【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる！【インキュバス×魔王】

37】我慢できない⑦

37】我慢できない⑦

レロレロ♡　レロッ♡

「んっ……！　ぁ、あ゛♡も……っ♡」

甘い飴玉を舌先で転がすように、レロレロと動かした。動かしたところで、当たるのは温かなヒダのような壁。温かく湿気た壁を、擦るように舐めた。

フーッ♡　フーッ♡　フーッ♡

「ぁ……♡あ゛……♡ナイト……♡」

（こういう時だけ名前を呼びやがって……！）

正直。俺もハデスも物足りなくて、お互いにもっと欲しかった。もっと奥。もっと深く。そんな感じ。だが、そうするにもこの入口であるアナルを解さなければならない。

（くそっ……！　まだ頑張れよ、俺！）

心の中で、自身を鼓舞。ビキビキと変わらず涎を垂らすペニスは、もう我慢できないと言うように俺の腹を擦った。ハデスのナカに出したい白濁が、自身に塗られるのは何とも複雑な気持ちで、俺は舌を上下する速度を上げた。

ちゅっ♡　ちゅぷっ♡　ちゅぷぷっ♡　レロレロレロ♡　

「んっ、ぁ、あ……♡」

そろそろ入り口辺りは解れてきた様子で、一旦舌を引き抜いた。

ズロロロッ……♡　ぬぽっ……♡　ほかぁ～……♡　ヒクッ……ヒクッ♡

「ひっ……！♡ぁ、ぁえ……♡」

少し前まで慎ましく。キュウキュウと狭そうだったアナルは今ではでっぷりとして、俺がこれでもかと舐めるものだから、ほかほかと心無しが湯気立っているように見えた。それから開いたアナルが、ゆっくりとゆっくりと閉じていく。だがそうはさせるかと、すぐにアナルに指を日本。人差し指と中指を重ねて一本にするようにして、アナルの中に挿れた。解された入り口は、「待っていた」というように俺の指を飲み込んでいく。

「ぉ……♡お゛……っ゛♡」

「ハデス。声ヤバイぞ」

指から逃げようと、ほふく前進を始めるが俺が逃がすはずがない。進んで抜けようとすれば、更に奥に指を挿れれば良いだけのこと。

ヌヌヌッ……♡　グリッ♡　グリッ♡　くぱっ♡

それから一つ、くっつけていた指を離してみるおまけつきで。

「お゛……～～っ゛♡♡ぬ、抜け♡ないぃ゛……♡」

「当たり前だろ。抜けないように押し込んでるんだからな。ほら、大分解れてるだろ？」

僅かに前進したももの、俺から逃げられる。腰から尻だけを上げた状態のまま、ハデスが力つきたように毛布の上に倒れ込んだ。傷一つない綺麗な白い背中に、パラパラと黒い髪が散る様は美しく、今度は背中を舐めたいと思った。