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あの夜
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服を脱ぐだけならばさして時間をかけることもなく終えることができる。このゆっくりとした時間が、彼女が焦らしている結果なのか、私が集中してみているからなのかはよくわからない。
ブレザーの袖から細めの腕が引き抜かれる。ワイシャツのサイズがちょうどいいのか、着られているような感じもなくしっかりと纏っている。綺麗にアイロンがかけられていたのであろうことが腕からでも察せられるほどに綺麗なワイシャツだった。中に着ているベストに包まれた胸のふくらみが彼女の呼吸に合わせてゆっくりと上下する。上からゆっくりとボタンが外されていく光景は、まだ下にワイシャツがあるにも関わらず、妙に私を動悸させた。脱いだベストが下に落ちてブレザーに覆いかぶさる。
「・・・えっち」
「いや、その、だって」
床に置くのは汚いとか、脱ぎ始めたのはそっちだろう、なんて言葉に意味が無いのは流石にわかる。さっき服を脱ぎ始めたところで止めなかった時点で私の負けだ。
ワイシャツ一枚になった彼女の姿はさっきまでのブレザーに身を包んだ姿とは打って変って扇情的な彼女を醸し出す。さっきまでベストの下に隠れていた、胸は何かで抑えつけられていたのかと思うほど存在感をアピールをし始める。胸に下がるリボンが空に影を落としながらエアコンの風に揺れている。彼女の白くて細い指がそのリボンを解きながらそのワイシャツの隙間から肌を覗かせているのを目敏く見てしまう自分に気が付いてちょっとだけ罪悪感が沸いてしまう。でもその罪悪感が少ししかないこともまた罪悪感を増幅させる。
止める暇もなく、止めようとなんて考えてもいなかったけど、彼女の上半身はあと一枚の布を残すだけとなっている。学校用なのか、シンプルな下着。それでも、今の私の下腹部に熱を集めるには十分すぎる刺激だった。
ゆっくりと脱いでいた上と違って下のスカートとストッキングはずいぶんとあっさりと脱いだ。上目遣いでちらちらとこちらに湿った目線が飛んでくる。さっきからずっと我慢させられている状態だというのに、まだ燃料を入れようとしているらしい。
「先生、脱がして?」
「え?」
「・・・疲れちゃった。先生の目線がえっちだったから」
「いや、でも」
「まだ我慢するの?私が良いって言ってるんだよ?遠慮しないで?」
遠慮するなと言いながらその手は私の手を掴んで彼女の下着に触らせようとする。ただの布だ。それでも、それでも、それを彼女が身に着けているだけでまるで私の脳が痺れるような快感の予感が押し寄せる。予感だけだ、まだよ感だけしかないのにどうしようもなく胸が高まって、下着にシミが出来ているのを感じる。
「はい」
脱がして。とでも言いたげに腕を広げてこちらを見つめる彼女に引き寄せられて、彼女のブラジャーを外す。後ろに回って外すという選択肢は存在しなかった。金具を外すだけ、いつも自分で行っていることをするだけ、なのに妙にうまくいかない。自分の鼓動が激しいのか、彼女の鼓動が激しいのか区別がつかないまま、やっとのことで外す。
いざ、外に放り出された彼女の胸はさっきよりも不思議と大きく見えなかった。そんなこと彼女には言えないけど。手にギリギリ収まる大きさの中につんと尖った突起が目の前にいるのが高校生であることを妙に意識させた。
無理やりそこから視線を外して、そのまましゃがむ。まるでこれから彼女に奉仕をするように、シンプルで、でもかわいい下着のひもに手をかける。彼女の発情した匂いがむわっと鼻に侵入してくる。今ここが引き返せる最後の地点だと思った。でも、たいてい、そんなことを思うときは、もうそんなことでは止まらなくなってしまった時だ。
塾という明日からもまた来ることになる場所で自分の生徒を裸にしたという事実は罪悪感よりも、どこか昏い興奮を感じさせた。
「先生も脱いでよ」
「え・・・?」
「私だけ、恥ずかしいじゃん」
当然と言えば当然だが、目を閉じればいつもの光景が思い浮かぶほどの場所で服を脱ぐというのはかなり抵抗があった。でもそんな気持ちも、頑張って一枚も脱いだあたりで吹き飛んだ。誰かが来たら不味いのは彼女が脱いだ時点で分かっていたことだ。
「急に勢いよく脱ぐね、先生」
