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61】初めて北斗とキスをした
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61】初めて北斗とキスをした
今日一日の間に、色々なことが有り過ぎた。
蛍に好きだと言われ、初めて唇にキスをされ。無我夢中で帰って来たのは良いが、考えながら答えも出ないまま寝落ちして。俺の体調を心配してくれた北斗を、どうにかして部屋から出そうとしたが失敗。それどころか、俺の異変を見抜いた北斗に、自分でも様子が変なことを長く隠せる自信もない。じゃあもう言ってしまおうと、「告白をされた」と言ってみれば北斗が驚いた顔をした。それから、良い機会だと話を少し変えてみる。
「なぁ、北斗。北斗もさ、もし好きな人がいるんだったら俺とかチャンネルのこととか考えなくて良いからな? 北斗の気持ちを優先してくれな?」
本心だった。北斗に恋人が出来れば、俺も失恋して気持ちの整理が出来る。そう思っていたのに────。
「……やだ。嫌だ……。俺だって圭のことが好きなのに……!」
「……え……?」
肩に痛みを感じた時には、北斗にベッドの上に押し倒されていた。
(北斗が俺のことを好き……?)
「あれ、俺起きたと思ってたけど、まだ夢の中なのかな? ははっ。随分リアルなゆ……んっ、ぅ゛……」
夢と言い切る前に、唇が塞がれていた。確かな感触に、クラクラしてくる頭。それでも目が覚めないんだから、これは現実なんだろう。触れるだけだった蛍とのキスと違い、押し付けて更に歯列の間に舌先が触れた。
ちゅっ。ちゅぷっ……レロォ……♡
「んっ……ふ、ぅあっ゛……♡」
閉じている唇を突くように口を開けろと催促しているような動き。自然と俺の口は開いて、北斗の舌が入ってくるのが分かった。
(今まで頬とかにしか、してこなかったくせに)
頬や額に子供をあやすような優しいキスばかりだったのに。あれは猫を被っていたのかと思いたくなるほど、求められ奪われるようなキスだった。口内へ侵入してきた舌が、俺の舌を探す。歯列をなぞったかと思えば、隠れる場所なんてない口内で簡単に俺の舌は北斗の舌に捕まった。
「んっ、ぅ゛……♡」
ピチャリと水音が聞こえ始め、北斗厭らしいキスをしていると悟った。
くちゅっ、ピチャッ♡ くちゅちゅっ……♡♡
(うわぁ……っ!)
ヌロリとした舌先の感触に力が抜けていく。抵抗の逃げることも出来ず、北斗を受け入れることしか出来ない。
「ぁ……ぅ、んぅ……────」
最後は顎と緩く捕まれ、口を開けたまま。ようやく出て行った舌が俺の口の上にあって、俺と北斗の間に透明の糸が伸びて落ちていくのが見えた。
「……北斗……?」
「こんなことなら、圭の身体を俺無しじゃ駄目なくらいに抱いておけば良かった」
*******
更新しました。お気に入りほか有難うございます(^▽^)
突然黒くなるなぁと自分でもちょっとビックリしてます
今日一日の間に、色々なことが有り過ぎた。
蛍に好きだと言われ、初めて唇にキスをされ。無我夢中で帰って来たのは良いが、考えながら答えも出ないまま寝落ちして。俺の体調を心配してくれた北斗を、どうにかして部屋から出そうとしたが失敗。それどころか、俺の異変を見抜いた北斗に、自分でも様子が変なことを長く隠せる自信もない。じゃあもう言ってしまおうと、「告白をされた」と言ってみれば北斗が驚いた顔をした。それから、良い機会だと話を少し変えてみる。
「なぁ、北斗。北斗もさ、もし好きな人がいるんだったら俺とかチャンネルのこととか考えなくて良いからな? 北斗の気持ちを優先してくれな?」
本心だった。北斗に恋人が出来れば、俺も失恋して気持ちの整理が出来る。そう思っていたのに────。
「……やだ。嫌だ……。俺だって圭のことが好きなのに……!」
「……え……?」
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夢と言い切る前に、唇が塞がれていた。確かな感触に、クラクラしてくる頭。それでも目が覚めないんだから、これは現実なんだろう。触れるだけだった蛍とのキスと違い、押し付けて更に歯列の間に舌先が触れた。
ちゅっ。ちゅぷっ……レロォ……♡
「んっ……ふ、ぅあっ゛……♡」
閉じている唇を突くように口を開けろと催促しているような動き。自然と俺の口は開いて、北斗の舌が入ってくるのが分かった。
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「んっ、ぅ゛……♡」
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くちゅっ、ピチャッ♡ くちゅちゅっ……♡♡
(うわぁ……っ!)
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「ぁ……ぅ、んぅ……────」
最後は顎と緩く捕まれ、口を開けたまま。ようやく出て行った舌が俺の口の上にあって、俺と北斗の間に透明の糸が伸びて落ちていくのが見えた。
「……北斗……?」
「こんなことなら、圭の身体を俺無しじゃ駄目なくらいに抱いておけば良かった」
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