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16】二度目の訪問②
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16】二度目の訪問②
「ちゃんと、オナニーの復習しましたか?」
二度目のレオ殿宅への訪問。
招き入れて貰った家の中で、「そういえば」と思い出したような言い方をしながら。言葉を発した口元は、また私を狂わせるように囁いた。
ぶわっ! と体中が熱くなる。レオ殿が私に問いかけている。答えなければ。
「ぇ……、ぁ…………はい……♡」
焦りながらも喉を通った声は、隣にいる距離だから聞こえる程度の小さいものだった。
「そうですか。ちゃんと復習して、アラン様は偉いですね」
まるで小さな子供をあやすかのように、ヨシヨシと甘い声。私はといえば、違った意味で甘い声を漏らしていて、また小さく「ぁ♡」と小さな声が聞こえた。
「それで? ちゃんと復習した成果はどうでしたか?」
成果については、私が一番知っている。せっかくレオ殿が手ほどき、今までにないことを教えてくれたというのに効果が無かった。それどころか、苦しさが前よりも増している。そんな答えが、スラスラと浮かんだ。
頭と心の中では饒舌なのに、現実の私の口は動かない。日頃鍛えた身体が、嘘のように力が入らない。目で訴えるように、隣にいるレオ殿の顔を見つめた。
「アラン様。そんなに可愛い顔で見つめても、俺は読心術は使えないので、分かりませんよ」
「そんな、私は別に……」
今度は私が可愛いと言われ。不覚にも、嬉しいと思ってしまった。口調は穏やかながら、言葉は厳しい。おそらく私の状況や目でレオ殿に伝わっていることはあるだろうに、私の口から言わないと遠回しに言われた。
「で? 一人で復習したオナニーはどうだったんですか?」
「…………出来ませんでした」
「オナニーはしたんですよね?」
その問いに、コクリと首を上下して言葉を続ける。
「したんですが、そのっ……。上手に出来ませんでした」
「へぇ……」
私を甘やかすような声だったレオ殿の声が一変。一瞬、低い同性らしい声を出して気を張ったような空気になった。ピリリッ、とした重さを感じたのはすぐに消え。レオ殿が囁いた。
「なら、また俺が手伝ってあげましょうか?」
最初は魔法使いのようだと思ったが、今日は悪魔の囁きのよう。クラリとした頭の中で、私はまた小さくコクリと首を縦に振った。
「分かりました。アラン様、今度は俺から逃げないで下さいね?」
先日、レオ殿が私に同じことを聞いてきて、恥ずかしくなった私が逃げたこと。身体を押しのけ、振り返ることもしなったことを思い出したように言った。
「逃げませんから……ッ、お願いします。また私に自慰を教えて下さい……♡」
********
お気に入り有難うございます!
「ちゃんと、オナニーの復習しましたか?」
二度目のレオ殿宅への訪問。
招き入れて貰った家の中で、「そういえば」と思い出したような言い方をしながら。言葉を発した口元は、また私を狂わせるように囁いた。
ぶわっ! と体中が熱くなる。レオ殿が私に問いかけている。答えなければ。
「ぇ……、ぁ…………はい……♡」
焦りながらも喉を通った声は、隣にいる距離だから聞こえる程度の小さいものだった。
「そうですか。ちゃんと復習して、アラン様は偉いですね」
まるで小さな子供をあやすかのように、ヨシヨシと甘い声。私はといえば、違った意味で甘い声を漏らしていて、また小さく「ぁ♡」と小さな声が聞こえた。
「それで? ちゃんと復習した成果はどうでしたか?」
成果については、私が一番知っている。せっかくレオ殿が手ほどき、今までにないことを教えてくれたというのに効果が無かった。それどころか、苦しさが前よりも増している。そんな答えが、スラスラと浮かんだ。
頭と心の中では饒舌なのに、現実の私の口は動かない。日頃鍛えた身体が、嘘のように力が入らない。目で訴えるように、隣にいるレオ殿の顔を見つめた。
「アラン様。そんなに可愛い顔で見つめても、俺は読心術は使えないので、分かりませんよ」
「そんな、私は別に……」
今度は私が可愛いと言われ。不覚にも、嬉しいと思ってしまった。口調は穏やかながら、言葉は厳しい。おそらく私の状況や目でレオ殿に伝わっていることはあるだろうに、私の口から言わないと遠回しに言われた。
「で? 一人で復習したオナニーはどうだったんですか?」
「…………出来ませんでした」
「オナニーはしたんですよね?」
その問いに、コクリと首を上下して言葉を続ける。
「したんですが、そのっ……。上手に出来ませんでした」
「へぇ……」
私を甘やかすような声だったレオ殿の声が一変。一瞬、低い同性らしい声を出して気を張ったような空気になった。ピリリッ、とした重さを感じたのはすぐに消え。レオ殿が囁いた。
「なら、また俺が手伝ってあげましょうか?」
最初は魔法使いのようだと思ったが、今日は悪魔の囁きのよう。クラリとした頭の中で、私はまた小さくコクリと首を縦に振った。
「分かりました。アラン様、今度は俺から逃げないで下さいね?」
先日、レオ殿が私に同じことを聞いてきて、恥ずかしくなった私が逃げたこと。身体を押しのけ、振り返ることもしなったことを思い出したように言った。
「逃げませんから……ッ、お願いします。また私に自慰を教えて下さい……♡」
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