いつの間にか来ていた耳元で彼女の少し低めの声が鼓膜を揺らす。
「我慢できないのは譲島さんも一緒でしょ?」
「・・・そうかも。ねぇ、名前で呼んで?今だけでいいから」
「はいはい。優子ちゃん。足、もっと開こっか」
もうここまで来たらどこまでシても同じだ。じゃあ、好き放題やったっていいだろう。急に態度が変わった私に頬を少し赤く染める彼女を見ていると心臓の鼓動が強くなった、気がする。
私に言われるままに足を開いた彼女は、まだ私が何か言う前に腰を前に出してきた。まるで、挑発するように、虚勢を張っているのだろうと言わんばかりに。
恥ずかしさが降り切れてしまえば何でもできるのが自分だけだと思っているらしい。すでに湿り気を帯びている足の間に手を伸ばす。触っただけでここまで音が聞こえてくる程度に濡れているらしい。もう湿り気なんて言えるレベルではなく、足に指で線が引けるほどに溢れていた。
指を添えようとすれば逃がさないとばかりに吸い込まれた。今さっき触った時とは比べ物にならないほど卑猥な音が塾の中に響く。
「ひゅ、」
何かを我慢するような音が漏れる。下は好き放題に私の指で遊んでいるのに、上の口はまるで一分の音も聞かせたくないと言わんばかりに手で塞いでいる。さっきまで威勢はどこへやら、まるで初めて誰かに触られたかのような。
「じょ、優子ちゃん。もしかして初めて?」
「女性どころかこうやって裸を見せたのも初めてです・・・」
驚いた、さっきまでの向こう見ずな勇気はそういうことだったらしい。
「の割にはさっきはずいぶん頑張ったじゃん」
「いや、調べたら、ああいうのが、良い、って書いて、あったから・・・」
随分と過激な記事を読んだらしい。いや、相手が彼氏とかでなくてよかったと思うべきなのか。そんなことは今の私には関係ない話だけど。
「ねぇ、優子ちゃん、こっから先は何て書いてあったの?」
「え?」
「こっから先、どうすれば良いって?」
「・・・えっと口でしてあげたら良いって。ひゃっ」
さっきまで指を入れていた場所に、口を添える。綺麗にされた秘部には見た目から想像できないほど発情した匂いがした。つんとした突起を舌で突いてあげるとまるで何かのスイッチだったみたいに奥から愛液が溢れてくる。刺激が強いのか、上からは少し辛そうな声が聞こえてくるが、ここまで煽ったのは彼女だ。自己責任という概念を体に学ぶにはいい機会だと思う。
彼女の声をあえて無視して、舌を突起から穴の中に移動させる。穴はあっさりと私の舌を飲み込んで、うねるひだは味わうように蠢く。
「すっごい締め付けね」
「恥ずかしいから言わないで・・・」
手に触れる彼女の肌がさっきからエアコンとは違う熱を帯び始めているのを感じる。恥ずかしさの熱とも違う、もっとねっとりとした、熱。
立っているのは辛かったのかいつの間にか机の上に座っている。いつもなら行儀が悪いので注意するところだが、今日ばかりは私は彼女に小言を言う立場にないだろう。それに座ってくれたことでより彼女に触れやすくなった。しかも座って光が全身に当たったことで彼女の裸体がより鮮明に見えるようになった。
舌を正中線に合わせて上に向かう。しっかりとした体つきは痩せやすい体質の私には羨ましい限りだ。そのまま胸に到達してゆっくりと嘗め回す。時折、冷静な顔を覗かせる理性を抑えつけて、本心からしたいようにしてみる。彼女を見ていると鳴いている動物が思い浮かぶ。
「っ、先生、ちょっと、待って!」
好きにすると決めてから、そこまで時間は経っていないはずだけど、いつの間にか彼女は顔を上げるのも億劫そうに、必死に声を上げている。全身の熱が一段階上がる。私が上がっているのか、彼女が上がっているのか、どっちかはわからないけど、どっちでもよかった。
首輪代わりのキスマークを付けようと強く吸い付く。別に彼女に恋心を抱いたことなんてない。それでも、なんでか、彼女に首輪をつけないといけないような、そんな気がした。
そんなことをしていると私の下にあった熱く火照った彼女が大きく震えた。さっきまでの小刻みだったり、小さく繰り返すのとは違う、明らかに深く、深く、心臓が揺れるような。
「はぁーっ、はぁーっ」
私の下で荒く呼吸を繰り返しながら涙目でこちらを見ている、見ることしかできない彼女を見ていると、さっきまで全身に溢れていたマグマが急に抜けていくように、熱が引いていくのを感じた。
