【完結・BL】異世界転生してみたら、出会った巨人がめちゃくちゃタイプだった件【巨人×人間】

彩華

文字の大きさ
上 下
38 / 53

■ベッドを買いに来たものの④

しおりを挟む
 舌で、口の中を存分に味わう。

 舌を出してと言えば素直に出し、こちらが絡めるように動かせば一生懸命に同じようにしてくるズィーロの健気さが、ウィレナーズの独占欲と支配欲をどんどん満たしてたまらない気持ちにさせられる。


「ロディオ……俺に捕まって本当に良かったのか……?」
「ん、ちゅ、……なにが……?」


 鼻先が触れ合う距離に離れて、ズィーロが聞いてくるがウィレナーズには伝える言葉がない。もう気持ちは伝えた。ズィーロはそれを了承して今ここにいるのだから、これ以上は何を言っても蛇足でしかないように思う。


「……」


 何も答えずに後ろから抱きしめていたズィーロの身体を前に倒した。


「いい眺めだな」


 ズィーロの背面に座り込み薄く綺麗に筋肉のついた背中から、締まった腰、なだらかな曲線の尻を通り太ももへ手を動かす。
 その赤く色付いた中心部がウィレナーズの視線を意識したのか、きゅ、と締めるような動きをした。


「や、ウィル、見てる、……?」
「ああ、お前は本当にどこをとってもかわいいな」
「んっ、……そんな、とこ、見ながら言うなよな……」
「舐めるぞ」
「え、や、っうそ、んんん、ん、あ、ッ」


 双丘を舐めながら徐々に中心へ向かい、ウィレナーズはこれから入る後孔へと舌を這わせた。
 途端、ズィーロの声が一際高くなる。うそうそ、こんなの、こんなのうそだ、そんな事を呟きながらも逃げる事はできないようだ。
 後孔に唾液を送るように舌を出し入れし、腹から回した腕で胸を探り、乳首へと指を当てる。指を当てただけなのに、きゅ、と後孔が締まる。


「も、もう、あああっや、いじらなっいじらないでッ、こんなされてそこ、そこちく、び、っいじられたら、ッ! ウィル!」


 じゅっじゅっと音を鳴らしながら後孔をふやかすように舌を挿し込む。同時に、まだ熱を持ったように腫れている両方の乳首を指の腹で強く撫でた。ひ、と声をあげてズィーロは腰を震わせた。


「うそ、う、そ、も、もうッ……っや、ウィルがそんなしないでウィルおねが、おねがいもう入れてよ、入れて、ちゃんと入る、ッ入るよ、いく、またいくいっちゃうよやだやだ、や、おねが、いく、いっちゃう前に入れろよぅ……ッ」


 本当はもっともっと可愛がってやろうと思っていたのに、びくりびくりと腰から尻を震わせて、涙目で後ろを伺ってくるズィーロに絆された。
 次はもっと可愛いがらせてくれよ、と優しく声をかけて腰をひと舐めし、後孔に自身の先端を合わせた。
 ズィーロは、震えながらも入りやすいように腰を合わせてくる。


「ロディオ、かわいいな」
「か、かわいくない、も、それ……やめ」
「やめない、かわいい、かわいい、ロディオ」


 入れずに後ろから覆い被さりながら、耳元でかわいいと繰り返す。その度にズィーロは震えて、声にならない声で、あ、あ、と口を開いた。


「ウィル、ウィルごめん、おれ、ほんともうっ、なにもされてないっ……のに、また、いっちゃ……」
「ああ、何度でも。本当に、かわいいな」


 あまりにかわいくて、思わずその肩に歯を立てた。初めてズィーロに上に乗られたときから、この人の肌を噛みたいと思っていたのだ。もう自分を抑える必要の無い今、我慢する事も無い。歯を立てながら、舌で噛んだ肌をべろりと舐める。


「や、もう、いれておねが、い、いれてよ、いっちゃうからはやくっはやく……!」


 切羽詰まった声で急かされる。その様子にまた、かわいいと思う。どうやら口に出していたようで、腕の中のズィーロがまたふるりと揺れた。
 かわいいと口にする度に素直に喜んで震えるズィーロの腰を抱えるようにして、ぐ、と自身の腰を合わせて進める。狭い所を、ウィレナーズの亀頭が縁を舐めるように入っていく。腕の中のズィーロは震えっぱなしだ。


