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■秒で即答された
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■秒で即答された
今日も賑やかな巨人の市場。リタさんのお店に行く前に、ソラがパンを買ったり、ほかにも食料を買ったりしていた。食べ物も人間と同じで、ただ大きいだけなんだなぁと感心した。まぁ……違うとしたら、人間よりも露出が多いことくらい。
(それは仕方ないよな。身体に見合った布が無いんだから)
かくゆう、俺が乗っているソラだって上半身は裸なわけで。
「うぁっ……」
そういう目で見たことはなかったが、冷静になって見てみるとソラも結構良い身体をしていてドキッとした。
「高見? どうしたの?」
「気にしないでくれ。俺は今、邪心を払っている最中なんだ」
「ジャイシン? 払う? 高見には僕には見えないものが見えるんだね。凄いや」
「いや、そういういんじゃなくて……」
何で邪心の言葉は理解しないんだよとツッコミそうになったが、止めておいた。
「じゃあ、行くか!」
「うん!」
あらかた買い物を終え。いよいよ目的のリタさんのお店だ! と意気込んだのが少し前。俺たちの意気込みは、この後スピード解決の如く結果が出るのが早かった。
*******
「無理ね。流石の私も、高見の髪は切れないわ」
「リタさん!?」
これだ。
ソラと二人で「リタ(さん)、来たよ~」と店のドアを開け、「いらっしゃい」と笑顔で迎え入れられたのは良かった。新作のヒラヒラの洋服を見せられ、ソラが俺の目の前で購入し。またヒラヒラを着るのかぁ……と思ったが、ハッ! と今日来た目的を思い出し大きな声で言った。
「って、違う! リタさん! 今日、俺リタさんに頼みがあってきたんだ」
「あら、高見が私に頼み事?」
「ああ」
「何かしら? 可愛い洋服のリクエストなら大歓迎よ♡」
ニコリと笑って俺がいるいつものカウンターへ。ん? と微笑む顔に若干の申し訳なさを感じつつ、「実は……」と言ったのが即答される前のこと。
「髪が伸びて邪魔になってきてさ。リタさんに、俺に髪の毛を切って欲しいんだけど」
「無理ね。流石の私も、高見の髪は切れないわ」
「リタさん!?」
「流石のリタも駄目かぁ」
「布を着るのと、流石に身体に沿うのは違うもの。手元が滑って……なんてことになったら、怖くてハサミなんて握れないわ」
「「確かに」」
俺とソラの息が合った。
なら仕方がない。適当に自分でザクザク切るしかないか……って人間用のハサミも無いんだった。
「じゃあ、俺。もう髪の毛伸ばすしかないのか?」
「僕は可愛くて良いと思う」
「ちょっと、ソラは黙ってて。高見、一つ方法があるじゃない」
「「え?」」
「人間の街に行って切って貰えば良いのよ」
リタさんが閃いた! とウインク付きで俺にアドバイスする隣で、ソラがギュッと目を瞑っていた。(何だその顔)
「あ、でも俺人間のお金とか持ってないし……」
「その辺は……はい、これ。私が作った服を持って行って。売れたお金を使って」
「え……」
「服のことは気にしないで。私の服が人間に着てもらえたら嬉しいから。あとは……ソラ、あなたよ」
「僕は……うぅ゛っ゛。良いよ゛。僕が高見を人間の街に連れて行くよ゛」
ソラが俺がせっかく整えたワンレンの髪を揺らしながら。それから俺の好きな瞳をギュッと閉じて言った。
(だから、何なんだよ。その顔!)
******
今日も賑やかな巨人の市場。リタさんのお店に行く前に、ソラがパンを買ったり、ほかにも食料を買ったりしていた。食べ物も人間と同じで、ただ大きいだけなんだなぁと感心した。まぁ……違うとしたら、人間よりも露出が多いことくらい。
(それは仕方ないよな。身体に見合った布が無いんだから)
かくゆう、俺が乗っているソラだって上半身は裸なわけで。
「うぁっ……」
そういう目で見たことはなかったが、冷静になって見てみるとソラも結構良い身体をしていてドキッとした。
「高見? どうしたの?」
「気にしないでくれ。俺は今、邪心を払っている最中なんだ」
「ジャイシン? 払う? 高見には僕には見えないものが見えるんだね。凄いや」
「いや、そういういんじゃなくて……」
何で邪心の言葉は理解しないんだよとツッコミそうになったが、止めておいた。
「じゃあ、行くか!」
「うん!」
あらかた買い物を終え。いよいよ目的のリタさんのお店だ! と意気込んだのが少し前。俺たちの意気込みは、この後スピード解決の如く結果が出るのが早かった。
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「無理ね。流石の私も、高見の髪は切れないわ」
「リタさん!?」
これだ。
ソラと二人で「リタ(さん)、来たよ~」と店のドアを開け、「いらっしゃい」と笑顔で迎え入れられたのは良かった。新作のヒラヒラの洋服を見せられ、ソラが俺の目の前で購入し。またヒラヒラを着るのかぁ……と思ったが、ハッ! と今日来た目的を思い出し大きな声で言った。
「って、違う! リタさん! 今日、俺リタさんに頼みがあってきたんだ」
「あら、高見が私に頼み事?」
「ああ」
「何かしら? 可愛い洋服のリクエストなら大歓迎よ♡」
ニコリと笑って俺がいるいつものカウンターへ。ん? と微笑む顔に若干の申し訳なさを感じつつ、「実は……」と言ったのが即答される前のこと。
「髪が伸びて邪魔になってきてさ。リタさんに、俺に髪の毛を切って欲しいんだけど」
「無理ね。流石の私も、高見の髪は切れないわ」
「リタさん!?」
「流石のリタも駄目かぁ」
「布を着るのと、流石に身体に沿うのは違うもの。手元が滑って……なんてことになったら、怖くてハサミなんて握れないわ」
「「確かに」」
俺とソラの息が合った。
なら仕方がない。適当に自分でザクザク切るしかないか……って人間用のハサミも無いんだった。
「じゃあ、俺。もう髪の毛伸ばすしかないのか?」
「僕は可愛くて良いと思う」
「ちょっと、ソラは黙ってて。高見、一つ方法があるじゃない」
「「え?」」
「人間の街に行って切って貰えば良いのよ」
リタさんが閃いた! とウインク付きで俺にアドバイスする隣で、ソラがギュッと目を瞑っていた。(何だその顔)
「あ、でも俺人間のお金とか持ってないし……」
「その辺は……はい、これ。私が作った服を持って行って。売れたお金を使って」
「え……」
「服のことは気にしないで。私の服が人間に着てもらえたら嬉しいから。あとは……ソラ、あなたよ」
「僕は……うぅ゛っ゛。良いよ゛。僕が高見を人間の街に連れて行くよ゛」
ソラが俺がせっかく整えたワンレンの髪を揺らしながら。それから俺の好きな瞳をギュッと閉じて言った。
(だから、何なんだよ。その顔!)
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