65 / 66
65】恋人同士になって初めての配信
しおりを挟む
65】恋人同士になって初めての配信
蛍と別れ、家路につく。北斗へメッセージを送れば、また何もいらないから早く帰ってきて欲しいと返事がきた。俺ってば、本当にチョロイ。今は気持ちを伝えあって、晴れて恋人同士という関係になった。片思いしている時と違った意味で嬉しくてたまらない。浮足立って、寄り道せず帰れば嬉しそうな顔をした北斗が出迎えてくれた。
「ただいま」
「お帰り、圭」
「え、なに!? 何々っ!?」
北斗が俺を抱き締めてくれる。突然の抱擁にドキドキしていると、北斗が笑って言った。
「出迎えのハグ」
「そんなの知らない!?」
「恋人同士になったから、ちょっと俺も浮かれてるみたいで」
身体を離せば、北斗が変わらず嬉しそうな顔をする。くそっ……! 顔が良い……! それから、可愛く見えて俺の心臓はドキドキとキュンキュンで忙しい。
「ぐぅっ゛……!」
そんな時、ちゅっとおまけとばかりに頬に北斗がキスしてきて、小さな悲鳴をあげてしまった。(刺激が強すぎる)
「北斗、タンマ! 俺の心臓が持たない!!」
それから俺は手洗いうがいへ。北斗は大人しくリビングで待っていて、「圭」と呼んだ。
「圭、また生配信しよう」
「え?」
どうしてまた? と思ったが、まぁ北斗がやりたいのなら良いや。
「いつも圭に話して貰ってることが多いから、今日は俺がメインで話しても良い?」
「別に良いけど。珍しいな?」
「浮かれてるっていったでしょ? 圭のこと自慢したいんだ」
「……恥ずかしいじゃん」
恥かしいけど嫌じゃないあたり、俺たち多分はたから見たら今はバカップルだ。
「ねぇ、圭。これからもチャンネル続けたい?」
チラリと俺の様子を伺う北斗。
「いや? 俺は別にいつ終わっても良いかな。言ったろ? 配信者なんて俺は別に興味ないし、ただ北斗と一緒にいられれば良い口実だったんだから」
「こんなことなら早く告白しておけば良かった」
「あ~~、ハイハイ。で? いつ生配信するんだよ」
「今日とかは?」
「また急だな。慣れたけど。何時にするんだ?」
「圭、準備したりする? しなかったら1時間後とかどうかな?」
「良いぜ」
「じゃあ、宣伝告知するね」
カチカチとパソコンを持って来て、北斗が準備をし出した。自分の携帯でアカウントを覗いてみれば、すぐに反応がある。
「生!?!」「え、見たい!!見たい!!」「一時間後!?」とか、ざわついている様子。重れ髪の毛とかだけちゃんとしておくかと洗面台に向かおうとすれば、北斗から「あんまり可愛い感じにしないでね」と言われた。
「北斗、実は俺のこと凄い好き?」
「凄い好き以上に好きだけど?」
(ヤバイ。本当にクソデカ感情持ってるな?)
