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137】困ったことが出来てしまったので⑩
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137】困ったことが出来てしまったので⑩
レオ殿の囁きと、手に伝わるレオ殿のペニスの感触に、頭の中の理性が姿を消してしまった。ただ欲望のままに。気持ちが良いこと。射精したいと訴える身体が、私の身体を支配する。レオ殿のペニスを布越しに撫でたあと。レオ殿も一人で自慰をするくらいなら……我慢していた言葉を述べた。
「レオ殿、私に触って下さい……♡」
私に触って欲しい。気持ち良くして欲しい。イカせて欲しい。頭の中は、そのことばかりを考えるようになってしまった。まだ返事も貰っていないのに、期待するようにピクリと甘イキして頭を下げているペニスも反応する。
「触って良い許可くれるんですか? ああ、そうだ。俺がどんな風にアラン様に触っても怒らないで下さいね?」
「はい……♡怒らないので、そのっ……イ……イカせて下さい……♡」
嬉しいなぁと、演技のように言いながら念のためと更に確認を取るレオ殿。怒らないから。何も知らない私に、気持ち良いことを教えて欲しい。
「レオ殿ぉ……♡」
(早く、私に触って……────!♡)
「……貴方は本当に……!」
「んっ、ぅ゛~~っ゛♡!」
甘えるような声を出せば、小さくレオ殿が舌打ちをしたのが聞こえた。普段の優しい素振りをするレオ殿が荒れた様子に、上手く表現出来ないがゾワリとする感覚が身体を襲う。耳元にあったレオ殿顔が、私の正面に。今度は頬では無くて、唇に噛みつくように口づけた。久しぶりに感じる、レオ殿の唇の感触。互いに柔らかな感触のまま、私は少しずつ口を開ける。次に何がくるのか、分かっている。いや、期待しているんだ。
(本当に私の身体は、こんなにも厭らしくなってしまったのか)
自分の理性では、欲望のままに動く身体の主導権が無い。もっと触って、もっと、身体はレオ殿を求めてばかりで、何の抵抗もしなかった。
ちゅっ、ちゅっ。カプッ。フニッ、ちゅっ。
「んぅっ、ぁ、あ……♡」
それなのに、レオ殿は私の唇で遊ぶだけ。数回触れる口づけをしたかと思えば、下唇を甘噛み。痛みはないが、フニフニと感触を楽しんだかと思えば、また触れるように口づけた。中途半端に開いた私の口だけが、空気を吸い込んでヒュゥ……と音を立てている。
(違う。そうじゃなくて)
恋人のような口づけをして欲しいのに。
(恋人のように……?)
(自分で距離を取ろうとしたのに?)
アレ? と思ったが、それよりもまた先に身体が動いていた。
ちゅっ……とまた触れるだけの口づけをするレオ殿の、上着を掴む。またレオ殿顔が離れたので、掴んだ上着を引っ張って言った。
「レオ殿……足りません……♡もっと、私の口の中にも触れて下さい……♡」
あっ……────と口を開いて見せれば、レオ殿が先ほどの荒っぽさは無く。私の知っている、意地悪な笑みを浮かべるレオ殿と眼が合った。
「了解です。たっぷり俺の舌で、アラン様の口の中。沢山触れてあげますね?」
「え、ぁ……♡」
頬を撫でられ、顏が近づき。また口づけされると身構えながら、今度こそと期待する私がいた。
******
今日の分、また更新出来ないかと思いました(ゼーハー)
コメント有難うございます!(∩´∀`)∩とっても嬉しいです!お返事完了しました!
また、エール・お気に入りも有難うございます!
レオ殿の囁きと、手に伝わるレオ殿のペニスの感触に、頭の中の理性が姿を消してしまった。ただ欲望のままに。気持ちが良いこと。射精したいと訴える身体が、私の身体を支配する。レオ殿のペニスを布越しに撫でたあと。レオ殿も一人で自慰をするくらいなら……我慢していた言葉を述べた。
「レオ殿、私に触って下さい……♡」
私に触って欲しい。気持ち良くして欲しい。イカせて欲しい。頭の中は、そのことばかりを考えるようになってしまった。まだ返事も貰っていないのに、期待するようにピクリと甘イキして頭を下げているペニスも反応する。
「触って良い許可くれるんですか? ああ、そうだ。俺がどんな風にアラン様に触っても怒らないで下さいね?」
「はい……♡怒らないので、そのっ……イ……イカせて下さい……♡」
嬉しいなぁと、演技のように言いながら念のためと更に確認を取るレオ殿。怒らないから。何も知らない私に、気持ち良いことを教えて欲しい。
「レオ殿ぉ……♡」
(早く、私に触って……────!♡)
「……貴方は本当に……!」
「んっ、ぅ゛~~っ゛♡!」
甘えるような声を出せば、小さくレオ殿が舌打ちをしたのが聞こえた。普段の優しい素振りをするレオ殿が荒れた様子に、上手く表現出来ないがゾワリとする感覚が身体を襲う。耳元にあったレオ殿顔が、私の正面に。今度は頬では無くて、唇に噛みつくように口づけた。久しぶりに感じる、レオ殿の唇の感触。互いに柔らかな感触のまま、私は少しずつ口を開ける。次に何がくるのか、分かっている。いや、期待しているんだ。
(本当に私の身体は、こんなにも厭らしくなってしまったのか)
自分の理性では、欲望のままに動く身体の主導権が無い。もっと触って、もっと、身体はレオ殿を求めてばかりで、何の抵抗もしなかった。
ちゅっ、ちゅっ。カプッ。フニッ、ちゅっ。
「んぅっ、ぁ、あ……♡」
それなのに、レオ殿は私の唇で遊ぶだけ。数回触れる口づけをしたかと思えば、下唇を甘噛み。痛みはないが、フニフニと感触を楽しんだかと思えば、また触れるように口づけた。中途半端に開いた私の口だけが、空気を吸い込んでヒュゥ……と音を立てている。
(違う。そうじゃなくて)
恋人のような口づけをして欲しいのに。
(恋人のように……?)
(自分で距離を取ろうとしたのに?)
アレ? と思ったが、それよりもまた先に身体が動いていた。
ちゅっ……とまた触れるだけの口づけをするレオ殿の、上着を掴む。またレオ殿顔が離れたので、掴んだ上着を引っ張って言った。
「レオ殿……足りません……♡もっと、私の口の中にも触れて下さい……♡」
あっ……────と口を開いて見せれば、レオ殿が先ほどの荒っぽさは無く。私の知っている、意地悪な笑みを浮かべるレオ殿と眼が合った。
「了解です。たっぷり俺の舌で、アラン様の口の中。沢山触れてあげますね?」
「え、ぁ……♡」
頬を撫でられ、顏が近づき。また口づけされると身構えながら、今度こそと期待する私がいた。
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