そこからどうやって帰ったのかどうやって後始末をしたのかは記憶にない。でも次の日に塾長に連絡したときに何も言われなかったことを考えるとちゃんとしたと信じるしかない。
そして私はそのまま逃げるようにそこの塾を辞めた。
ブレザーの袖から細めの腕が引き抜かれる。ワイシャツのサイズがちょうどいいのか、着られているような感じもなくしっかりと纏っている。綺麗にアイロンがかけられていたのであろうことが腕からでも察せられるほどに綺麗なワイシャツだった。中に着ているベストに包まれた胸のふくらみが彼女の呼吸に合わせてゆっくりと上下する。上からゆっくりとボタンが外されていく光景は、まだ下にワイシャツがあるにも関わらず、妙に私を動悸させた。脱いだベストが下に落ちてブレザーに覆いかぶさる。
「・・・えっち」
「いや、その、だって」
床に置くのは汚いとか、脱ぎ始めたのはそっちだろう、なんて言葉に意味が無いのは流石にわかる。さっき服を脱ぎ始めたところで止めなかった時点で私の負けだ。
ワイシャツ一枚になった彼女の姿はさっきまでのブレザーに身を包んだ姿とは打って変って扇情的な彼女を醸し出す。さっきまでベストの下に隠れていた、胸は何かで抑えつけられていたのかと思うほど存在感をアピールをし始める。胸に下がるリボンが空に影を落としながらエアコンの風に揺れている。彼女の白くて細い指がそのリボンを解きながらそのワイシャツの隙間から肌を覗かせているのを目敏く見てしまう自分に気が付いてちょっとだけ罪悪感が沸いてしまう。でもその罪悪感が少ししかないこともまた罪悪感を増幅させる。
止める暇もなく、止めようとなんて考えてもいなかったけど、彼女の上半身はあと一枚の布を残すだけとなっている。学校用なのか、シンプルな下着。それでも、今の私の下腹部に熱を集めるには十分すぎる刺激だった。
ゆっくりと脱いでいた上と違って下のスカートとストッキングはずいぶんとあっさりと脱いだ。上目遣いでちらちらとこちらに湿った目線が飛んでくる。さっきからずっと我慢させられている状態だというのに、まだ燃料を入れようとしているらしい。
「先生、脱がして?」
「え?」
「・・・疲れちゃった。先生の目線がえっちだったから」
「いや、でも」
「まだ我慢するの?私が良いって言ってるんだよ?遠慮しないで?」
遠慮するなと言いながらその手は私の手を掴んで彼女の下着に触らせようとする。ただの布だ。それでも、それでも、それを彼女が身に着けているだけでまるで私の脳が痺れるような快感の予感が押し寄せる。予感だけだ、まだよ感だけしかないのにどうしようもなく胸が高まって、下着にシミが出来ているのを感じる。
「はい」
脱がして。とでも言いたげに腕を広げてこちらを見つめる彼女に引き寄せられて、彼女のブラジャーを外す。後ろに回って外すという選択肢は存在しなかった。金具を外すだけ、いつも自分で行っていることをするだけ、なのに妙にうまくいかない。自分の鼓動が激しいのか、彼女の鼓動が激しいのか区別がつかないまま、やっとのことで外す。
いざ、外に放り出された彼女の胸はさっきよりも不思議と大きく見えなかった。そんなこと彼女には言えないけど。手にギリギリ収まる大きさの中につんと尖った突起が目の前にいるのが高校生であることを妙に意識させた。
無理やりそこから視線を外して、そのまましゃがむ。まるでこれから彼女に奉仕をするように、シンプルで、でもかわいい下着のひもに手をかける。彼女の発情した匂いがむわっと鼻に侵入してくる。今ここが引き返せる最後の地点だと思った。でも、たいてい、そんなことを思うときは、もうそんなことでは止まらなくなってしまった時だ。
塾という明日からもまた来ることになる場所で自分の生徒を裸にしたという事実は罪悪感よりも、どこか昏い興奮を感じさせた。
「先生も脱いでよ」
「え・・・?」
「私だけ、恥ずかしいじゃん」
当然と言えば当然だが、目を閉じればいつもの光景が思い浮かぶほどの場所で服を脱ぐというのはかなり抵抗があった。でもそんな気持ちも、頑張って一枚も脱いだあたりで吹き飛んだ。誰かが来たら不味いのは彼女が脱いだ時点で分かっていたことだ。
「急に勢いよく脱ぐね、先生」
いつの間にか来ていた耳元で彼女の少し低めの声が鼓膜を揺らす。
「我慢できないのは譲島さんも一緒でしょ?」
「・・・そうかも。ねぇ、名前で呼んで?今だけでいいから」
「はいはい。優子ちゃん。足、もっと開こっか」
