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55】帰って来たら恋人気分で⑭
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55】帰って来たら恋人気分で⑭
激しくナカを突かれながら、ペニスがアナルの入り口ギリギリまで下がって動きを止めた。俺の限界も近く、きっと北斗も同じだろう。互いに、イク手前まできている。苦しいのに、俺は時おりピンと伸びる足先を無視して、太ももに力を入れて北斗の腰から足を離さなかった。それから、普段より余裕のない北斗に気を良くし。さっきまで、喘ぎ声を漏らしていたのは俺だけなのに、まるで主導権を握っているかのように言った。
「北斗……♡北斗……♡ナカに出していいぞ?」
イキそうなんだろう? と余裕のあるフリをして、出していいぞだなんて。
嘘。出していいぞじゃなくて、本当は出して欲しかった。北斗が好きだから、北斗を感じられるようにナカに出して欲しいと素直に言えない俺の、遠回しのおねだり。北斗からは返事が無くて、小さく「チッ」と舌打ちが聞こえた。
「俺だって我慢してるのに」
フーッ……♡と二人とも長くて熱い吐息を吐いて、北斗が俺と同じように腰だけを浮かせる。上半身は俺の上半身に覆い被さるように近づいた。俺の顔のすぐ横で、北斗の声が聞こえる。俺の腰を引き寄せて、圭が最後に一突き。
ぐいっ! ズチュン!!♡♡ パンパンパンパンッ!!♡♡ ズチュ!♡ ドクドクドク♡♡
(イク♡北斗のでイク♡♡)
「イッ゛……~~~~っ♡♡♡♡」
「くっ……出る! 圭、抜くよ……っ」
ビュククククククッ……!♡♡♡♡ じわぁっ……ほかっ……ほかっ……♡♡
イク。そう思った時には、奥を突いたペニスが抜けて、自身が出した白濁よりも勢いのある白濁が腹部に掛けられていた。身体中の力が抜けて、頭が真っ白になって。気持ち良いで包まれながら、ナカには漏れ出ていた白濁が残っている程度で、腹部に掛けられたような熱は残っていない。
「あ……れ……? 北斗のナカに無い……?」
おかしいな? と首を傾げながら、北斗と自身の身体を見ればべっとりと粘着質の白濁が俺の腹部を濡らしていた。俺のペニスの方はといえば、ショロロッ……とイキはしたが、もう色の薄くなった液体が漏れているだけ。
「ゴムつけて無かったから、抜いたよ。圭のお腹にかけちゃったけど」
(俺は出して欲しかったのに)
残念な気持ちが強かったのか。俺は何で? と首を傾げて言った。
「……何で出してくれないの……? 北斗、俺のこと嫌い? 俺は、北斗のこと好きなのに」
北斗が俺の濡れた腹部を拭き取ってくれている最中、ぼんやりとした頭が今まで隠していた言葉を言ってしまった。気持ち良さの余韻で油断していた。すぐに頭がハッキリする俺。冷静になりながら、俺は今何を言った? と違った意味で弛緩しているはずの身体が強張ってくる。隠していた「好き」の言葉を。身体を重ねてきた今まで、「好き」なんて言ったことなかったのに、たった一回口を滑らせてしまった。
「え?」
「あ、えと。違うんだ、北斗」
北斗が驚いた顔をしていたから猶更だ。誤魔化さなくちゃ。急げ、俺。
「ごめん。今日の凄い気持ち良くて、頭がフワフワしちゃって。好きっていうのは、北斗が親友だからだし、北斗とこういうことするのが好きってだけだから! 別に変な意味は無いから……!」
「……そうなんだ。それより圭。いつもより無理させちゃったけど、身体大丈夫? 何か飲み物とか持ってくるね」
「ああ」
どうにか誤魔化せただろうか? 北斗が部屋を出て行ったあと、俺は大きなため息をついた。
(どうか俺の気持ちに気づかないでくれ)
(拒否されて、友達という関係も無くなってしまったらと思うと怖いんだ)
******
更新しました!お気に入りほか有難うございます。嬉しいです
