【完結・BL】誰かを忘れられない、お父さんと僕【年下×年上】

彩華

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【BL】抱き合って、キスをして【終】

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■抱き合って、キスをして■

 「抱いてくれ」

「俺は、お前に抱かれたい」

「……っ!」

僕が求めていた「好き」という言葉ではなくて。ようやく返って来た言葉は、随分と積極的な言葉だった。やっぱりズルイ。僕は同じ気持ちだという言葉が欲しいのに。
ムッと拗ねたように相手を見れば、「分かるだろう?」と無駄に色っぽい眼差しを向けられた。いつも子供扱いして、僕の気持に一つも気づこうとしてこなかったくせに。


(ああ! もう! 知らない────!!)


お父さんが悪いんだからね。
そう文句を言うように、昨夜と同じく噛みつくようなキスをした。

「んっ……、ぅ……♡」

身体を分厚ければ、唇も厚い。二度目のキスは拒まれることなく。押し込んだ舌に、お父さんの舌が拒むことなく絡んできた。くちくちと水音をたて、芯を持つ舌先が抱き合うように絡まった。

くちっ♡ くちちっ♡ フーッ♡ フーッ♡

「ぅ、んむぅ゛……♡ぁ……♡」

互いに興奮して荒い息づかい。互いが吐いた息がフーッ♡と鼻孔から出て、肌に触れる。言葉を交わすより、身体に触れたかった。歯列をなぞって、顎裏をなぞり。昨日知ったお父さんの弱点を的確に攻めれば、ビクビクとお父さんの大きな身体が震えた。

(可愛い)

多分、普通の人だったら可愛いと思わない。お父さんの子熊のような身体が可愛く見えているんだから、やっぱり恋だよ。

(こんなこと考えなくても、ずっと前から知ってたけど)

ぴちゃっ……♡

「ぁ……♡あ……っ♡」

呼吸も苦しくなってきて、一旦舌を抜けばお父さんが物欲しそうな声を漏らした。舌を出して伸ばしたまま、ヒクッ……♡とお尻の穴みたいにヒクついている。

「ははっ。お父さん、えっちだなぁ……♡」

可愛い、可愛い僕のお父さん。ドロドロにして、泣かせて、一つになりたい。

「……」

頭の中に欲望が溢れ出して、順番に整理しようと黙っていれば、お父さんが今度は僕の頬に触れた。

「触ってくれ」

「随分積極的なんだね」

「……ひっ!?♡」

抱き合うような体勢になりながら、僕はお父さんのお尻を掴み、左右に開いた。大きな尻たぶの肉に、みっちりと指が食い込むのが分かる。突然の刺激にお尻の筋肉がキュッ! と窄まったけれど、それよりも更に強い力で尻たぶを左右に割いた。

くにいぃぃ~~っ♡

「ぁ、あ゛……♡だ、……っ♡で、出るっ……♡」

駄目だという言葉をお父さんが言いかけたが、言うのを止めた。可愛い。止めて欲しくないという意思表示に、思わず心が躍る。じっくりと観察するようにお父さんを見下ろせば、布団がまた濡れて始めていた。

「出る? イッちゃいそうなの?」

「ちがっ……! あんまり開くと……っ、ぁ♡あ♡お前が昨日出したのが……尻から……で、出てっ……♡」

ヒクヒクッ♡ ぴくっ♡ ピチャッ……ぷっ、ぷぴっ……♡

「ほ、ぉ゛っ……♡お゛っ♡ぁ、やっ、ぁ゛~♡」

「出せ」と口には出さず、尻たぶを開いたままにしてやれば、流石のお父さんのお尻の筋肉も力負けしたらしい。ビクッ! と一度震えたあと、お尻を前後しながら、僕の好きな汚い喘ぎ声を漏らし始めた。最後は不可効力のように、空気がお尻の穴に入り。まるでおならのようは小さな音漏れ。羞恥でお父さんの顏は赤くて、ぐしゃぐしゃだった。

「やっぱりお父さんの汚い喘ぎ声、可愛くて好きだよ……♡」
 
「……ぁ……♡」

そのまま押し倒し、お父さんを俺の腕の中に閉じ込めた。
昨日と違うのは、向かい合っていること。昨日のお父さんのお尻が見えているもの良いが、ぐしゃぐしゃな顔のお父さんが見えるのも良い。大きなペニスが触れてもないのに勃起して、またドロドロと白濁も漏らしている様を見るのも良い。

「やっぱりお父さんのちんちん、でっかいね」

「んぅ゛……♡ふ、ぅ……♡」

勃起したペニスの陰茎を握れば、ドクドクと血管が脈打つのが分かった。立派なペニスだけれど、僕がずっと傍にいるんだ。きっと、もう二度と誰かに挿れることはないだろう。

ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ツ~……ッ♡

「ぁ……あ゛……♡」

「よっ……と」

数回扱いてやれば、また亀頭の先から白濁が漏れた。粘つく白濁を亀頭からすくいとり、指で陰茎をなぞる。中途半端な刺激で物足りないお父さんの身体が火照り、睾丸まで震えていた。そのまま脱力し、脚まで左右に開いているお父さんの脚を肩に乗せれば、僕には全部丸見え。

