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■ワンレンで正解だった
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■ワンレンで正解だった
「ソラ。もう着替えたから、こっちを向いて大丈夫だぞ」
「本当?」
何だこの会話と思ったが、仕方あるまい。
会社の階段から落ちたと思ったら、異世界に飛ばされ。更には、最初に出会った巨人と同棲することが決まり。自身の隠れた性癖である、「大きなものが好き」という枠に巨人であるソラはピッタリだった。一目会ったその時から……何て言葉を体験することがあるなんてな。実際、ソラと出会って俺はソラの事が好きになった。勿論、恋愛的な意味で。
最初に出会った森を抜け、やって来たのはソラの家だ。
そこでソラが作っていたドールハウスを前に、着替えを提案。会社じゃないだ。窮屈なスーツはすぐに脱いでしまおうと思ったが、代わりの服は? と思えばソラがドールハウスのクローゼットにあるという。
男女混合で色んな服があったが、ズボンとシャツを見つけた俺。早く着替えようと思ったが、このドールハウス……ソラから丸見えだったのだ。男だし、別に着替えを見られるのは恥ずかしくもないが、ソラに見られていると思えば事情は変わって来る。なんつーか、恥ずかしい。
「着替えを見られるのは恥ずかしいから、後ろを向いていてくれないか?」
そう言って着替えたのが数分前。俺がもう大丈夫だと言えば、ソラが急いで此方を向いた。ニコニコと笑顔のソラが、やっぱり可愛い。
「わ~、高見。可愛いね!」
「ぐぅっ……!」
(え、俺が可愛いのか?!?!?)
ソラの笑顔の方が可愛いのにと思いながら、無邪気に言ったソラ。可愛いなんて言われるとは思っておらず、嬉しくなる俺。(チョロ過ぎる)
そのまま膝を折り、テーブルに顔を置くようにしながら俺と視線を合わせた。
「高見。クルッて一周して見せて」
「こうか?」
「そうそう! 明日は他の服を着てね」
「有難う……ソラは服を着ないのか?」
「僕たちは、必要なところを隠すくらいしかしないからね」
「そっか」
確かに。巨人の服となると、どれだけ布があっても足りないだろう。現にソラは腰巻くらいしかしてない。太陽に近いというのに色白な肌は、柔らかい。それでいて、腹筋は割れているんだから、可愛い顔とのギャップもある。
「さて……、ソラ」
「うん? 着替えも終わったし、そろそろ髪を切るか」
「良いよ。どんな髪型にするの?」
「ワンレンだ」
「ワンレンダ?」
「俺の言い方が悪かった。俺が指示をだすから、ソラは鏡を見ながら切ってくれるか?」
「勿論。ちょっとハサミを取ってくるね」
早くワンレン姿のソラが見たい俺は、ちょっとした余韻に浸る余裕も惜しいとソラを急かした。棚からハサミを取り出して戻って来たソラ。ハサミの大きさも巨人サイズで大きく、これには少しだけ身構えた。
「怖がらないでよ、高見。絶対、高見を傷つけたりしないから」
「ああ……」
一緒に鏡を置いて、真剣な顔になるソラ。俺と鏡を交互に見ながら、指示を待っているらしい。
「高見、どうすれば良い? 高見の好きな髪型にして」
トトトッ、と移動してソラの前へ。やっぱり顔が良い。目の間に垂れている前髪を引っ張って、これを左右に分けてと指示を出せばソラは嫌がることなく俺の言う通りに髪の毛を分けていった。
「あと、これから切っていくわけだが……。ソラ、長さは此処まで」
「ココ?」
「OK! 一気に切ってくれ」
「うん」
シャキシャキと綺麗な髪が落ちていく様は、もったいなく思えた。
だが、小さな髪の束が一つ。また一つと落ちていくたびにソラの綺麗な顔だけになっていく。長い睫毛が瞬きをするたび、パチパチと揺れる姿すら様になっている。
シャキッ……シャキッ……──。
一旦ハサミを置いて、顔に付いてしまった髪を俺を手伝いながら叩いて落とせば完成。
「どう? 高見に気に入って貰えそうかな?」
「こんな髪型、初めてで緊張するよ」と言葉の続くソラを見ながら、今度は俺が目をキラキラと輝かせていた。
「~~~~っ! すげぇ似合ってるぜ、ソラ!!」
うっかり、また「好きだ」と言いそうになった。
(やっぱりワンレンにして正解だったな)
