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30】最近動画をアップしていないので⑦
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30】最近動画をアップしていないので⑦
「ほら、また俺の圭が可愛い」
ね? とカメラに向かって言う北斗に、俺が本当に可愛いと言われてるみたいだと錯覚してしまった。
(今だけは、カップルってことだし。少しぐらい調子に乗ってもいいよな)
顔が熱いと思いながら、同時に頬が緩むのが分かった。それからゴクリと俺が生唾を飲む音。理由は簡単だ。予想外な言葉が聞こえたことを思い出したから。
(待てよ? 北斗は可愛いの前に凄いこと言ってなかったか?)
この時の俺の脳内リプレイは過去上位になるくらい早かったと思う。
(北斗がさっき言った言葉は・・・・・・)
「お……」
「お?」
今度は北斗が俺の言葉に続く。
「俺の圭?」
『圭くん噛み締めてる!』
『俺の北斗と俺の圭』
『相思相愛だー!』
俺が北斗に対してチャンネルの中。偽装カップルとして「俺の」ということはあるが、北斗から俺に対してあまり言われることがない。慣れていないうえに、独占欲を出されたような気持ちで、思わず復唱してしまった。
「えっと・・・・・・」
「だって俺たちカップルでしょ? そしてこのチャンネルは、カップルチャンネル」
「ああ、そうだな」
『そうでーす!』
『生配信の中ずっとイチャイチャしてる(笑)』
「だから俺は北斗の恋人で、圭は俺の恋人。だから俺の圭で、圭の俺なんだよ」
「ふわぁっ・・・・・・」
(本当にそうなら良いのに)
そう思いながら、顔には出さず。(多分出ていないと思う。)
俺は北斗の言葉に、カップルチャンネルらしく答えた。
「もう! 皆聞いた? 本当に俺のヤバすぎない?」
『ヤバい!』
『圭くん、まだ顔には赤いよ』
『可愛い!』
「圭?」
だが北斗は満足しないらしい。
赤い俺の顔を引き寄せて、ちゅっと頬に触れるだけのキスをした。
────ちゅっ。
「へ?」
『!?!?!?!?』
『え!!?!?!』
『今私たちは何を見せられて・・・・・・!?』
ざわざわと流れていくコメントが、先ほどまでと様子が異なっていた。
俺が理解するまで数秒。固まったまま、瞬きもせず。ただまっすぐにカメラを見て固まっている隣で、何食わぬ顔をして、またハネた髪に触れる北斗。
『キス!!!! した!?!?』
『ほっぺチューした!!!!!』
具体的な内容を目で読んで、俺も固まっていた身体が動き出した。
(コイツ・・・・・・北斗の奴、キスしやがった!!!??)
と言っても、場所は頬だったがカメラの前。しかも生配信の最中、思い切り見える角度で横からキスをしてきた北斗。
「え、あ、は・・・・・・!? 北斗、何やってるんだ!?」
バッ! と北斗の方を見れば、また気にする様子もない北斗がサラリと言った。
「久しぶりだし、皆にもサービスしておこうと思って」
(サービス!?)
********
更新しました! お気に入りありがとうございます
途中まで携帯で打っていたので、とても時間がかかり・・・・・・orz
「ほら、また俺の圭が可愛い」
ね? とカメラに向かって言う北斗に、俺が本当に可愛いと言われてるみたいだと錯覚してしまった。
(今だけは、カップルってことだし。少しぐらい調子に乗ってもいいよな)
顔が熱いと思いながら、同時に頬が緩むのが分かった。それからゴクリと俺が生唾を飲む音。理由は簡単だ。予想外な言葉が聞こえたことを思い出したから。
(待てよ? 北斗は可愛いの前に凄いこと言ってなかったか?)
この時の俺の脳内リプレイは過去上位になるくらい早かったと思う。
(北斗がさっき言った言葉は・・・・・・)
「お……」
「お?」
今度は北斗が俺の言葉に続く。
「俺の圭?」
『圭くん噛み締めてる!』
『俺の北斗と俺の圭』
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俺が北斗に対してチャンネルの中。偽装カップルとして「俺の」ということはあるが、北斗から俺に対してあまり言われることがない。慣れていないうえに、独占欲を出されたような気持ちで、思わず復唱してしまった。
「えっと・・・・・・」
「だって俺たちカップルでしょ? そしてこのチャンネルは、カップルチャンネル」
「ああ、そうだな」
『そうでーす!』
『生配信の中ずっとイチャイチャしてる(笑)』
「だから俺は北斗の恋人で、圭は俺の恋人。だから俺の圭で、圭の俺なんだよ」
「ふわぁっ・・・・・・」
(本当にそうなら良いのに)
そう思いながら、顔には出さず。(多分出ていないと思う。)
俺は北斗の言葉に、カップルチャンネルらしく答えた。
「もう! 皆聞いた? 本当に俺のヤバすぎない?」
『ヤバい!』
『圭くん、まだ顔には赤いよ』
『可愛い!』
「圭?」
だが北斗は満足しないらしい。
赤い俺の顔を引き寄せて、ちゅっと頬に触れるだけのキスをした。
────ちゅっ。
「へ?」
『!?!?!?!?』
『え!!?!?!』
『今私たちは何を見せられて・・・・・・!?』
ざわざわと流れていくコメントが、先ほどまでと様子が異なっていた。
俺が理解するまで数秒。固まったまま、瞬きもせず。ただまっすぐにカメラを見て固まっている隣で、何食わぬ顔をして、またハネた髪に触れる北斗。
『キス!!!! した!?!?』
『ほっぺチューした!!!!!』
具体的な内容を目で読んで、俺も固まっていた身体が動き出した。
(コイツ・・・・・・北斗の奴、キスしやがった!!!??)
と言っても、場所は頬だったがカメラの前。しかも生配信の最中、思い切り見える角度で横からキスをしてきた北斗。
「え、あ、は・・・・・・!? 北斗、何やってるんだ!?」
バッ! と北斗の方を見れば、また気にする様子もない北斗がサラリと言った。
「久しぶりだし、皆にもサービスしておこうと思って」
(サービス!?)
********
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