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1】騎士団長様の悩み
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1】騎士団長様の悩み
ここは、あるとある国。
モンスターこそいるが、有難いことに危険に晒されること無く。国中の人々が穏やかに、平和に暮らしておりました。それは国王が秩序正しく国を治めるおかげでもあり、それから国の平和を守ってくれる騎士団があるから。
国中の人々は王様をはじめ、騎士団員たちに尊敬の念を持っていました。騎士団長の中でも、特に尊敬されていたのは何を隠そう騎士団長・アラン。
「アラン様、お疲れ様です」
「アラン様、今日も有難うございます」
騎士団員から、国民から。誰からも愛され人気者のアラン。
端正な顔つきに、鍛えられた身体は国を超えても噂になるほど。他国の姫も夫にしたいと、お声がかかるほどでした。ですが、そこは騎士団長というべきか。
「私には、この国を守る使命がありますので」
そう言って、穏便に断っては次の申し出があり……を繰り返し。
未だに恋の噂も立つことのない騎士団長は、ある種完璧過ぎると思われていたのですが……────。
そんなアランも、皆と同じ人の子。
彼自身にも、人には言えない悩みがあったのでした。
******
(ああ、そろそろしなくては)
私の名前はアラン。この国の騎士団長を務めている。
大きな争いもなく、モンスターに襲われることもなく。幸運なことに平和な日々を過ごしている。だが、国を守るために鍛錬は欠かさない。それから、騎士団員たちの育成にも力を入れている。日々の生活は充実に満ちていて、不満はない。無いのだが、たった一つ。たった一つだけ、私にも悩みがあった。それは大っぴらに人に相談出来ないような内容で、最初こそどうにかなるだろうと無視していた。だが、身体はそうはいかない。
私も成人した男。溜まるものは溜まるわけで。
「ふ……、ぅ……っ゛♡ ぁ、あ゛♡あ……ッ♡」
部屋で一人、下半身に触れ自慰をする。
好んでするわけじゃない。これも仕方のないこと。私だって人間で、成人した男。溜まるものは溜まるわけで。逆に、これを溜め過ぎるのは良くないと指南もあり、業務的に性処理をしていた。頻度は高いわけではないが、なかなか気が進まない。だが、今日で二週間だ。そろそろ出しておかないと、部屋で一人ペニスを扱いた。乾いた手に、乾いたペニス。少しばかり溜まっているのか、握った感じが重かった。
「ううっ……♡」
気乗りしないと思いながら数回扱けば、身体は現金な物でペニスだけは勃起する。一度、二度と扱けば掴んだ手の平に少しずつ青臭い白濁が漏れ始め。
シュコッ♡ シュコッ♡
「ふ……ぅ゛……っ♡」
勃起したペニスから、ドクドクと脈も伝わる。一度達してしまえば、この行為も終わる。早く終わってしまいたい。そう思いながら一気にペニスを扱く速度を上げたが、今日も「私の悩み」は消えなかった。
シュコッ♡ シュコッ♡ シュコッ♡
「ぐっ……! 早く……早く……っ!」
シュコッ♡ シュコッ♡ シュコッ……♡
「う゛……♡ぅ、う゛……♡」
(イケない)
ビクビクと下腹部まで痙攣しペニスの尿道口から、白濁は漏れ続けているのに絶頂まで届かない。熱が上がったまま、中途半端に白濁を出した程度で私の自慰は今日も終わった。いや、もう駄目だと諦めたんだ。
これが私の悩み。
上手く自慰が出来ない。達することが出来ない。
そんな悩みを抱えたまま、私は濡れた手を拭き取って今日も眠りについた。
********
健全のBLを詰んだので、ちょっとノロノロ別のBLを始めてみました。
私が名前をつけるのが苦手なので、キャラ名他の完結済と同じですが別人物です
ここは、あるとある国。
モンスターこそいるが、有難いことに危険に晒されること無く。国中の人々が穏やかに、平和に暮らしておりました。それは国王が秩序正しく国を治めるおかげでもあり、それから国の平和を守ってくれる騎士団があるから。
国中の人々は王様をはじめ、騎士団員たちに尊敬の念を持っていました。騎士団長の中でも、特に尊敬されていたのは何を隠そう騎士団長・アラン。
「アラン様、お疲れ様です」
「アラン様、今日も有難うございます」
騎士団員から、国民から。誰からも愛され人気者のアラン。
端正な顔つきに、鍛えられた身体は国を超えても噂になるほど。他国の姫も夫にしたいと、お声がかかるほどでした。ですが、そこは騎士団長というべきか。
「私には、この国を守る使命がありますので」
そう言って、穏便に断っては次の申し出があり……を繰り返し。
未だに恋の噂も立つことのない騎士団長は、ある種完璧過ぎると思われていたのですが……────。
そんなアランも、皆と同じ人の子。
彼自身にも、人には言えない悩みがあったのでした。
******
(ああ、そろそろしなくては)
私の名前はアラン。この国の騎士団長を務めている。
大きな争いもなく、モンスターに襲われることもなく。幸運なことに平和な日々を過ごしている。だが、国を守るために鍛錬は欠かさない。それから、騎士団員たちの育成にも力を入れている。日々の生活は充実に満ちていて、不満はない。無いのだが、たった一つ。たった一つだけ、私にも悩みがあった。それは大っぴらに人に相談出来ないような内容で、最初こそどうにかなるだろうと無視していた。だが、身体はそうはいかない。
私も成人した男。溜まるものは溜まるわけで。
「ふ……、ぅ……っ゛♡ ぁ、あ゛♡あ……ッ♡」
部屋で一人、下半身に触れ自慰をする。
好んでするわけじゃない。これも仕方のないこと。私だって人間で、成人した男。溜まるものは溜まるわけで。逆に、これを溜め過ぎるのは良くないと指南もあり、業務的に性処理をしていた。頻度は高いわけではないが、なかなか気が進まない。だが、今日で二週間だ。そろそろ出しておかないと、部屋で一人ペニスを扱いた。乾いた手に、乾いたペニス。少しばかり溜まっているのか、握った感じが重かった。
「ううっ……♡」
気乗りしないと思いながら数回扱けば、身体は現金な物でペニスだけは勃起する。一度、二度と扱けば掴んだ手の平に少しずつ青臭い白濁が漏れ始め。
シュコッ♡ シュコッ♡
「ふ……ぅ゛……っ♡」
勃起したペニスから、ドクドクと脈も伝わる。一度達してしまえば、この行為も終わる。早く終わってしまいたい。そう思いながら一気にペニスを扱く速度を上げたが、今日も「私の悩み」は消えなかった。
シュコッ♡ シュコッ♡ シュコッ♡
「ぐっ……! 早く……早く……っ!」
シュコッ♡ シュコッ♡ シュコッ……♡
「う゛……♡ぅ、う゛……♡」
(イケない)
ビクビクと下腹部まで痙攣しペニスの尿道口から、白濁は漏れ続けているのに絶頂まで届かない。熱が上がったまま、中途半端に白濁を出した程度で私の自慰は今日も終わった。いや、もう駄目だと諦めたんだ。
これが私の悩み。
上手く自慰が出来ない。達することが出来ない。
そんな悩みを抱えたまま、私は濡れた手を拭き取って今日も眠りについた。
********
健全のBLを詰んだので、ちょっとノロノロ別のBLを始めてみました。
私が名前をつけるのが苦手なので、キャラ名他の完結済と同じですが別人物です
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