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58】オカズとは?
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58】オカズとは?
ある時、一度聞いたことがある言葉が耳に入った。
「なぁ、お前のオカズは何だよ」
「俺のオカズ? そりゃあ……」
訓練が終わり、各々自由に過ごしている時間。疲れたと言いながら、その顔は満足げ。他愛のない話をしている間を歩いていると、ふと耳に入ったんだ。
(オカズ……?)
ピクリと耳が反応する。それから思い出してしまったのは、レオ殿の顔。
『アラン様は、俺のオカズなんで』
色気を含む声と、雄を感じる表情を思い出しドキリと胸が鳴る。それどころか、レオ殿に触れられることに慣れ過ぎたのか、思い出してしまっただけで、履いているズボンの下。更にその下に履いている下着の中で、ピクリとペニスが反応するのが分かった。
(まずい……!)
今はまだ自室ではないし、何よりも勤務中だ。
ブンブンと頭を振って、邪念を追い出す。そうだ、オカズ違いだろう。きっと団員が話しているのは食事のオカズで、訓練後で腹が減ってそんな話をしているんだ。そうだ、そうに違いない。それなのに、私ときたら……!
最近また自慰を行っていないからか、すぐにそういった事を考えてしまうだなんて。なんてふしだらなと思いつつ、何を思ったが団員に声をかけてしまった。
「どうしたんだ? 今日の夕食の相談か?」
ん? と座って団員の肩を叩く。そうすれば、私に驚いた団員がギギギッ……と首を動かして「アランサマ」と片言で返事をした。
「どうした? まるで私を幽霊みたいに」
「い、いやぁ……」
「ははっ……」
「ん? オカズの話をしていたんだろう?」
「そうですが……」
「アラン様、どの辺から聞いてました?」
「何か不味いことでもあるのか?」
私の前で、団員の二人が、「おいっ」だの「お前が言えよ」と小競り合いを始めてしまった。喧嘩をして欲しいわけじゃない。だが、この様子だと何か聞いたら不味いオカズだったんだろうか。
「おい、喧嘩をするんじゃない。すまない、私も聞いてしまったのは悪かった。何か話が出来ればと思ったんだが……忘れてくれ」
「あ、アラン様! 違うんです!」
「違う?」
「アラン様、怒らないで下さいね?」
「オカズくらいの話で怒ったりしないぞ」
「そうですか?」
「流石のアラン様も、オカズについてはご存じなんですね。俺はてっきり何も知らないかと……」
(ん? これは、もしや夕食のオカズではないな?)
私がその場を去ろうとすると、一人が「そのっ……」と呟いた後。私の耳元で囁いた。
「何に興奮するかって、オカズの話だったんです」
(興奮……それってつまり……)
レオ殿が話していたオカズのことでは?
**********
次の話は1000以下の短くなるかもです><
宣伝】Pixiv更新しました!読んで頂けると嬉しいです(^^)
ある時、一度聞いたことがある言葉が耳に入った。
「なぁ、お前のオカズは何だよ」
「俺のオカズ? そりゃあ……」
訓練が終わり、各々自由に過ごしている時間。疲れたと言いながら、その顔は満足げ。他愛のない話をしている間を歩いていると、ふと耳に入ったんだ。
(オカズ……?)
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色気を含む声と、雄を感じる表情を思い出しドキリと胸が鳴る。それどころか、レオ殿に触れられることに慣れ過ぎたのか、思い出してしまっただけで、履いているズボンの下。更にその下に履いている下着の中で、ピクリとペニスが反応するのが分かった。
(まずい……!)
今はまだ自室ではないし、何よりも勤務中だ。
ブンブンと頭を振って、邪念を追い出す。そうだ、オカズ違いだろう。きっと団員が話しているのは食事のオカズで、訓練後で腹が減ってそんな話をしているんだ。そうだ、そうに違いない。それなのに、私ときたら……!
最近また自慰を行っていないからか、すぐにそういった事を考えてしまうだなんて。なんてふしだらなと思いつつ、何を思ったが団員に声をかけてしまった。
「どうしたんだ? 今日の夕食の相談か?」
ん? と座って団員の肩を叩く。そうすれば、私に驚いた団員がギギギッ……と首を動かして「アランサマ」と片言で返事をした。
「どうした? まるで私を幽霊みたいに」
「い、いやぁ……」
「ははっ……」
「ん? オカズの話をしていたんだろう?」
「そうですが……」
「アラン様、どの辺から聞いてました?」
「何か不味いことでもあるのか?」
私の前で、団員の二人が、「おいっ」だの「お前が言えよ」と小競り合いを始めてしまった。喧嘩をして欲しいわけじゃない。だが、この様子だと何か聞いたら不味いオカズだったんだろうか。
「おい、喧嘩をするんじゃない。すまない、私も聞いてしまったのは悪かった。何か話が出来ればと思ったんだが……忘れてくれ」
「あ、アラン様! 違うんです!」
「違う?」
「アラン様、怒らないで下さいね?」
「オカズくらいの話で怒ったりしないぞ」
「そうですか?」
「流石のアラン様も、オカズについてはご存じなんですね。俺はてっきり何も知らないかと……」
(ん? これは、もしや夕食のオカズではないな?)
私がその場を去ろうとすると、一人が「そのっ……」と呟いた後。私の耳元で囁いた。
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