なんて思いながら、俺は生配信の準備をし出したが一時間なんてあっという間。時計の針は、もう予定時間近くを指していて、北斗の隣に座り準備していた。
*******
更新しました。お気に入りほか有難うございます(^^)
次で終わる予定です。(短いかもしれません><)有難うございました。
コメントお気軽に頂けると嬉しいです
蛍と別れ、家路につく。北斗へメッセージを送れば、また何もいらないから早く帰ってきて欲しいと返事がきた。俺ってば、本当にチョロイ。今は気持ちを伝えあって、晴れて恋人同士という関係になった。片思いしている時と違った意味で嬉しくてたまらない。浮足立って、寄り道せず帰れば嬉しそうな顔をした北斗が出迎えてくれた。
「ただいま」
「お帰り、圭」
「え、なに!? 何々っ!?」
北斗が俺を抱き締めてくれる。突然の抱擁にドキドキしていると、北斗が笑って言った。
「出迎えのハグ」
「そんなの知らない!?」
「恋人同士になったから、ちょっと俺も浮かれてるみたいで」
身体を離せば、北斗が変わらず嬉しそうな顔をする。くそっ……! 顔が良い……! それから、可愛く見えて俺の心臓はドキドキとキュンキュンで忙しい。
「ぐぅっ゛……!」
そんな時、ちゅっとおまけとばかりに頬に北斗がキスしてきて、小さな悲鳴をあげてしまった。(刺激が強すぎる)
「北斗、タンマ! 俺の心臓が持たない!!」
それから俺は手洗いうがいへ。北斗は大人しくリビングで待っていて、「圭」と呼んだ。
「圭、また生配信しよう」
「え?」
どうしてまた? と思ったが、まぁ北斗がやりたいのなら良いや。
「いつも圭に話して貰ってることが多いから、今日は俺がメインで話しても良い?」
「別に良いけど。珍しいな?」
「浮かれてるっていったでしょ? 圭のこと自慢したいんだ」
「……恥ずかしいじゃん」
恥かしいけど嫌じゃないあたり、俺たち多分はたから見たら今はバカップルだ。
「ねぇ、圭。これからもチャンネル続けたい?」
チラリと俺の様子を伺う北斗。
「いや? 俺は別にいつ終わっても良いかな。言ったろ? 配信者なんて俺は別に興味ないし、ただ北斗と一緒にいられれば良い口実だったんだから」
「こんなことなら早く告白しておけば良かった」
「あ~~、ハイハイ。で? いつ生配信するんだよ」
「今日とかは?」
「また急だな。慣れたけど。何時にするんだ?」
「圭、準備したりする? しなかったら1時間後とかどうかな?」
「良いぜ」
「じゃあ、宣伝告知するね」
カチカチとパソコンを持って来て、北斗が準備をし出した。自分の携帯でアカウントを覗いてみれば、すぐに反応がある。
「生!?!」「え、見たい!!見たい!!」「一時間後!?」とか、ざわついている様子。重れ髪の毛とかだけちゃんとしておくかと洗面台に向かおうとすれば、北斗から「あんまり可愛い感じにしないでね」と言われた。
「北斗、実は俺のこと凄い好き?」
「凄い好き以上に好きだけど?」
(ヤバイ。本当にクソデカ感情持ってるな?)
なんて思いながら、俺は生配信の準備をし出したが一時間なんてあっという間。時計の針は、もう予定時間近くを指していて、北斗の隣に座り準備していた。
*******
更新しました。お気に入りほか有難うございます(^^)
次で終わる予定です。(短いかもしれません><)有難うございました。
コメントお気軽に頂けると嬉しいです
67
お気に入りに追加
163
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。

別れようと彼氏に言ったら泣いて懇願された挙げ句めっちゃ尽くされた
翡翠飾
BL
「い、いやだ、いや……。捨てないでっ、お願いぃ……。な、何でも!何でもするっ!金なら出すしっ、えっと、あ、ぱ、パシリになるから!」
そう言って涙を流しながら足元にすがり付くαである彼氏、霜月慧弥。ノリで告白されノリで了承したこの付き合いに、βである榊原伊織は頃合いかと別れを切り出したが、慧弥は何故か未練があるらしい。
チャライケメンα(尽くし体質)×物静かβ(尽くされ体質)の話。
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

どうしてもお金が必要で高額バイトに飛びついたらとんでもないことになった話
ぽいぽい
BL
配信者×お金のない大学生。授業料を支払うために飛びついた高額バイトは配信のアシスタント。なんでそんなに高いのか違和感を感じつつも、稼げる配信者なんだろうと足を運んだ先で待っていたのは。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(要らない悪役令嬢1巻重版)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる