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27】最近動画をアップしていないので④
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27】最近動画をアップしていないので④
久しぶりの動画。更には生配信だ。カップルチャンネルとして。改めてボロは出さないようにしなければ。
予定の時間になり、配信が始まった。急な告知だったというのに、見てくれている人は多い。それから流れてくるコメントも楽しみにしていたといった明るい内容が多く、飽きられていなかったようで良かったと思った。だが、黙ったままもいられない。
「有難うございます! 俺も北斗も嬉しいです。久しぶりですが、相変わらず俺の彼氏ってば顔が良いでしょ?」
な~んて、言ってみたりして。
前もこんな感じだったよな? な?? と北斗に聞くわけにもいかず、俺は久しぶりの配信に恋人らしく振る舞おうと緊張していた。
『で、出た~! 惚気だ!~』
『圭くん、北斗君の顏好きだよね』
俺の言葉に、また一気にコメントが流れていく。
そうだよ。俺は北斗の顔が本当に好き。どこがいいかと言われると困るが、顔が良い。本当に良い。一般的に見ても美形な部類だと思うが、俺にとっては言葉に出来ないくらい。はい、好きと秒で思うくらい好きだった。ただでさえ片思いしているブーストもあるのかもしれないが、根本的に北斗の顔は俺にクリティカルヒットなんだと思う。
「へへ、照れちゃうな」
「北斗、俺のこと好きなの顔だけなの?」
『おっと、彼氏さんが心配してる』
『北斗君はきっと顔だけじゃないはず……!』
『圭君、北斗君の顔以外にどこが好きなの?』
どうやら俺のターンのように、俺に対して質問が続く。
(ぐっ……! 北斗の顔以外に好きなところ……?)
「顔以外かぁ……ええ……どこだろう」
ここはフリじゃなく、普通に俺として言葉が出ていた。
どこだと聞かれれば、正直困ってしまう。だって、自身の気持ちを自覚した時には、もう北斗の姿に胸をときめかせていた。恋だと自覚すれば、その人の全部が良く見えるだろう?
「えぇっと……北斗を好きなところ……」
「圭」
じっ……とカメラの方ではなく、俺の方を向く北斗。視線をこれでもかと感じるし、今うっかり北斗の方を見ると、俺の心臓がヤバそうだから向かないでおく。
『北斗君、カメラ見て~』
『北斗めちゃ圭の方見てるじゃん(笑)』
『圭く~ん、教えてあげて!』
『彼氏が隣でショゲてるよ~!』
ジ~~~~~~ッ。
(北斗凄く俺のこと見てるな!?)
瞬きしてるか? ドライアイとか大丈夫か? と、思わず変な心配をしてしまった。
「……っと」
ドキドキドキ。
前言撤回。北斗の方を見なくても、北斗が俺の方を見ているというだけで、心臓がドキドキしている。
(不味い。言わなきゃ。他に北斗の好きなとこ……好きなとこ……)
「ぉ……俺のこと、好きなとこ……とか」
それは、俺の願望なんだけれどと思ったが、コメントは更に一気に流れて大盛況なようで良かったことにする。
*********
更新しました!お気に入り有難うございます(^^)
久しぶりの動画。更には生配信だ。カップルチャンネルとして。改めてボロは出さないようにしなければ。
予定の時間になり、配信が始まった。急な告知だったというのに、見てくれている人は多い。それから流れてくるコメントも楽しみにしていたといった明るい内容が多く、飽きられていなかったようで良かったと思った。だが、黙ったままもいられない。
「有難うございます! 俺も北斗も嬉しいです。久しぶりですが、相変わらず俺の彼氏ってば顔が良いでしょ?」
な~んて、言ってみたりして。
前もこんな感じだったよな? な?? と北斗に聞くわけにもいかず、俺は久しぶりの配信に恋人らしく振る舞おうと緊張していた。
『で、出た~! 惚気だ!~』
『圭くん、北斗君の顏好きだよね』
俺の言葉に、また一気にコメントが流れていく。
そうだよ。俺は北斗の顔が本当に好き。どこがいいかと言われると困るが、顔が良い。本当に良い。一般的に見ても美形な部類だと思うが、俺にとっては言葉に出来ないくらい。はい、好きと秒で思うくらい好きだった。ただでさえ片思いしているブーストもあるのかもしれないが、根本的に北斗の顔は俺にクリティカルヒットなんだと思う。
「へへ、照れちゃうな」
「北斗、俺のこと好きなの顔だけなの?」
『おっと、彼氏さんが心配してる』
『北斗君はきっと顔だけじゃないはず……!』
『圭君、北斗君の顔以外にどこが好きなの?』
どうやら俺のターンのように、俺に対して質問が続く。
(ぐっ……! 北斗の顔以外に好きなところ……?)
「顔以外かぁ……ええ……どこだろう」
ここはフリじゃなく、普通に俺として言葉が出ていた。
どこだと聞かれれば、正直困ってしまう。だって、自身の気持ちを自覚した時には、もう北斗の姿に胸をときめかせていた。恋だと自覚すれば、その人の全部が良く見えるだろう?
「えぇっと……北斗を好きなところ……」
「圭」
じっ……とカメラの方ではなく、俺の方を向く北斗。視線をこれでもかと感じるし、今うっかり北斗の方を見ると、俺の心臓がヤバそうだから向かないでおく。
『北斗君、カメラ見て~』
『北斗めちゃ圭の方見てるじゃん(笑)』
『圭く~ん、教えてあげて!』
『彼氏が隣でショゲてるよ~!』
ジ~~~~~~ッ。
(北斗凄く俺のこと見てるな!?)
瞬きしてるか? ドライアイとか大丈夫か? と、思わず変な心配をしてしまった。
「……っと」
ドキドキドキ。
前言撤回。北斗の方を見なくても、北斗が俺の方を見ているというだけで、心臓がドキドキしている。
(不味い。言わなきゃ。他に北斗の好きなとこ……好きなとこ……)
「ぉ……俺のこと、好きなとこ……とか」
それは、俺の願望なんだけれどと思ったが、コメントは更に一気に流れて大盛況なようで良かったことにする。
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