********
ネタが!詰みました!!(また言っている)
「ソラ。もう着替えたから、こっちを向いて大丈夫だぞ」
「本当?」
何だこの会話と思ったが、仕方あるまい。
会社の階段から落ちたと思ったら、異世界に飛ばされ。更には、最初に出会った巨人と同棲することが決まり。自身の隠れた性癖である、「大きなものが好き」という枠に巨人であるソラはピッタリだった。一目会ったその時から……何て言葉を体験することがあるなんてな。実際、ソラと出会って俺はソラの事が好きになった。勿論、恋愛的な意味で。
最初に出会った森を抜け、やって来たのはソラの家だ。
そこでソラが作っていたドールハウスを前に、着替えを提案。会社じゃないだ。窮屈なスーツはすぐに脱いでしまおうと思ったが、代わりの服は? と思えばソラがドールハウスのクローゼットにあるという。
男女混合で色んな服があったが、ズボンとシャツを見つけた俺。早く着替えようと思ったが、このドールハウス……ソラから丸見えだったのだ。男だし、別に着替えを見られるのは恥ずかしくもないが、ソラに見られていると思えば事情は変わって来る。なんつーか、恥ずかしい。
「着替えを見られるのは恥ずかしいから、後ろを向いていてくれないか?」
そう言って着替えたのが数分前。俺がもう大丈夫だと言えば、ソラが急いで此方を向いた。ニコニコと笑顔のソラが、やっぱり可愛い。
「わ~、高見。可愛いね!」
「ぐぅっ……!」
(え、俺が可愛いのか?!?!?)
ソラの笑顔の方が可愛いのにと思いながら、無邪気に言ったソラ。可愛いなんて言われるとは思っておらず、嬉しくなる俺。(チョロ過ぎる)
そのまま膝を折り、テーブルに顔を置くようにしながら俺と視線を合わせた。
「高見。クルッて一周して見せて」
「こうか?」
「そうそう! 明日は他の服を着てね」
「有難う……ソラは服を着ないのか?」
「僕たちは、必要なところを隠すくらいしかしないからね」
「そっか」
確かに。巨人の服となると、どれだけ布があっても足りないだろう。現にソラは腰巻くらいしかしてない。太陽に近いというのに色白な肌は、柔らかい。それでいて、腹筋は割れているんだから、可愛い顔とのギャップもある。
「さて……、ソラ」
「うん? 着替えも終わったし、そろそろ髪を切るか」
「良いよ。どんな髪型にするの?」
「ワンレンだ」
「ワンレンダ?」
「俺の言い方が悪かった。俺が指示をだすから、ソラは鏡を見ながら切ってくれるか?」
「勿論。ちょっとハサミを取ってくるね」
早くワンレン姿のソラが見たい俺は、ちょっとした余韻に浸る余裕も惜しいとソラを急かした。棚からハサミを取り出して戻って来たソラ。ハサミの大きさも巨人サイズで大きく、これには少しだけ身構えた。
「怖がらないでよ、高見。絶対、高見を傷つけたりしないから」
「ああ……」
一緒に鏡を置いて、真剣な顔になるソラ。俺と鏡を交互に見ながら、指示を待っているらしい。
「高見、どうすれば良い? 高見の好きな髪型にして」
トトトッ、と移動してソラの前へ。やっぱり顔が良い。目の間に垂れている前髪を引っ張って、これを左右に分けてと指示を出せばソラは嫌がることなく俺の言う通りに髪の毛を分けていった。
「あと、これから切っていくわけだが……。ソラ、長さは此処まで」
「ココ?」
「OK! 一気に切ってくれ」
「うん」
シャキシャキと綺麗な髪が落ちていく様は、もったいなく思えた。
だが、小さな髪の束が一つ。また一つと落ちていくたびにソラの綺麗な顔だけになっていく。長い睫毛が瞬きをするたび、パチパチと揺れる姿すら様になっている。
シャキッ……シャキッ……──。
一旦ハサミを置いて、顔に付いてしまった髪を俺を手伝いながら叩いて落とせば完成。
「どう? 高見に気に入って貰えそうかな?」
「こんな髪型、初めてで緊張するよ」と言葉の続くソラを見ながら、今度は俺が目をキラキラと輝かせていた。
「~~~~っ! すげぇ似合ってるぜ、ソラ!!」
うっかり、また「好きだ」と言いそうになった。
(やっぱりワンレンにして正解だったな)
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ネタが!詰みました!!(また言っている)
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