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【BL・こぼれ話】それは初めての③【完】
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■それは初めての③
学校から帰り、家には僕だと知るや否や。僕は一人、自分の部屋に閉じこもった。ドキドキとするまま、僕が行っているのは初めての自慰。ベッドの上に、肌色の太ももが見える。ちょこんと陰毛の生え始めたペニスに触れて、シュコシュコと扱いていた。精通こそしてあるが、自ら進んでの行為自体の経験は無い。数回扱いただけでビクビクと腰が震え始め、ペニスを掴む両手は自身から漏れ出る白濁で濡れていた。
「ぁ、あっ♡お、おしっこ……?」
いや、違う。これは精液だ。初めて精通した時──朝起きて、下着が濡れていて驚いたことをしっかりと覚えている。ダイスケさんに泣きついて「病気かも……」と言えば、ダイスケさんが僕以上に赤い顔をして「安心しろ」と言ったことも覚えている。
(今思えば、精通は勉強してから来て欲しかったな……)
思い出せば恥ずかしい。だが僕の身体も、ダイスケさんと同じ大人に近づいているんだと思うと嬉しくなる。僕の手は止まることなく、シュコシュコと扱く速度を上げていく。初めての行為と、ダイスケさんが帰って来る前に終わらせなくてはという焦りの気持ちと。また強くペニスを握り、痛みが走ったけれど僕の手は止まらなかった。
シュコッ♡ シュシュッ! シュコッ♡ つぷぷっ♡ キュンキュン♡ ぬろぉ~~♡
「ぁ、あっ♡おちんちん気持ち良い♡ビクビクしてる♡ぁ~~っ、やっ♡精子沢山出てるっ♡」
掴んだ手が薄い精液で濡れ、ぬるぬるとしてくる。手から飛び散った小さな滴が、僕の太腿とシーツを濡らす。早く済ませなくてはと、ベッドの上で無意識に良いところに当てようと腰を前後していた。
「ぁっ♡あ♡」と、いつも以上に高い声くて悲鳴にも似た声が耳に入る。気持ちが良い、もうすぐ何か来る。そう思いながら、ペニスから漏れ続ける精液がシーツを濡らし。
シュコッ! シュコッ! ぴちゃちゃっ♡ つぷっ♡ ぴちゃちゃっ♡
ペニスから飛び散る滴が多くなって、慌てた。
「まっ……♡! 待って! だめっ♡お漏らしみたいに♡ダイスケさんにお漏らしなんて言いたくない♡駄目! 僕の精液、も……ぉ゛♡出ないで♡ひっ……!♡ぁ、あっ♡おちんちんから精液出るのだめぇ……!♡」
そう言ったところで、僕の手は止まらないし、精液も止まらない。それどころか、キュンキュンとシーツの上で小さな丸い睾丸が二つ反応し。さぁ「イケ」とばかりに、精液を送り出した。
シュッ! シュッ! とぷぷっ♡ シュッ! ギュッ!!♡♡
ムクムクと勃起して、色の染まった亀頭から漏れる精液が「こぷっ♡」と溢れる前の下準備。僕も足をばたつかせ、腰を前後し。ゾクゾクと腰を抜ける刺激が、一気に頭まで駆け抜けた時には、思わず叫んでいた。
「ぅあ゛っ♡ぁ、あ、ぁ゛~~~~~~♡で、出るっ……!♡♡♡精液出ちゃうぅ~~~~♡」
ピュルルルルッ♡♡♡
勃起したペニスから漏れたのは、小さな噴水程度の勢いしかない精液だった。一瞬だけ高く吹き出した精液が、すぐに下へと落ちていく。ベッドを濡らさないようにしたくては! と、どこか冷静な僕は下半身をベッド淵ギリギリに移動した精液が床に落ちるようにした。両手はペニスを握ったまま。ドクドクと感じているのは、ペニスなのか僕の心臓なのか、また分からない。ただ、はぁはぁと深呼吸。上半身は、ボスンと後ろに倒しベッドに寝そべった。
「はっ……ぁ……!♡」
ぬちゃぁ……♡
首を下げてペニスを見る。僕の両手の間で、精液を吐き出し。濡れたまま、満足したように、ゆっくりと頭を下げたペニスが見えた。
「んっ……♡僕……オナニーしちゃった……♡」
ポツリとそう呟いて。ダイスケさんは僕の部屋へ入って来ることは無いが、急いで片づけなくては。脱力感の残る身体を起こして、急いでランドセルの中に入れてあるポケットティッシュでペニスを拭いた。
「そういえば、初めてオナニーしたのも今日みたいにダイスケさんが居ない時だったなぁ……」
なんて、ぼんやりと僕は思い出していた。
「まぁ、ダイスケさんのお尻オナニーと比べたら可愛いものだよね」
早くダイスケさん帰って来ないかなぁと一人僕は良い子で留守番をした。