とりあえず一段落しました。暫く健全な話にしようかと思います。
激しくナカを突かれながら、ペニスがアナルの入り口ギリギリまで下がって動きを止めた。俺の限界も近く、きっと北斗も同じだろう。互いに、イク手前まできている。苦しいのに、俺は時おりピンと伸びる足先を無視して、太ももに力を入れて北斗の腰から足を離さなかった。それから、普段より余裕のない北斗に気を良くし。さっきまで、喘ぎ声を漏らしていたのは俺だけなのに、まるで主導権を握っているかのように言った。
「北斗……♡北斗……♡ナカに出していいぞ?」
イキそうなんだろう? と余裕のあるフリをして、出していいぞだなんて。
嘘。出していいぞじゃなくて、本当は出して欲しかった。北斗が好きだから、北斗を感じられるようにナカに出して欲しいと素直に言えない俺の、遠回しのおねだり。北斗からは返事が無くて、小さく「チッ」と舌打ちが聞こえた。
「俺だって我慢してるのに」
フーッ……♡と二人とも長くて熱い吐息を吐いて、北斗が俺と同じように腰だけを浮かせる。上半身は俺の上半身に覆い被さるように近づいた。俺の顔のすぐ横で、北斗の声が聞こえる。俺の腰を引き寄せて、圭が最後に一突き。
ぐいっ! ズチュン!!♡♡ パンパンパンパンッ!!♡♡ ズチュ!♡ ドクドクドク♡♡
(イク♡北斗のでイク♡♡)
「イッ゛……~~~~っ♡♡♡♡」
「くっ……出る! 圭、抜くよ……っ」
ビュククククククッ……!♡♡♡♡ じわぁっ……ほかっ……ほかっ……♡♡
イク。そう思った時には、奥を突いたペニスが抜けて、自身が出した白濁よりも勢いのある白濁が腹部に掛けられていた。身体中の力が抜けて、頭が真っ白になって。気持ち良いで包まれながら、ナカには漏れ出ていた白濁が残っている程度で、腹部に掛けられたような熱は残っていない。
「あ……れ……? 北斗のナカに無い……?」
おかしいな? と首を傾げながら、北斗と自身の身体を見ればべっとりと粘着質の白濁が俺の腹部を濡らしていた。俺のペニスの方はといえば、ショロロッ……とイキはしたが、もう色の薄くなった液体が漏れているだけ。
「ゴムつけて無かったから、抜いたよ。圭のお腹にかけちゃったけど」
(俺は出して欲しかったのに)
残念な気持ちが強かったのか。俺は何で? と首を傾げて言った。
「……何で出してくれないの……? 北斗、俺のこと嫌い? 俺は、北斗のこと好きなのに」
北斗が俺の濡れた腹部を拭き取ってくれている最中、ぼんやりとした頭が今まで隠していた言葉を言ってしまった。気持ち良さの余韻で油断していた。すぐに頭がハッキリする俺。冷静になりながら、俺は今何を言った? と違った意味で弛緩しているはずの身体が強張ってくる。隠していた「好き」の言葉を。身体を重ねてきた今まで、「好き」なんて言ったことなかったのに、たった一回口を滑らせてしまった。
「え?」
「あ、えと。違うんだ、北斗」
北斗が驚いた顔をしていたから猶更だ。誤魔化さなくちゃ。急げ、俺。
「ごめん。今日の凄い気持ち良くて、頭がフワフワしちゃって。好きっていうのは、北斗が親友だからだし、北斗とこういうことするのが好きってだけだから! 別に変な意味は無いから……!」
「……そうなんだ。それより圭。いつもより無理させちゃったけど、身体大丈夫? 何か飲み物とか持ってくるね」
「ああ」
どうにか誤魔化せただろうか? 北斗が部屋を出て行ったあと、俺は大きなため息をついた。
(どうか俺の気持ちに気づかないでくれ)
(拒否されて、友達という関係も無くなってしまったらと思うと怖いんだ)
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とりあえず一段落しました。暫く健全な話にしようかと思います。
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