【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる!【インキュバス×魔王】

彩華

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42】我慢できない⑫

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42】我慢できない⑫

「も……っ、出るぞ……!」

待ちに待った「その時」がようやく訪れた。
薄い身体に、何度も腰を打ち付け身体を突く。最後にパァァァァン!♡と音が響いたあと、身体がまるで一つになったみたいに、重なり合って熱を注いだ。

ビュクククククク~~~~~~ッ♡♡♡♡♡♡

「ぐっ……!」

「ぁ、あ゛♡ぁ゛~~~~っ゛♡♡♡♡♡♡♡」

歯を食いしばった俺と、大きな声で善がるハデス。頭の中が真っ白になった。
思わず足を一歩踏み込むほど、強く腰を打ち付けた。ハデスの尻肉に自身の臍と陰毛が触れる。もう俺のペニスの形に広がったアナルが喜ぶように「キュゥゥゥ~ッ♡」と窄まって、全て俺のペニスから絞り出させるようだった。

ブチュッ♡ ビュククッ……♡ ブチュッ……♡ コポポッ……ツーッ……♡♡

「ぉ゛……♡は……ぁ゛……♡熱い……♡」

俺の下で、ハデスが喉を仰け反らせながら善がる。腹の下に置いていた手に、ハデスのペニスから漏れた生ぬるい粘液がかかり、同じく達したことを察した。

「ふ……っ゛」

ハデスが善がる様を見つつ、呼吸を整える。視線を下にズラせば絶景と言って良いのか、はたまた何と言えばよいのか。ハデスのアナルの淵から、入り切らなかった白濁が小さな水泡と作りながら漏れていた。

(はぁ~~~~っ……すげぇ光景)

余韻に浸りながらも、温かく気持ちの良いアナルから、出て行かなければならないのが残念でならない。未だに腰から頭まで抜ける快楽に、頭がぼうっとしながら腰を引きハデスと繋がる白い尻を見つめた。

(気持ち良かった……)

頭の中も、こんなことしか考えられない。
気持ちが良かった、もっとしたい、好きだ。そんなところ。ただ視界に見える白い尻は、アナルから伝った白濁やら、汗やら色んな色で濡れそぼり。互いの熱と行為の激しさを表していた。おまけに真っ白な尻に1、2本俺の髪と同じ色をした陰毛が張り付いていて、そっと指で取り去った。

(仕方ない。抜くか)

「……」

ズルッ♡ ズロロッ…………ぬぽぉぅ……♡

「ひぅっ……♡」

それから最後。仕方がないとハデスのアナルから、ゆっくりとペニスを引き抜く。少し前まで、あんなにきつそうだったアナルが、ぽっかりと俺のペニスの大きさに広がって白濁の糸がアナルと繋がっていて、またゴクリと生唾を飲んだ。

「んぅっ……♡ぁ……ナイト……ナイト……♡」

俺の名前を呼びながら、身体を起こす体力は残っていないハデス。無理をさせたなと思いつつ、俺もハデスの隣に寝そべった。そのまま身体を引き寄せる。

「ハデス、こっちだ」

今では俺の方が身体が小さくなってしまい、脚を絡めようにもハデスの脚が余ってしまう。寧ろ俺の方が幼い。やっぱり少し悔しいと思いつつ、俺の顔を見て笑ったハデスの表情が可愛いかったからどうでも良くなった。

「ナイト」

「ん?」

「ナイト、ずっとお前を待っていた」

「……はぁぁぁ~~」

本当に、こういう時にこんな事を言うのを止めて欲しい。無自覚だから猶更。長い溜息をついて、すぐに言葉を続けた。

「知ってるよ。わざわざ庭園まで作って……俺って、愛されてたんだな」

「愛!?…………調子に乗るな」

「いや、乗るだろ。それより身体は大丈夫か? そのっ……色々と無理させちまったし」

「大丈夫だ。それに……私も、その……なんだ……」

珍しく歯切れの悪い様子に、また可愛いと思いつつ。俺はただ好きだというように、ハデスの唇に口づけた。


「ハデス、今度はずっとお前の側にいるからな」

それも考えて魔族に転生することを願ったわけだし。

********

■インキュバス君は魔王様に恋してる!■

 それはもう、ずっと前。魔族に生まれる前から魔王様に恋してる。

********
とりあえずシリーズ終わらせました! R設定していたので、それらしいことを入れとくかで進めてみましたが、またいつもの癖が見え隠れしてますね。
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