【完結・BL】異世界転生してみたら、出会った巨人がめちゃくちゃタイプだった件【巨人×人間】

彩華

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■新しい家

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■新しい家

 ズンズンと、ソラの手の平の上で、オーシャンビューならぬ異世界ビューを楽しんでいると、ソラが言った。

「あ、高見。見えて来たよ。あれが僕の家」

「ん?」

ソラが住んでいる家が見えてきたというので、横を見ていた顔をまっすぐにする。巨人の家だ。きっと大きいに違いないと思いつつ、前を見れば緑の木々の中に一見。確かに家が建っていた。

「うわ~~、家もでけぇえええ!」

いかにも、という風貌で。おとぎ話に出てきそうな感じの家が、森の中にポツンと立っていた。和風でもなければ、勿論コンクリートってわけでもない。そうだな、三匹の子豚に出てきそうな家。
また新しい大きい者の登場に、テンションが上がる俺。

「高見は、本当に大きいものが好きなんだねぇ?」

クスクスと笑うソラに、「ああ! 好きだ!」と肯定。隠す必要もないって、何だか嬉しい。

「ああ、好きだ! 俺は、でっかいものが大好きだからな!」

もう何度でも言う。俺はデカイものが好き。そんでもって、ソラは断トツで好き。

「よいしょっと、いらっしゃい。高見」

「お邪魔しまーすっと、テーブルの上から落ちたら、大怪我だな」

「危ないことはしないでね、高見」

あっという間にドアの前にやって来て、これまた大きなドアが開いた。大きなドアに、大きなテーブル。とりあえず、テーブルの上に置かれ、渕の方へ行ってみる。下を覗き込めば、先程までの高さよりは低いが無傷では済まないだろう。全部が巨人サイズの中に、ポツンと背後を向けてある何か作り物が見えた。

「高見。僕も高見の好きな髪型にするっていうお願いを聞いてあげるからね、そのっ……僕のお願いも聞いて欲しいんだけど」

「お願い?」

「うん」

「これっ……! 僕がいつか人間に会えたらって思って作ってたドールハウスなんだけど……」

背後を向いていた物は、ソラお手製のドールハウスらしい。持ってきてクルリと回転。その中は、異世界に飛んでくる前に住んでいた俺の家の何倍も豪華な作りだった。

「うわぁぁああ! ベッド! テーブル! 椅子!」

フカフカのベッドにダイブして、ドールハウスの中を弄る。俺にピッタリサイズ。最高。本当に最高だ。

「ソラ、この家に住んで良いのか?」

「うん。高見が良ければ。あと洋服なんだけど……」

「服まであるのか。凄いな」

確かに、スーツのままは窮屈だから、早く脱ぎたいとクローゼットを開けて見れば洋服がかかっていた。

「うわー……」

「流石にお裁縫は出来なくて、人間の洋服を買ったんだけど……」

「……えっと、あの。ソラ」

「ん?」

「着替えを見られるのは恥ずかしいから、後ろを向いていてくれないか?」

流石に目の前で下着になるのは恥ずかしく、ついそんなことを言ってしまった。

(俺って好きな人の前だと、結構乙女になるのな)


********
次が思いつきません゛(正直)(´;ω;`)
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