【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる！【インキュバス×魔王】

34】我慢できない④

34】我慢できない④

　俺の顔が見たいという問いかけに、ゆっくりと現れるハデスの顔。幾分とろけた表情には、確かな熱が浮かんでいる。俺の知らない表情が次々に現れて、その全部が可愛くて仕方がない。

「可愛い」

素直にそう思った。俺の言葉に、顔を逸らすハデス。その仕草も可愛くて、やっぱり俺はハデスのことが好きなんだと実感する。（まぁ実際、一目惚れだったしな。顔がドストライクで好きなんだろう）そんな風に自分を分析したりした。
だが今は、そんな分析なんかより目先のこと。自身の下半身のこと。

「スネても可愛いだけだぞ」

言葉通り。全然怖くも無いし、可愛いだけ。
ハデスが、また何度目かの溜息をついて俺を見上げて言った。

「本当に貴様は物好きだ」

俺の好みを物好きだというか？　多分、物好きなんてのは関係なく、きっと誰もがお前に目を奪われるというのに。


「まぁ、良いぜ。物好きってことにしておこうな？」


俺以外にも、きっと色んな奴がお前に特別な感情を抱いているのに気づかれないように。全部物好きで片づけて、俺だけを選んでいれば良い。

（結構俺って、腹黒だったんだな）

まぁ、綺麗なだけの恋愛じゃないし。それに今の俺は、魔族だし。
一人でそんな自己問答をしていれば、俺が何もしてこないことに痺れをきたしたのかハデスが小さく呟いた。

「何もしないのか？」

急に弱気になるハデスに、コイツは……！　となってしまう。

「そんなわけないだろう？」

見惚れてただけだと、耳元でささやけば「ぁ……♡」と甘い声を漏らした。
ギシッ……とまたベッドが小さく軋む。身体をゆっくりと倒して、ハデスの勃起したペニスと俺のペニスを擦り合わせた。長さも太さも違うペニスが、スリスリ♡ヌルヌル♡と滑り合って気持ちが良い。

「ぁ゛―……♡ちんこ♡ちんこ気持ち良いなぁ♡ハデス？」

へこっ♡　スリスリッ♡　へこっ♡　ヌロッ……ヌロロロッ♡

「ぁ、あ゛……♡わらかな……っ♡」

ヌロロロッ♡　ピュクッ♡　ピュククッ♡

「大丈夫だ。ハデスのちんこも気持ちが良いってザーメン漏らしてるからな♡良い子だなぁ～」

ヌルッ♡　ヌロッ♡　たぽん♡

そう言って、摺り寄せていた腰を一旦上げて軽く二つの睾丸でハデスのペニスを潰した。柔らかなペニスが、俺の睾丸の下敷きになり天を向いていたのが横に寝かされたようになる。ハデスの方も段々が声が大きくなって、顔を隠す余裕も無くなっていた。

「ひ、ぁ♡、あ、ぁ゛……♡やめっ……♡潰すなぁ……♡」

互いに下半身はドロドロ。達する寸前の状態を行ったり来たりしているような状態だった。

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tmたぽたぽ好きなのもバレてそう