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第2話 落ちる蕾

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 全身が粟立つのを感じる。予想外の事態に出会った時、ほとんどの人は正常な行動が出来ないらしい。でも私が取った行動が正しいのかはわからない。でもきっと正しかった、正しかったはずだ。先生が見ているというのに手は止まることもなくより激しく動く。
「あっ、見ないで、見ないでください、先生!!」
言葉とは裏腹に見せつけるように腰が前に出る。先生の視線に誘われ、止まることも隠れることもしないまま、絶頂を迎える。

今までで一番の絶頂の後に、頭が冷えてくる。冷静になってくるにつれて、さっきまで興奮の燃料になっていた誰かに見られているということが全身をまた粟立たせる。力が抜けてしまい立てないのをいいことに顔を上げないままに、先生の言葉を待つ。何となく何を言うのかは予想がついている。
「お前がこんなことをする生徒だったとはな」
「先生、なんでもしますから、誰にも言わないでください、お願いします!」
必死の言葉もどこか予定調和のように見たことのある台詞。こんなことを言われていったいどれだけの男が、はいそうですか、と踵を返せるというのだろうか。
「もちろんいいぞ、その代わり、代金はその身体で払ってもらうけどな」
「う・・・」
予想通りの言葉。でも、この言葉を待っている自分がどこかにいる気がした。
「とりあえず、服を着てから、俺に着いてこい」
「あの、どこに?」
「体育教師用の部屋だ、体育館の上にあるだろ。いいから、早く着替えてこい」
「はい・・・」
いそいそと服を着る。一枚着るごとに少しづつ、いつもに自分に戻っていく気がする。頼み事を断れない、掃除当番すら押し付けられる気の弱い少女。気のいい友達がいるわけでもなく、人気者が守ってくれるわけでもない、陰気で無口で、友達の少ない一人の女生徒。
やっとその部屋に着いた。誰かに見られていないかと不安になりながら歩いたのだが、その恐怖に反して外からの部活の声すら聞こえてこない静かさの中で私は先生の後に続いた。
「脱げ」
端的な命令。教師にあるまじきその言葉にあらがう術も道理も持っていない私はただ黙って従うしかない。
ついさっき着た服を脱いでいく。一枚脱ぐごとに羞恥心と理性が脱げ落ちていく気がする。気持ちよくなるためなら学校の中で服を脱ぐことも厭わない淫乱で変態な女生徒。それが今の私だ。
じっくりと吟味するように私の体を見つめる。
「お前、意外といい身体してるんだな」
身長は伸びなかったのに、胸やお尻だけが大きくなっていった私にとっては嫌な部分でしかない。これが無ければ友達の一人でもできるのに。
「舐めろ」
椅子に座り、私と同じように服を脱いだ先生。脱いだのは下だけだったけど。初めて見る男性のソレは思ったよりもずっと黒くて、血管が浮いていて、とても雄を感じた。ただ見つめるだけの私に業を煮やしたのか、私の顔を掴み、押し付けてくる。
「早くしろ」
心なしか息が荒くなった先生はもう私のことなど興味がない様に急かしてくる。
押し込まれる形で口にねじ込まれたソレはすごい匂いと味で、思わず離しそうになるが、それは先生が許さない。漫画などで見た知識を必死に思い出して舐めたり、顔を動かしたりする。経験などない私がそう簡単に満足させられるわけもなく、先生がいら立った声を上げる。
「お前、自分の立場わかってんか?んな腑抜けたフェラで満足すると思うのか?そこらの童貞じゃないんだぞ?」
「だって、その、したことないので」
「は?一度も?」
「はい・・・」
「一度も?彼氏とかは?」
「そんなの一度もいたことないです」
「驚いたな、そんなエロい身体を持っているのに、今まで誰にも見せたことないのか。随分もったいないな。まぁ俺はラッキーだったわけだが」
不満そうだった顔がどんどん晴れていくどころか機嫌よくすらなってくる。男性は処女の方が興奮するという話は聞いたことがあったけど、本当だったのかもしれない。
「もっと、丁寧に舐めろ。・・・そう、そんな感じだ。あとは裏に舌を這わせろ。男はそこが気持ちいいからな」
先生に言われたとおりに、丁寧に舌を這わせ、裏側を舐めまわす。今までほとんど褒められたことのない人生にまるで急にスポットライトが当たったかのように褒められて、どんどん嬉しくなる。先生の反応を見ながら、舐めまわす。もう途中から先生は呻き声しか上げないようになっていた。その気持ちよさそうな先生を見るのがなんだか嬉しくて必死にさっき言われたとおりに舐める。
「うっ、おい、口開けろ!」
「え、は、はい!」
思わず言われたとおりに開けた口に、さっきのようにねじ込まれる。でもさっきのような不快感はもうない、ただ自分が気持ちよくさせてあげた可愛くて熱い肉の棒だ。
「おお、で、出る!!」
口に何かが流し込まれる。熱くて、少し苦くて、ベタッとするそんな液体。でも呑み込むには少し臭くて、思わず口を開ける。
「ほう、わかってるんだな」
「・・・?」
「口に出された精液を見せるのは女の義務だ。これ以降も勝手に飲んだりしないように。じゃあ、飲んでいいぞ」
そんなルールがあったらしい。言われたとおりに呑みこむ。喉を通る精液は粘ついていて、喉に引っかかる。なんどもえづき、吐き出しそうになるのを必死に我慢して、やっとの思いで呑み込んだ。時間がかかった気がしたが出された分は全部呑み込むことができた。
「よくできたな」
満足そうに頭を撫でてくれる。でもそんな先生とは裏腹に下半身はまだ足りないと言うように上を向いている。でも舐めようとする私を先生は止めた。
「もう口はいいから、後ろを向いて机に手を付け」
言われた通りの恰好をして、この姿の意味が分かる。これから起きることを考えると勝手に秘部から液体が流れてくる。
「準備万端じゃないか」
私の秘部に嬉しそうに自分のをあてがう先生を仰ぎ見る。

なんだか本当に超えてはいけない一線に立っている、そんな気がした。
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