【完結・BL】騎士団長様は「とある疼き」を解消したい！【賢者×騎士団長】

9】恋人になって初めての⑨

9】恋人になって初めての⑨

　私がこんなに厭らしくなってしまったのも、レオ殿せい。厭らしい言葉を言ってしまうのも、レオ殿せい。だって、私たちは恋人同士でベッドの上では騎士団長だとか賢者だとか肩書は関係ない。役職に就くより前の。それこそ、子供の頃のような。レオ殿の前では、一人のアランになる。素直にそうレオ殿に伝えれば、嬉しそうな顔をした。

恋人同士の口づけが気持ち良い。くちゅりと絡まる舌先が気持ち良い。
以前のような痛みが無い、優しい胸への刺激が気持ち良い。レオ殿が触れるところが全部、気持ち良くなっていく。だが、もっと気持ち良くなりたい。自慰なんかでは比べものにならない刺激が、きっとある。熱が上がる身体が、口には出さないがもっと欲しいと強請っている。

「アレン様、同性同士。男同士で子作りする方法知っていますか？」

ヒソリと耳元で囁かれ、身体が疼いた。
以前の私なら、知らないと答えていただろう。だが、私はその答えを知っている。

「知ってます……！」

「へぇ……？」

「あ、ちがっ……！　誰にも聞いてません！　そのっ……自分で調べたので……」

「ふーん。そうですか。忙しいアラン様が、俺と子作りしたくて調べたと？」

「う、ぅう゛……意地悪しないで下さい……」

「じゃあ、どこに挿れるか教えて下さい」

「え……！　ぉ……お尻の穴です……アナルです……♡」

ヒクリと収縮する感覚があったのは、アナルか。それとも身体が震えたのか。分からなくなるほど、ブワッ……！　と身体が熱くなった。

「正解です。どうやって調べたかは、聞かないでおいてあげますね。代わりに一つ聞いてもいいですか？」

「な……んですか……？」

「ココ……♡アナルは一人で弄ったりしたんですか？」

押し倒され、下半身を持ち上げるように折りたたまれた身体のアナルに、レオ殿の身体が密着した。レオ殿の衣服が擦れる。

「ぁ、あ゛……！　き、汚いので……！」

「汚くないですよ。ちょっと体勢を変えますね。っと……」

「ぐっ……ぁ、あ゛……♡♡」

更にギシリとベッドを軋ませ、下半身が浮く。両足がシーツについて、呼吸は出来るが苦しさが増した。

「ぅ、うぅ゛……～～っ♡」

ヒクヒクッ♡　ヒクッ♡　トロッ……ぽたっ……♡♡

（こんな体勢……！　全部見られてしまう……♡）

今度はヒクヒクと収縮しているのがアナルだと、ハッキリと分かった。キュゥッ……！　とヒクつきながら穴を締める。それからまた広がって、すぐに閉じる。ペニスの先からトロリと漏れた白濁が垂れ、私の腹部を濡らした。

「ははっ。全部見えちゃってますね。まぁ、そうさせたの俺なんですけど」

「レオ……殿っ……んぁっ゛！♡」

ヒクッ……♡　なでっ♡　なでなでっ♡　クリクリッ……♡♡　なでっ……♡♡　ヒクンッ！♡

「ぉ゛♡ぉ゛～～っ♡あな、アナル♡撫でて……♡♡」

乳輪をなぞっていたように、今度はアナルの縁を指の腹が撫でた。驚いた身体が跳ねたが、私が苦しくなるだけ。産毛がたつようにピクピクと震え、一層皴を深くするようにアナルが閉じるのが分かった。

「ぁ……あ゛っ♡」

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