「まっ……っ!」

「何? ちんぐり返し嫌だった?」

「知らんっ……! だが、これは……っ゛♡」

「うん♡お父さんのちんちんも、金玉も。縦割れザーメンお漏らし尻穴も、僕に全部丸見えだよ……♡」

……ヒクッ♡

「お尻の穴、縁まで盛り上がるくらいヒクついてる。早く僕の欲しいの?」

ヒクヒクッ♡ ぴとっ……プチュっ♡ プチュッ♡ 

「ぉ゛♡ぁ~っ゛♡ぁ♡もどかし……っ♡」

羞恥を煽るだけ煽った。それでもお父さんの身体は喜ぶように、アナルを収縮させた。縁を盛り上げるほど口を閉めたアナルに、僕のペニスを当てる。昨日同様、勃起の心配のない僕のペニス。亀頭の先で、またアナルに触れるキスをしてやれば、お父さんのアナルがお父さんの舌のように吸い付いて来て欲しいと強請った。

(本当に、僕に抱かれたいんだ……)

半信半疑。僕のための嘘だろうと思っていたが、本当に抱かれたいらしい。

「ねぇ、お父さん」

「何だ……っ」

「お父さんはさ、本当に僕に抱かれたいの?」

「くどいぞ……!」

「だってさ」

今の状況は、僕だって辛いけど。早くお父さんのナカに入って、奥をズンズンと突いてやりたい。熱いナカに入って、締め付けて来るナカに、最後に白濁の種を撒き散らしてやりたい。けどさ。

(こんなにエッチな身体なんだもん)

「誰でも良いんじゃないの?」

ぷちゅっ……♡キュウゥゥゥ~~~~!!!!

「うわっ!?」

「お、俺は……っ゛♡お前で抜いてた……っ!」

「は?」

ちょっと待って。お父さん何言ってるの? 僕で抜いてた??

「え、だってお父さん。僕の本当のお父さんが好きなんじゃないの?」

「それは……、初恋だが……思い出で、俺はお前で抜いて……たぁ゛っ♡♡」

ズチュン!!!♡♡ キュンキュンキュン♡♡♡ピンッ!♡

「ほ……ぉ゛♡き、たぁ゛~~っ♡♡」

ぐりぐりぐり~~っ♡

「お゛っ♡奥♡押し潰されてる♡ぁ、あ゛♡熱い♡」

「~~~~っ、お父さん。じゃあ、僕をオカズにして、こんなに縦割れアナルになったっていうの?」

「ひぅ゛っ♡ぉ゛♡ぉ~っ♡ぁ、あ゛♡そ、うだからっ…‥!」

ぐぷぷぷぷっ♡

「ふーん」

初恋が思い出になり、お父さんも僕のことを……という嬉しさと、この厭らしい身体が、僕を思って出来たと思えば今までの嫉妬だとか、後ろ向きな感情がが全部どうでも良くなった。ペニスを根元まで押し込んで、お父さんの肌に、僕の肌も触れる。ピクピクと震える睾丸が可愛くて、コンッ♡と腰を突けば「お゛♡」とまたお父さんが喘いだ。

「ねぇ、僕の何をオカズにしてたの?」

「体操、ふ、くぅ゛……♡あ、も……っ……♡」

「もう何?」

「頼む、ちゃんと突いてくれ……♡」

「一気にいくからね」

「は、ぁ゛!?♡」

チッ、と思わず舌打ち。担いでいた脚を、一層高く担ぎ上げお父さんの腰を浮かせた。流石に重い。言葉通り、一気に終わらせる。僕の限界も近い。

ズロロッ……ズチュン♡! ズチュ! ズチュン!!♡ ごりっ、ズチュン!!!!♡

「んぉ゛♡お゛♡ぉお゛~~♡お゛♡ちんこ♡ちんこくる♡俺のナカ♡おぉ゛ぉおおお゛♡」

「ぐっ……!」

ダンッ……! ビュクビュクビュクビュク~~~~~~♡♡

「お゛♡ほぉぉ~~っ゛♡」

最後に全体重をかけ、上から一突き。溜まっていた白濁をお父さんのナカに注ぎ込む。そのままお父さんの身体にダイブして、乳輪の大きな乳首に吸い付いた。

ちゅぷっ♡ ちゅぅっ……♡ へこっ……♡

せっかく注いだ白濁がお父さんのナカから漏れ出るのが嫌で、栓をするようにそのまま。お父さんも一緒に達したらしく、また腹部がドロドロと濡れていた。

「んぅ……♡ぁ……♡あ……♡」

呆けているままのお父さん。僕が腰を振れば、答えるようにお父さんも「へこっ♡」と腰を振った。脱力感、青臭い匂い、それから……幸福感。

吸っていた乳首から口を離し、上半身を起こしてお父さんを見下ろして言った。

「今日から、お父さんは止めるね」

「え……?」

「恋人にして、ダイスケさん」

ちゅっ、と今更ながら触れるだけのキスをして。僕はお父さんの子供止めることにした。

■抱き合って、キスをして■

 それから。
僕とダイスケさんの生活は大きく変わることなく……。いや。恋人として、そういうことをするようになった。

*************完
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