「あああッ、あ、あッ」


 中の良い部分を擦ったらしく、ズィーロは痙攣する。自身の陰茎をぎゅうぎゅうに締め付けられてウィレナーズは、ああ、またイったな、と思いながらも少しだけ引いてまた戻る。


「や、やだそこ、なんでなんどもこするのや、だ……っ」
「やだって、いわれても、な、ッ……ロディオが気持ちよさそうだから、……くッ」


 ぐりぐりと良い所を押し込むように何度も刺激を加える。やだやだ言いながらも腕の中のズィーロは痙攣し続けイき続けているらしい。
 ズィーロの身体は倒したままでウィレナーズは上体を起こした。筋肉の薄くなった背中が眼前でビクビクと反応しているのが見えた。良い眺めだがこのびくりと動く反応の度に、自身の陰茎をぎゅうと締め付けられるのが酷く気持ちがよくて余り持たなそうだ。


「悪い、あまり持たない」
「いっ……いいよ、いいよそんなの、ウィルもいって、いって、もう、俺だけやだ、ッ……!」
「んっ……もう、少し」




 浅いところばかりを突いていたので、出来るなら自身の根元までズィーロの身体に収めたい。
 ゆっくり、ゆっくり、腰を奥へと進める。
 動きが変わった事に気付いたズィーロが、こちらを振り向くようにした。


「あの、ウィル、ッ、あんまり奥、し、ないで、っ」
「なんで」
「へ、へんに、へんになる、んんん、んッあんまり奥は、変になっちゃうの!!!」
「変になっちゃうのか?」


 子供みたいな言い様に思わず口元を緩めて、聞き返したらズィーロは素直に何度も首を縦に振った。


「変になっちゃいそ、で! いっつもこわくて、入れてないから、ッあぁ、ん、だから、や、や、あ、」


 今までこのような行為に及ぶ時は、毎回ズィーロがウィレナーズの上に乗って始めから終わりまでどこまで入れるのか自分で調整していたのだ。


「自慰で、……試しに行けるところまで入れてみたりは……?」
「しない、ッ、しないよそんな、こわああ、ん、しないよ、だっ、から、ん、ん、あ、いれな、いれないでっ、こわい、ぃ」
「ッ、聞けないな」


 じわ、と、また進む。
 自分の知らないズィーロがいる事は許せない。


「な、なんで、や、ああ」
「俺の知らない、ロディオをッ俺が放っておくと思うか……? 全部寄越せ、変になっちゃうなんて、くっ、かわいい事を言う、ロディオも、……全部だ」


 更にじわじわ攻める。一気に貫く事もできるが、ズィーロの初めての場所に触れるのならゆっくり味わって触れたい。ズィーロが望んでいるかどうかはこの際置いておく。


「こ、わい、ってウィル……! ゆっくりやだ、やだ、ゆっくりは、や……!」
「いやか?」
「ん、ん、やだ、や、も、もうっやるならはやくっはやくきて、きてよ、ほんと、こわい、ぎゅて、しててぎゅって背中、離れないでっ……!」


 涙目で歯を食いしばりながら後ろを向き、こちらを見上げてそんな事を言うのだから。


「やめた」
「え、なん、なにをやめ」


 ゆっくり味わうのはやめた。
 きっと自分はこの先一生ズィーロに振り回されて生きていく。彼の言葉や仕草、表情一つで振り回されて、何だかんだと言う事を全て聞いてしまう。むしろ本望だ。
 起こしていた身体を、再び覆いかぶさるようにしてズィーロの身体に腕を回し、特に前触れもなく一気に貫く。


「んああああああっーーー!! あああ、あ、はぁ、あっ、あ、」


 喉の奥から声をあげ、今まで以上に身体を痙攣させてズィーロはまた精液をこぼす。顎を撫でながら後ろを向かせて顔を覗くと、目をとろりとして頰を紅潮させたズィーロが見えた。視線は合わない。ああ、ああ、と喘ぐだけだ。


「なんかっ、飛んでるな……ロディオ」


 下生えを押しつけるように更に奥を刺激する。ついでとばかりに、抱きしめた手の近くにあった乳首にも指をのばして押し込むようにいじる。背中を丸めて首の後ろを舐めた。舐めながら噛み付く。つい先ほども思わず噛んでしまった場所が跡になって見えた。終わる頃には噛み跡だらけになりそうだ。噛みたいと思っていた欲求が顕著に現れている。


