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【BL・こぼれ話】それは初めての①

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■それは初めての■

 それは、何気ない日のこと。ただ、大学の授業は午前だけで、お昼には家に帰って来ていた。ダイスケさんと、何かしようかな? と思ったが、ダイスケさんは街の方に用事で出かけている。仕方ないので、とりあえず部屋に行こうと思えば自身の下半身が質量を増していることに気づいた。

(ちょっと期待してたからなぁ……)

ダイスケさんと、お昼から……なんて思っていたり、最近一人で抜いていなかったり。そういたのが重なったのだろう。僅かな刺激に反応していた下半身に、やれやれと溜息を吐きながら。とりあえず抜いておくかと業務的に下着を下ろし。部屋で一人、乾いたペニスを握った時だった。

(そういえば、初めてしたのもこんな感じだったな?)

昔と比べると立派になったペニスに、「ね?」と聞いてみたところで、返事なんてかえって来ないけれど────。

 それは、小学生も高学年といわれた頃。
第二次性徴。その言葉を学んだのは、少しずつ身長も伸び始め。身体にも薄い筋肉が付き始めた頃。保健体育の授業で、恥ずかしくない事だからと先生が言って教室が段々静かになっていくのを覚えている。
大人になっていくことで伴ってくる、心だけじゃない。身体の変化。フムフムと茶化すことなく、真剣に授業を聞いた後。僕が頭に思い浮かべた人は、大好きな「ダイスケさん」のエッチな姿だった。

(ダイスケさんの胸は? 背中は? 太腿は? ……同じ、下半身は……?)

もう何度も見て来た身体なのに、親愛よりも欲情した下心の妄想をした時。僕はやっぱりダイスケさんが好きなんだと、笑ってしまった。
あの日は、アレが最後の授業で掃除、帰りの会をして家に帰った。途中、同級生の男の子たちが、「俺、夢精したことあるんだ……」「オナニーしたことある?」「毛が生えて来た……!」と話しているのを聞きながら、「なぁ」と僕に聞こうとしてきたので「ごめん! 今日帰ったら畑の手伝いがあるんだ」とランドセルを背負って走って家に帰った。

息を切らして帰ってくれば、机の上には夕方には帰るという置き手紙。
少しだけ、今ダイスケさんに会わなくて良かったと思いながら、自分の部屋へ行き。ランドセルを下ろし、ベッドの上に腰かけて。走って帰って来たドキドキと、緊張のドキドキと。妄想したダイスケさんの裸へのドキドキ。煩いくらいに僕の心臓は速くなっていて、深呼吸をすれば、少しは落ち着いた。だが、興味が薄れるわけもない。

ゴクッ……! と生唾を飲む音が聞こえた後、ズボンと下着を脱いで素肌でベッドの上に腰を下ろし。小さなペニスに手を伸ばして掴んでいた。

「んっ……♡」

シュコッ……♡

*******
多忙のため、次回更新まで時間かかるかと思います。
本当にできたとこまでアプしたので、次回未定です…そっと消していた時は、そういうことで……。
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