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2】紹介されたその人は
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2】紹介されたその人は
「…………」
朝。瞼に光を感じて目が覚めた。ゆっくりとベッドから身体を起こせば、私はまた頭を抱えた。
(まただ)
中途半場に燻ぶった熱が、身体に残っている。風邪のような火照りに、ずっしりと重たさの残る下半身の中心。ペニスの下にぶら下がる二つの睾丸の存在を、朝からしっかりと感じる。誰かに対して性的に興奮するわけではない。だが、こう……表現しがたい何かが確かに私の中に残り、憂鬱な朝だった。
「昨日少し出したというのに……」
昨日、確かに勃起する自身のペニスから、先走りのように漏れた白濁を見た。その甲斐あってか、ペニスの重さは幾分減った気がするのが、せめてもの救いだ。だが、それでも僅かなもの。尿とは違う重さが、まだ残っている。
「一度くらい、スッキリと達してみたいものだが……はぁ……」
何も良い方法が思いつかない。
そんなことを小さく呟いて溜息をついても、今日も一日が始まるわけで。
まずは身支度を整えようとベッドから出て、私は騎士団長・アランとして恥ずかしくないようにしなくてはと思っていたのだが、悲しい事に今日はそれも上手くいかなった。
「アラン様、体調が悪いんですか?
この様だ。
今日は時間が出来たので、騎士団の訓練場に顔を出せば一人の団員が私の元へやって来て言った。他の団員もそうだ。嬉しそうにアラン様と私の名前を呼びながら、顔を覗かれる。そして同じような言葉を口にした。
「本当だ。何だかアラン様、顔色が優れませんよ?」
「心配してくれて、有難う。体調が悪いわけでは無いんだが……」
「じゃあ、何か悩み事でも?」
心配してくれるのは有難いが、自身の体調管理が出来てない不甲斐なさが情けない。体調管理といっても、ただの自身の性事情。
聞こえた悩み事という言葉に、思わずピクリと眉が動いてしまった。小さな変化にも注意しておくようにと、訓練時に教えた成果がこういう時に出てしまったらしい。今じゃないと思うが、時すでに遅し。
【アラン様に、何か悩みがあるらしい】
そんな噂が、静かに城の中に流れ。
どこかで噂は消えるだろうと、知らぬ存ぜぬの態度で過ごしていたが、噂はよりにもよって王様の耳に入ってしまった。
結果、どうなったか? 今の状態だ。
王座に呼ばれ、王間に居たのは王様ともう一人。何度か顔を見たことのある人。私より身長が高く、端正な顔立ち。白色の大きな帽子と、白いローブに身を包み、自信に満ちた表情を浮かべる人。
「こんにちは、アラン様。俺の名前はレオ。賢者なんて言われていますが、何。ただの知りたがり屋です。王様の命で、アラン様の悩みを解消しに来ました」
「アランよ。悩み事は一人で抱え込まない方が良い。きっとお主のことだ、人には言えないような悩みをもっていることだろう。だが、誰かに悩みを打ち明け考えていくと解決策があるかもしれん。よって、ここに賢者・レオを呼んだ。口は賢者らしくないが、知識は確かだ。レオに相談すると良い。わし相手でも、決して口外はせん」
「そ……れは……お心遣い感謝致します……」
(どうして、こんなことに!)
心の中で叫びながら、私は王様と賢者・レオ殿の顔を見つめることしか出来なかった。
*********
名前を考えるのが苦手で><
攻めをどっち系にするかで、なかなか進みませんでしたorz
「…………」
朝。瞼に光を感じて目が覚めた。ゆっくりとベッドから身体を起こせば、私はまた頭を抱えた。
(まただ)
中途半場に燻ぶった熱が、身体に残っている。風邪のような火照りに、ずっしりと重たさの残る下半身の中心。ペニスの下にぶら下がる二つの睾丸の存在を、朝からしっかりと感じる。誰かに対して性的に興奮するわけではない。だが、こう……表現しがたい何かが確かに私の中に残り、憂鬱な朝だった。
「昨日少し出したというのに……」
昨日、確かに勃起する自身のペニスから、先走りのように漏れた白濁を見た。その甲斐あってか、ペニスの重さは幾分減った気がするのが、せめてもの救いだ。だが、それでも僅かなもの。尿とは違う重さが、まだ残っている。
「一度くらい、スッキリと達してみたいものだが……はぁ……」
何も良い方法が思いつかない。
そんなことを小さく呟いて溜息をついても、今日も一日が始まるわけで。
まずは身支度を整えようとベッドから出て、私は騎士団長・アランとして恥ずかしくないようにしなくてはと思っていたのだが、悲しい事に今日はそれも上手くいかなった。
「アラン様、体調が悪いんですか?
この様だ。
今日は時間が出来たので、騎士団の訓練場に顔を出せば一人の団員が私の元へやって来て言った。他の団員もそうだ。嬉しそうにアラン様と私の名前を呼びながら、顔を覗かれる。そして同じような言葉を口にした。
「本当だ。何だかアラン様、顔色が優れませんよ?」
「心配してくれて、有難う。体調が悪いわけでは無いんだが……」
「じゃあ、何か悩み事でも?」
心配してくれるのは有難いが、自身の体調管理が出来てない不甲斐なさが情けない。体調管理といっても、ただの自身の性事情。
聞こえた悩み事という言葉に、思わずピクリと眉が動いてしまった。小さな変化にも注意しておくようにと、訓練時に教えた成果がこういう時に出てしまったらしい。今じゃないと思うが、時すでに遅し。
【アラン様に、何か悩みがあるらしい】
そんな噂が、静かに城の中に流れ。
どこかで噂は消えるだろうと、知らぬ存ぜぬの態度で過ごしていたが、噂はよりにもよって王様の耳に入ってしまった。
結果、どうなったか? 今の状態だ。
王座に呼ばれ、王間に居たのは王様ともう一人。何度か顔を見たことのある人。私より身長が高く、端正な顔立ち。白色の大きな帽子と、白いローブに身を包み、自信に満ちた表情を浮かべる人。
「こんにちは、アラン様。俺の名前はレオ。賢者なんて言われていますが、何。ただの知りたがり屋です。王様の命で、アラン様の悩みを解消しに来ました」
「アランよ。悩み事は一人で抱え込まない方が良い。きっとお主のことだ、人には言えないような悩みをもっていることだろう。だが、誰かに悩みを打ち明け考えていくと解決策があるかもしれん。よって、ここに賢者・レオを呼んだ。口は賢者らしくないが、知識は確かだ。レオに相談すると良い。わし相手でも、決して口外はせん」
「そ……れは……お心遣い感謝致します……」
(どうして、こんなことに!)
心の中で叫びながら、私は王様と賢者・レオ殿の顔を見つめることしか出来なかった。
*********
名前を考えるのが苦手で><
攻めをどっち系にするかで、なかなか進みませんでしたorz
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