「も、むり、もぅ、……でな、でないのに、きもちぃ、」
「ああ、っ、気持ちがいいな」
「ウィル、ウィルッ……すき、すきだよ、だいすき、おれ……ウィル」
「く、っそ……もうッ、もたない」
「ん、うん、だして、おれの、っなか、……だして、なか」
「あとで、ッ全部俺が洗う……っ」
「え、や、やだ、それはっ、ああ、あ、あ、んあああっ!」
「んっ、く、っ」


 ああ、とうとう出してしまった。文字通り爆発的に気持ちよかった。ゆるゆると、イったあとの余韻を楽しむように腰を動かす。

 ズィーロは、顔をシーツに押し付けたまま肩で呼吸をしている。ズィーロを抱え込んだまま、ウィレナーズは頭を撫でた。そんな些細な刺激にすら、ん、と言いながら反応をするが、もう動く気も話す気もなさそうだ。

 ぐったりと力を抜いているズィーロの腰を支えながら、ゆっくりと引き抜いていく。ぐち、と音を立てて、ズィーロが風呂場で仕込んできていた香油と共に自分の出した精液が流れ落ちてくる。ズィーロはそのまま腰を落として、動かなくなってしまった。

 ピクリともしなくなったズィーロを見ながら思う。
 呂律も回らなくなっている癖にすきすき言ってくるから。自分のやる事に反応してまるで漏らしたかのように何度も何度もイってるから。この腕の中で快感に震え続けているから。

 色々あるが、結局のところ自分は、ただただズィーロの事が好きなのだ。


しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。

カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。 今年のメインイベントは受験、 あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。 だがそんな彼は飛行機が苦手だった。 電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?! あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな? 急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。 さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?! 変なレアスキルや神具、 八百万(やおよろず)の神の加護。 レアチート盛りだくさん?! 半ばあたりシリアス 後半ざまぁ。 訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前 お腹がすいた時に食べたい食べ物など 思いついた名前とかをもじり、 なんとか、名前決めてます。     *** お名前使用してもいいよ💕っていう 心優しい方、教えて下さい🥺 悪役には使わないようにします、たぶん。 ちょっとオネェだったり、 アレ…だったりする程度です😁 すでに、使用オッケーしてくださった心優しい 皆様ありがとうございます😘 読んでくださる方や応援してくださる全てに めっちゃ感謝を込めて💕 ありがとうございます💞

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

小悪魔系世界征服計画 ~ちょっと美少年に生まれただけだと思っていたら、異世界の救世主でした~

朱童章絵
BL
「僕はリスでもウサギでもないし、ましてやプリンセスなんかじゃ絶対にない!」 普通よりちょっと可愛くて、人に好かれやすいという以外、まったく普通の男子高校生・瑠佳(ルカ)には、秘密がある。小さな頃からずっと、別な世界で日々を送り、成長していく夢を見続けているのだ。 史上最強の呼び声も高い、大魔法使いである祖母・ベリンダ。 その弟子であり、物腰柔らか、ルカのトラウマを刺激しまくる、超絶美形・ユージーン。 外見も内面も、強くて男らしくて頼りになる、寡黙で優しい、薬屋の跡取り・ジェイク。 いつも笑顔で温厚だけど、ルカ以外にまったく価値を見出さない、ヤンデレ系神父・ネイト。 領主の息子なのに気さくで誠実、親友のイケメン貴公子・フィンレー。 彼らの過剰なスキンシップに狼狽えながらも、ルカは日々を楽しく過ごしていたが、ある時を境に、現実世界での急激な体力の衰えを感じ始める。夢から覚めるたびに強まる倦怠感に加えて、祖母や仲間達の言動にも不可解な点が。更には魔王の復活も重なって、瑠佳は次第に世界全体に疑問を感じるようになっていく。 やがて現実の自分の不調の原因が夢にあるのではないかと考えた瑠佳は、「夢の世界」そのものを否定するようになるが――。 無自覚小悪魔ちゃん、総受系愛され主人公による、保護者同伴RPG(?)。 (この作品は、小説家になろう、カクヨムにも掲載しています)

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

弟、異世界転移する。

ツキコ
BL
兄依存の弟が突然異世界転移して可愛がられるお話。たぶん。 のんびり進行なゆるBL

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。

みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。 生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。 何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。

処理中です...