■それは初めての自慰■
*******
このこぼれ話はここまで。最近他も含めて0721の話しかしてないですね…
こちら再度完結設定となります
学校から帰り、家には僕だと知るや否や。僕は一人、自分の部屋に閉じこもった。ドキドキとするまま、僕が行っているのは初めての自慰。ベッドの上に、肌色の太ももが見える。ちょこんと陰毛の生え始めたペニスに触れて、シュコシュコと扱いていた。精通こそしてあるが、自ら進んでの行為自体の経験は無い。数回扱いただけでビクビクと腰が震え始め、ペニスを掴む両手は自身から漏れ出る白濁で濡れていた。
「ぁ、あっ♡お、おしっこ……?」
いや、違う。これは精液だ。初めて精通した時──朝起きて、下着が濡れていて驚いたことをしっかりと覚えている。ダイスケさんに泣きついて「病気かも……」と言えば、ダイスケさんが僕以上に赤い顔をして「安心しろ」と言ったことも覚えている。
(今思えば、精通は勉強してから来て欲しかったな……)
思い出せば恥ずかしい。だが僕の身体も、ダイスケさんと同じ大人に近づいているんだと思うと嬉しくなる。僕の手は止まることなく、シュコシュコと扱く速度を上げていく。初めての行為と、ダイスケさんが帰って来る前に終わらせなくてはという焦りの気持ちと。また強くペニスを握り、痛みが走ったけれど僕の手は止まらなかった。
シュコッ♡ シュシュッ! シュコッ♡ つぷぷっ♡ キュンキュン♡ ぬろぉ~~♡
「ぁ、あっ♡おちんちん気持ち良い♡ビクビクしてる♡ぁ~~っ、やっ♡精子沢山出てるっ♡」
掴んだ手が薄い精液で濡れ、ぬるぬるとしてくる。手から飛び散った小さな滴が、僕の太腿とシーツを濡らす。早く済ませなくてはと、ベッドの上で無意識に良いところに当てようと腰を前後していた。
「ぁっ♡あ♡」と、いつも以上に高い声くて悲鳴にも似た声が耳に入る。気持ちが良い、もうすぐ何か来る。そう思いながら、ペニスから漏れ続ける精液がシーツを濡らし。
シュコッ! シュコッ! ぴちゃちゃっ♡ つぷっ♡ ぴちゃちゃっ♡
ペニスから飛び散る滴が多くなって、慌てた。
「まっ……♡! 待って! だめっ♡お漏らしみたいに♡ダイスケさんにお漏らしなんて言いたくない♡駄目! 僕の精液、も……ぉ゛♡出ないで♡ひっ……!♡ぁ、あっ♡おちんちんから精液出るのだめぇ……!♡」
そう言ったところで、僕の手は止まらないし、精液も止まらない。それどころか、キュンキュンとシーツの上で小さな丸い睾丸が二つ反応し。さぁ「イケ」とばかりに、精液を送り出した。
シュッ! シュッ! とぷぷっ♡ シュッ! ギュッ!!♡♡
ムクムクと勃起して、色の染まった亀頭から漏れる精液が「こぷっ♡」と溢れる前の下準備。僕も足をばたつかせ、腰を前後し。ゾクゾクと腰を抜ける刺激が、一気に頭まで駆け抜けた時には、思わず叫んでいた。
「ぅあ゛っ♡ぁ、あ、ぁ゛~~~~~~♡で、出るっ……!♡♡♡精液出ちゃうぅ~~~~♡」
ピュルルルルッ♡♡♡
勃起したペニスから漏れたのは、小さな噴水程度の勢いしかない精液だった。一瞬だけ高く吹き出した精液が、すぐに下へと落ちていく。ベッドを濡らさないようにしたくては! と、どこか冷静な僕は下半身をベッド淵ギリギリに移動した精液が床に落ちるようにした。両手はペニスを握ったまま。ドクドクと感じているのは、ペニスなのか僕の心臓なのか、また分からない。ただ、はぁはぁと深呼吸。上半身は、ボスンと後ろに倒しベッドに寝そべった。
「はっ……ぁ……!♡」
ぬちゃぁ……♡
首を下げてペニスを見る。僕の両手の間で、精液を吐き出し。濡れたまま、満足したように、ゆっくりと頭を下げたペニスが見えた。
「んっ……♡僕……オナニーしちゃった……♡」
ポツリとそう呟いて。ダイスケさんは僕の部屋へ入って来ることは無いが、急いで片づけなくては。脱力感の残る身体を起こして、急いでランドセルの中に入れてあるポケットティッシュでペニスを拭いた。
「そういえば、初めてオナニーしたのも今日みたいにダイスケさんが居ない時だったなぁ……」
なんて、ぼんやりと僕は思い出していた。
「まぁ、ダイスケさんのお尻オナニーと比べたら可愛いものだよね」
早くダイスケさん帰って来ないかなぁと一人僕は良い子で留守番をした。
■それは初めての自慰■
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