双子山女子高等学校

神谷 愛

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ギャルとの探検における成果

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 里奈との探検はずいぶんと楽しかった。あまりちゃんとした友達を作ってこなかったというのもあるが、純粋に里奈といるのが楽しい。中学校と違って大幅に大きく成った学校というのはただ見ているだけでも何だか楽しいもので、二人で声を潜めながらだがきゃっきゃっとしながら練り歩いていた。図書室に司書の人がいたのは驚いたけど、入ってみたら船をこいでいて、気づく気配もない。よく首にならないものだと思う。静かな部屋に薄い寝息が聞こえているのはなんだか綺麗な光景だった、でも学生じゃない。
 寝ている司書のことは後で母に言っておくことにして、他の教室に向かう。生憎と体育館は使われていたのでそのままばれる前に退散する。他の実習室も鍵が掛かっていたり、授業で使っていたりと入れるような場所は一つもなかった。
「・・・なんかさ」
「うん」
「入れる場所全くないね」
「わかる」
「なんか、もっと使われてないからって入り浸ってる人とかいてほしかった」
「ほんとにそれ。でもいたらそれはそれで怖いから逃げるけどね」
 開いていない教室群の中をヒソヒソ声で話しながら歩く。あちらこちらと歩いている間に、何だか気配が違う場所に着いていた。さっきよりも小さい部屋がいくつも並んでいて、電気がついていない薄暗さの中で目を凝らすと文字が見えてくる。
「美術部、軽音部、漫画研究会。部室がいっぱい?」
「いっぱいだね、あ、部室棟じゃない?パンフで見た気がする」
 まさかここで通学中に見ていたパンフレットの効果があるとは。何も覚えていないつもりだったけど、意外と覚えているらしい。そこにはたくさんの部室があって、古そうな部室もあれば明らかに新しい部室なんかもある。
「奥、行ってみない?古い部室とかあるかもだし」
「確かに、鍵とかないかもね」
 私の提案にあっさりと乗った里奈と以外と奥に細い廊下を歩く。奥に行くほどなんだか空気が古臭くなっている気がする。しかもドアの形状がどんどんと古くなっていっている。ドアの歴史を眺めている気分になる。もしかしたら、一番奥には本当に誰も使っていない鍵もない部室があるのかもしれない。思わず顔を見合わせてお互いにニヤリと笑ってしまう。二人とも目的が違う気がするけど、ここが面白そうということには変わらない。二人で奥を目指して歩いていく。
「「あ」」
 思わず二人の声がはもる。本当にあった。探している宝が目の前にあることが逆になんだか実感がなくて思わずフリーズしてしまう。時代を感じさせる木製の扉に鍵なんていう概念とは程遠そうな見た目の取っ手。ゆっくりとドアを引いていく。思った通りそこに鍵なんて無くて、ギシギシという錆びていそうな音もしない。するりと、二人して忍者みたいに中に滑り込む。
「「おお・・・」」
 中には「古い教室」という概念をそのまま現実に持ってきたような中身をしていた、板張りの床に奥においてある机に教卓。一体いつ使われていた場所なのだろうか。ここで部活に入ればここに来るためのそこまで不自然ではない理由になるのではないのだろうか。二人でなんだか感動の混じった観光をしていると、後ろからヒールの音がする。
「あ」
「こっち」
 一瞬呆けてしまった私の手を握って、里奈が私ごと掃除箱の中に飛び込む。思った以上に狭い掃除箱の中は少し黴臭かったけど、それでも誰かに見つかるよりもマシのはずだ。
 誰かが教室に入ってくる。私たちが静かに開けたのとは対照的ながらりと、まるで怒っているかのような音でドアを開ける。とはいえ、本気で誰かがいるとまでは思っていないのか、すぐに教室から出ていく。つかつかとヒールのような音が遠ざかっていく。

 離れていくという安心感からやっと自分の現状に気が回るようになる。相当に狭い掃除箱の中で里奈と抱き合うようにして入っている。しかも抱き着くと里奈のただでさえ大きな胸に意識が向いてしまってしょうがない。そこに意識が向けば、どうしたって劣情を抱くなというほうが難しい。今回ばかりは自分の絶倫さが恨めしい。朝に猫山さん、トイレでは二回、そこまでして未だに私の欲はやる気いっぱいらしい。
「成美?なんか・・・?」
 里奈が自分のお腹に当たっている硬さに気付いたらしい。ここまで密着していると、スカートのポケットにスマホを入れてるなんて言い訳も難しい。
 呼吸のたびにゆっくりと動くお腹に合わせてゆっくりと押される私の棒は意識するほどに反応してしまう。それはもう、悲しいほどに。もう別のことを考えて小さくすることもできないまま、芯が入っていくのを待つしかできない。
「・・・」
 二人で掃除箱の中から出る。私のスカートはもうしっかりと上に膨らむ異物を隠すこともできないまま、ここで手で隠すこともできないまま、気まずい沈黙だけがある。
 里奈はゆっくりと仲良くなって友達になってから実は、みたいなテンションでホテルに行こうと思っていたのに全てが水泡に帰した。とはいえ、ここで諦めて逃がすことも出来ない。私の猫山の為にも。私は覚悟を決めて里奈を押し倒す覚悟を決めた。その瞬間だった。
「えいっ」
 里奈が私のスカートを持ち上げた。不意を衝かれて抵抗する暇もなくスカートの中身が開陳される。下着なんてどうでもいいが、しっかりとスカートを持ち上げる異物はまだみせる予定ではなかったのに。
「おお、本当に生えてる・・・」
「え?」
「や、抱き着いてるときにどんどん固くなってくるなって思ってんだけど、本当に生えてるんだ。え、成美って男なの?ここ女子高なのに」
「あー、まぁ、うーん」
 説明が面倒くさくてどうすれば良いのか考えていると、里奈がいつの間に足元にいた。
「こんなに勃起してたら考えるものも考えられないか」
 つぶやくと、そのままその口に私のモノをすっぽりと覆いかぶせる。私のをそう簡単に咥えることにも、私に生えていることに驚くこともないことも、意外なことが多すぎて脳がショートしそうだ。
 彼女の口がゆっくりと上下する、気がする。というのも彼女が咥えたことでスカートの自立を助けるものは失くなってしまい、スカートはまた重力に従うことになった。彼女をスカートの中に入れたまま。
 スカートの中の見えない状態でただ吸い上げるような音だけがする。空のジュースを無理やりストローで吸い上げるような音が、教室に響く。吸いながら、彼女の舌が私の形に添ってゆっくりと這いまわる。段差も裏側にある筋も、余すことなく舐めていく。掃除でもするかのように舐めていく。スカートの中でもぞもぞと動く彼女の頭に手を乗せるのが精一杯で、止めるなんてことができるわけもない。
「ん、待って」
「ん~、ひょっとひほえは~い」
 わかってやっているのか、咥えたまましゃべり始めたら、さっきとは全く違うタイプの刺激が襲ってくる。しかもストロークは変わらず続いている。もともと私は我慢が出来るほうではない。それは、こういう場合でも同じだ。
「待って待って待って待って、あっ」
 せめての抗議で彼女の頭を叩いても一切止まらない彼女の口は私の吐き出した本日四度目の精を全て、受け入れるように飲み干した。
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