってくれ。線香をあげたいんだ。あんたもしてくれ、きっと喜ぶだろうよ。甘えん坊だったからな。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,034 位 / 192,034件 ライト文芸 7,620 位 / 7,620件

あなたにおすすめの小説

三貴の将棋〜阪多三吉の玄孫は王将を目指す〜

東岡忠良
ライト文芸
 阪多三貴(さかたみき)は五歳の時に、母に連れられて腹痛の長女と共に、将棋のアマチュア名人でもある小早川一郎の医院を訪れた。  そこには将棋の本や本格的な将棋盤があり、患者の年寄り達がその将棋盤に集っていた。  暇を持て余していた幼い三貴は、将棋盤を囲んで一手一手に盛り上がる老人らが気になり、見学させてもらうことに。  将棋の面白さに強く惹かれた三貴は、テレビもリズムゲームもやめて、時間があれば将棋に熱中するのだった。  そして後日、三貴は自分が阪多三吉の玄孫(やしゃご)であることを知り、医師の小早川一郎は阪多三吉から遺言のような言葉をかけられていた。  女流棋士ではなく、女性初の将棋の棋士を目指す少女の物語。  よろしければ『お気に入り』を押して頂けたらとても励みになります。 『ライト文芸大賞』へのエントリーも完了しました。今度こそ何かの賞を受賞したいと思っています。  よろしくお願い致します。

二枚目同心 渡辺菊之助

今野綾
ライト文芸
 顔は二枚目、着物を羽織ると三枚目。時は江戸。同心渡辺菊之助は今日も日本橋辺りをうろうろと。そんな菊之助の元に御用聞きの亀吉が現れる。なにやら、怪しい話と飴を持ち込んで……『相棒は若旦那』  雨が降り続く江戸。同心、渡辺菊之助は江戸一番の大店《おおたな》である越後屋へと赴いた。相棒である越後屋の若旦那に会いに来たのだが、その若旦那がちょうど弱りきっていた。 隠し子?迷い子?同心が子を引き受けるが……『みずのかみ』  江戸一の大店、越後屋に運び込まれた迷い人。たんこぶしかないのに、口から血を流していた。聞けば名前も住むところもわからずじまい。困っているところへ越後屋の若旦那が同心に渡したのは血がたっぷりついた手拭いだった。この人物は人を殺めてきたのか!?『憧れの人』

若紫の君と光源氏になれない僕

いなほ
青春
❀平安時代や『源氏物語』に詳しくない方でもお楽しみいただけるようになっています❀ 「生きる意味って何?」と思っている人、夢に一歩踏み出せない人に読んでほしい、もちろんそれ以外の人にも。 この時代には超えてはいけないものがある。破ってはいけないものがある。 たとえ光源氏になれなくても。 僕は……あなたの願いを叶えたいんだ。 時は平安時代。源氏物語が記された一条帝の治世から少し時を経た頃。 朝廷で下級役人として働く雅行は「歌嫌い」で、何事にも興味を示さない青年だったが……。 「桜を見せてはいただけませんか?」 自分を助けてくれた少女の願いを知った時から、雅行の心は少しずつ変わり始めていた――その時。 雅行の前にある人物が現れる。人知を超える「桜」の力で現れたというその人物は雅行が最も知りたくない真実を雅行に告げるのだった。 偽ることのできない自分の心と、自らと少女の間にある決して越えられない壁。 それを目の当たりにした先に、雅行は何を選ぶのか――? 「桜」を巡る思惑のなかで、「若紫」を映した少女と「光源氏」にはなれない青年が秘められていた自分の願いと生きる意味を見出していく、平安青春ファンタジー。 ・カクヨムでも掲載しています。 ・時代考証は行なっておりますが、物語の都合上、平安時代の史実とは違う描写が出てくる可能性があります。

Guys with the Dragon Tattoo

Coppélia
ライト文芸
それは「華胥の夢」。 美しき「彼」と聖なる光に祝福された、輝く時間をあなたと重ねて。 You may have looked of love. 「アルバム」をめくるように。 さあ、手に取って、一緒に開いて。

便箋小町

藤 光一
ライト文芸
この世には、俄かには信じ難いものも存在している。 妖怪、悪魔、都市伝説・・・。 それらを総じて、人々は“オカルト”と呼んでいるが、 そう呼ばない者達も居る。 時に、便箋小町という店を知っているだろうか。 今で云うところの運び屋であるのだが、ただの配達業者ではない。 高校卒業後、十九歳になった垂イサムは、 この便箋小町に入社して3ヶ月になる新入社員。 ただの人間である彼は、飛川コマチ率いるこの店で 俄かには信じ難い不思議な物語の道を歩む事となる。

一よさく華 -幕開け-

八幡トカゲ
ライト文芸
ソレは、さながら、妖――。 偶然を装った必然の出逢い。 細い月が浮かぶ夜、出逢ったその人は人斬りでした。 立派なのは肩書だけ。中身なんて空っぽだ。 この国は、そんな奴らがのさばっている。 将軍の死の疑惑。 そこから、200年続いたうわべだけの太平の世の終焉が始まった。 「この国をいい国にしたい。弱い人が、安心して暮らせる国に」 動乱の中、その一心で「月」になったひとりの少年がいた。 少年はやがて青年になり、ある夜、ひとりの娘に出会う。 それは、偶然を装った、必然の出会い。 そこから、青年の運命が大きく動き出す。 都の闇夜を駆け抜ける影。 一つよに咲く華となれ。

しぇいく!

風浦らの
ライト文芸
田舎で部員も少ない女子卓球部。 初心者、天才、努力家、我慢強い子、策略家、短気な子から心の弱い子まで、多くの個性がぶつかり合う、群雄割拠の地区大会。 弱小チームが、努力と友情で勝利を掴み取り、それぞれがその先で見つける夢や希望。 きっとあなたは卓球が好きになる(はず)。 ☆印の付いたタイトルには挿絵が入ります。 試合数は20試合以上。それぞれに特徴や戦術、必殺技有り。卓球の奥深さを伝えております。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。