もうここまで来たらどこまでシても同じだ。じゃあ、好き放題やったっていいだろう。急に態度が変わった私に頬を少し赤く染める彼女を見ていると心臓の鼓動が強くなった、気がする。
私に言われるままに足を開いた彼女は、まだ私が何か言う前に腰を前に出してきた。まるで、挑発するように、虚勢を張っているのだろうと言わんばかりに。
恥ずかしさが降り切れてしまえば何でもできるのが自分だけだと思っているらしい。すでに湿り気を帯びている足の間に手を伸ばす。触っただけでここまで音が聞こえてくる程度に濡れているらしい。もう湿り気なんて言えるレベルではなく、足に指で線が引けるほどに溢れていた。
指を添えようとすれば逃がさないとばかりに吸い込まれた。今さっき触った時とは比べ物にならないほど卑猥な音が塾の中に響く。
「ひゅ、」
何かを我慢するような音が漏れる。下は好き放題に私の指で遊んでいるのに、上の口はまるで一分の音も聞かせたくないと言わんばかりに手で塞いでいる。さっきまで威勢はどこへやら、まるで初めて誰かに触られたかのような。
「じょ、優子ちゃん。もしかして初めて?」
「女性どころかこうやって裸を見せたのも初めてです・・・」
驚いた、さっきまでの向こう見ずな勇気はそういうことだったらしい。
「の割にはさっきはずいぶん頑張ったじゃん」
「いや、調べたら、ああいうのが、良い、って書いて、あったから・・・」
随分と過激な記事を読んだらしい。いや、相手が彼氏とかでなくてよかったと思うべきなのか。そんなことは今の私には関係ない話だけど。
「ねぇ、優子ちゃん、こっから先は何て書いてあったの?」
「え?」
「こっから先、どうすれば良いって?」
「・・・えっと口でしてあげたら良いって。ひゃっ」
さっきまで指を入れていた場所に、口を添える。綺麗にされた秘部には見た目から想像できないほど発情した匂いがした。つんとした突起を舌で突いてあげるとまるで何かのスイッチだったみたいに奥から愛液が溢れてくる。刺激が強いのか、上からは少し辛そうな声が聞こえてくるが、ここまで煽ったのは彼女だ。自己責任という概念を体に学ぶにはいい機会だと思う。
彼女の声をあえて無視して、舌を突起から穴の中に移動させる。穴はあっさりと私の舌を飲み込んで、うねるひだは味わうように蠢く。
「すっごい締め付けね」
「恥ずかしいから言わないで・・・」
手に触れる彼女の肌がさっきからエアコンとは違う熱を帯び始めているのを感じる。恥ずかしさの熱とも違う、もっとねっとりとした、熱。
立っているのは辛かったのかいつの間にか机の上に座っている。いつもなら行儀が悪いので注意するところだが、今日ばかりは私は彼女に小言を言う立場にないだろう。それに座ってくれたことでより彼女に触れやすくなった。しかも座って光が全身に当たったことで彼女の裸体がより鮮明に見えるようになった。
舌を正中線に合わせて上に向かう。しっかりとした体つきは痩せやすい体質の私には羨ましい限りだ。そのまま胸に到達してゆっくりと嘗め回す。時折、冷静な顔を覗かせる理性を抑えつけて、本心からしたいようにしてみる。彼女を見ていると鳴いている動物が思い浮かぶ。
「っ、先生、ちょっと、待って!」
好きにすると決めてから、そこまで時間は経っていないはずだけど、いつの間にか彼女は顔を上げるのも億劫そうに、必死に声を上げている。全身の熱が一段階上がる。私が上がっているのか、彼女が上がっているのか、どっちかはわからないけど、どっちでもよかった。
首輪代わりのキスマークを付けようと強く吸い付く。別に彼女に恋心を抱いたことなんてない。それでも、なんでか、彼女に首輪をつけないといけないような、そんな気がした。
そんなことをしていると私の下にあった熱く火照った彼女が大きく震えた。さっきまでの小刻みだったり、小さく繰り返すのとは違う、明らかに深く、深く、心臓が揺れるような。
「はぁーっ、はぁーっ」
私の下で荒く呼吸を繰り返しながら涙目でこちらを見ている、見ることしかできない彼女を見ていると、さっきまで全身に溢れていたマグマが急に抜けていくように、熱が引いていくのを感じた。
そこからどうやって帰ったのかどうやって後始末をしたのかは記憶にない。でも次の日に塾長に連絡したときに何も言われなかったことを考えるとちゃんとしたと信じるしかない。
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