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27】見せたいもの①
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27】見せたいもの①
「アラン様。お見せしたいものあるので、今度俺の家に来て下さい」
「良いんですか?」
「ええ。アラン様に見て欲しい物なので」
「?」
そんな会話をしたのは数日前のこと。
スライムの駆除・退治を終え祝賀会を終え。気持ちと切り替え、普段の日常に戻って。いつも通り文官殿の所へ朝向かえば、レオ殿が居た。「今度は、意地悪しませんよ」なんて言いながら世間話をしていると、レオ殿がそんなことを言ったんだ。
*****
それから数日後。何度目かのレオ殿の意への訪問。
今度は、ドアをノックするのに緊張は無かった。それもこれも、レオ殿が外で待っていたから。
「ようこそ、アラン様」
「こんにちは、レオ殿」
待っててくれたんですか? と聞けば、楽しみでと言われ。私の方も嬉しくなってしまうわけで。
「あ! いつもお世話になっているので、今日はお土産があるんです」
「何ですか?」
「ワインです」
「やった。俺、ワイン好きなんです。これ、アラン様のお勧めですか?」
「はい。お口に合えば良いんですが」
そんな会話を外でしながら、レオ殿がドアを開けてくれた。厚みのあるドアを最後にしめて、私の後ろからまた囁いた。
「嬉しいですよ。だって、この味がアラン様の好きな物ってことでしょう?」
「ひっ……!?」
背後からの囁きに、ビクリと身体が震えた。すぐにレオ殿の方を振り返り、「今日は意地悪です!」と口を尖らせる。私の方も、段々とレオ殿に慣れてきたようで、騎士団長とは違う。肩の荷が少し降りたような自然体でレオ殿と過ごすことが出来ていた。
「すみません、アラン様が可愛いもので。つい」
「……私は男ですよ」
(ああ、まただ。またレオ殿の一言に喜んでしまう)
「紅茶と頂いたワイン。どちらを飲みますか?」
「紅茶で」
「良いんですか?」
「ええ。ワインはレオ殿に楽しんで貰いたいですし、それに私はレオ殿の淹れてくれる紅茶が好きなので」
「それは嬉しいですね。淹れて来るので、適当にまた座っていて下さい」
「はい」
特に変化のない会話だった。きっとこのまま、談笑をして過ごすんだろうなとか。そういえば、レオ殿が見せたいものって何だろう? とか思いながら、私は変わらずズラリと本が並んだ棚を見つめる。そんな時、不意に視線を下に移して思い出してしまった。
(そういえば、前回私はここで……)
粗相……おもらしをしてしまったんだ。
『い゛……っ♡イクッ……ゥ゛~~~~っ!!♡♡♡♡』
ガクガクと身体を震わせ、白濁ではなく尿を撒き散らした私。レオ殿いわく、嬉ションというらしいが、出来ればこれは治したい。とはいうものの、あれ以来。忙しく自慰はしていない。思い出してしまえば、気になってしまう。それから、ほんのりとした期待。
「私は……!」
「アラン様? どうかされましたか?」
「いえ、別に何も」
何を考えているんだ! とブンブンと頭を振ればタイミング良くレオ殿がやって来て紅茶とクッキーとテーブルを並べてくれた。
*********
これは多分短く終わる予定です
「アラン様。お見せしたいものあるので、今度俺の家に来て下さい」
「良いんですか?」
「ええ。アラン様に見て欲しい物なので」
「?」
そんな会話をしたのは数日前のこと。
スライムの駆除・退治を終え祝賀会を終え。気持ちと切り替え、普段の日常に戻って。いつも通り文官殿の所へ朝向かえば、レオ殿が居た。「今度は、意地悪しませんよ」なんて言いながら世間話をしていると、レオ殿がそんなことを言ったんだ。
*****
それから数日後。何度目かのレオ殿の意への訪問。
今度は、ドアをノックするのに緊張は無かった。それもこれも、レオ殿が外で待っていたから。
「ようこそ、アラン様」
「こんにちは、レオ殿」
待っててくれたんですか? と聞けば、楽しみでと言われ。私の方も嬉しくなってしまうわけで。
「あ! いつもお世話になっているので、今日はお土産があるんです」
「何ですか?」
「ワインです」
「やった。俺、ワイン好きなんです。これ、アラン様のお勧めですか?」
「はい。お口に合えば良いんですが」
そんな会話を外でしながら、レオ殿がドアを開けてくれた。厚みのあるドアを最後にしめて、私の後ろからまた囁いた。
「嬉しいですよ。だって、この味がアラン様の好きな物ってことでしょう?」
「ひっ……!?」
背後からの囁きに、ビクリと身体が震えた。すぐにレオ殿の方を振り返り、「今日は意地悪です!」と口を尖らせる。私の方も、段々とレオ殿に慣れてきたようで、騎士団長とは違う。肩の荷が少し降りたような自然体でレオ殿と過ごすことが出来ていた。
「すみません、アラン様が可愛いもので。つい」
「……私は男ですよ」
(ああ、まただ。またレオ殿の一言に喜んでしまう)
「紅茶と頂いたワイン。どちらを飲みますか?」
「紅茶で」
「良いんですか?」
「ええ。ワインはレオ殿に楽しんで貰いたいですし、それに私はレオ殿の淹れてくれる紅茶が好きなので」
「それは嬉しいですね。淹れて来るので、適当にまた座っていて下さい」
「はい」
特に変化のない会話だった。きっとこのまま、談笑をして過ごすんだろうなとか。そういえば、レオ殿が見せたいものって何だろう? とか思いながら、私は変わらずズラリと本が並んだ棚を見つめる。そんな時、不意に視線を下に移して思い出してしまった。
(そういえば、前回私はここで……)
粗相……おもらしをしてしまったんだ。
『い゛……っ♡イクッ……ゥ゛~~~~っ!!♡♡♡♡』
ガクガクと身体を震わせ、白濁ではなく尿を撒き散らした私。レオ殿いわく、嬉ションというらしいが、出来ればこれは治したい。とはいうものの、あれ以来。忙しく自慰はしていない。思い出してしまえば、気になってしまう。それから、ほんのりとした期待。
「私は……!」
「アラン様? どうかされましたか?」
「いえ、別に何も」
何を考えているんだ! とブンブンと頭を振ればタイミング良くレオ殿がやって来て紅茶とクッキーとテーブルを並べてくれた。
*********
これは多分短く終わる予定です
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