とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛

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隣のクラスの水瀬さん

第3話 閉じられた箱

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 別に彼女の姿に負けたわけじゃない。私だって溜まっているから、ちょっとムラっとしただけだ。それだけ、それだけだ。
「分かった、わかったってば」
今にも涙を流しそうな彼女の姿を見て、これ以上焦らすことが出来るほど私は悪人ではないし、我慢強くもない。
目じりに涙が浮かぶ彼女の顔を引き寄せる。涙が赤くなり始めた陽を反射してキラキラと輝いていて、思わず吸い込まれそうになる。でもそんな風に思ってることを彼女にばれたくなくて、彼女の首に唇を這わせる。
「ふっ、ん」
急いで来たからか、興奮してるからなのか、じっとりと汗ばむ彼女の首筋にじっくりと舌を這わせる。しょっぱい汗の味と彼女の漏らす吐息が視界がチリつくほどの快感を発生させる。
彼女と同じぐらい、いやそれ以上に我慢が出来ないのも、興奮しているのも私だ。いっつも、最後には私の方が我慢が出来なくなる。
彼女のうなじに私のマークを付ける。
「んにゃっ。痛いんだけど」
「気のせい気のせい」
彼女の文句を聞き流して、彼女に付けた独占マークまたキスをする。彼女の痛みが少しぐらい和らぐかもしれないと思って。
彼女にキスをするたびに彼女の体が少し、跳ねる。私に身を委ねて、キスの快楽に身を任せる姿が可愛くて、もっとキスをしたくてたまらない。
「ねぇ、もう、いいでしょ?」
声を我慢しすぎて、掠れ気味の声で私に甘える。そこには私に悪態をついていた今朝の彼女の凛々しい姿はもう、ない。
私だけの、私だけが知っている、私だけが知っていて良い、彼女の姿。できることななら誰にも渡したくない、そんな黒い感情が心の奥から溢れてくるのを感じて、無理矢理その蓋を閉じる。邪魔だから、みんな好きだから、みんな私のモノにするためには、誰かとそういう関係にはなれない。
心に理性という名の雲が広がっていく。そんな嫌な雲を追い出したくて、またキスをする。彼女のうなじに近づくたびに、彼女の髪から良い匂いがする。安心するような気もするし、興奮するような気もする。そんな感じの不思議な匂い。
「まだ、もう少し」
「ええ?あんた、まぁいいや」
「何よ」
「べ・つ・に」
「そんな掠れた声で言っても、かっこつかないよ」
「うるさい」
彼女の目を見ていると私の心の中が透かされている気がして、何となくばつが悪い。誤魔化すように彼女の制服の中に手を滑り込ませる。
滑り込ませた手が熱い。
「暑いね」
「そう?気のせいじゃない?」
すっとぼける彼女の制服の上を剥ぎ取るように脱がす。
「乱暴」
「うるさい」
彼女の真っ白な何でも吸い付きそうな肌が露わになる。腕も、服の中も真っ白で羨ましい。日に焼けやすい私ではこう真っ白にはならない。いや、真っ白だから良いという訳でもないんだけど。
彼女が付けていたブラに思わず目が留まる。
「そのブラ・・・」
「気づいた?あんたが選んだやつよ。けっこう気に入ってるんだから」
ああ、愛おしい。私が選んだものを気に入って、こんな日につけてくれているのは最早運命すら感じる。思わず彼女を抱きしめる。別に赤くなった顔を隠すためじゃない、ちょっとだけ、嬉しくなっちゃったから、それだけ。
自分で選んだものなのであんまり気に負うこともなく外す。ブラの中から彼女の大きい胸が出てくる。私の平均よりも小さい胸に比べるとその大きさも際立つ。
零れる白い胸の中央部で突起がこれでもかと主張している。
「ビンビンじゃん」
「あんなに情熱的なキスされたら誰だってなるわよ」
彼女の言葉が耳に心地いい。高くない、女子としては少し低めの声が脳に染みこむ。
彼女の突起を軽く指で弾く。柔らかくて、それでいて固くなった彼女の弱点は私の指に抗うこと無く弄ばれている。
杏仁豆腐を思わせる彼女の胸に指を沈めて、その久々の感触を触っていて気持ちがいい。
ふぅ。
急に耳に来た刺激が私の全ての行動をストップさせる。
「・・・何」
「いつまで焦らすつもりなの?ほら」
彼女の手に導かれて、結局さっき脱いでいなかったスカートの中に手を連れていかれる。
まるでお風呂場に入ったかのような熱と湿気が満ちている。それでも彼女の手は止まらない。その熱の中心部に手が近づいていく。待ち構えるかのように開いている穴に指が入っていく。
ぬるりと、ぬとりと。この前よりも、先月よりも、ずっと粘度の高い愛液が私の指をコーティングしていく。絡みつくように蠢く膣癖が私の指を締めあげる。
「すごいのね」
「んっ、ま、まぁ、ね。あんたが焦らしすぎなのよ」
吸い付くような彼女の膣中が私の指を捕らえて、離さない。いつか遊んだスライムを思い出す。
彼女の中で指を動かすほどに絡みついて、彼女の体温が上がっていく。徐々に私にも移ってくる熱が、私の脳を麻痺させる。飲んだこともないが、きっと酩酊はきっとこんな感じなんだろう。まるで世界が蕩けていくようで、ゆっくりと私と彼女と世界が融けて混ざり合っていく。
「・・・っ!」
腕を強く掴まれて、意識が引き戻される。彼女の中に入ったままの指はもう締め付けられていなくて、彼女の体もさっきまでみたいに強張っていない。

潤んだ目で何も言わずに私のことを見てくる彼女の唇に思わずキスをした。

「ねぇ」
「ん?」
「・・・やっぱりなんでもないわ」
「ええ?」
「なんでもないの!」
彼女に肩を押されて教室を追い出される。一瞬だけ見えた彼女の涙の意味は結局わからないまま、帰路についた。
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