【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる!【インキュバス×魔王】

彩華

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33】我慢できない③

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33】我慢できない③

きっと細いんだろうなとは思っていた。だが、実際見てみると、想像以上。純白のシャツは、今では厭らしく疎らな水玉模様へと変わっている。白濁の染みたシャツが所々に張り付いて素肌が透けて見えた。

(細い腰だ)

改めて見ると、ここまで細いとは。掴んで折れたりしないだろうか? そんな気遣いはあるが、我慢は出来ない。俺は筋肉の付が薄い身体の腰に触れ、黒いズボンに手を掛けた。指先に引っかかる下着も一緒に引っ張れば、恥ずかしいのかハデスが顔を自分の腕で隠しながらも抵抗は無く。スルリと衣服が脱げて、俺と同じハデスのペニスがプルンと現れた。

「……ッ!」

揺れた振動か、それとも外気へ触れたためか。ハデスの腰がフルリと震える。またプルンとペニスが揺れて、俺よりもサラサラとした白濁が汗のように流れていった。
ハデスは体毛が薄いのか、俺と違って陰毛が生えていないらしい。色白ながら、興奮を隠しきれないペニスは俺と同じで天を向いていた。正直、その光景にまた興奮する俺。

「み……るなぁ……!♡」

ハデスの肌が、また赤く染まっていく。腕で隠している顔は、どんな顔をしているだろう?

「そいつは聞けない願いだな。だが嬉しいぜ。ハデスも俺と同じで興奮して、気持ち良くなってくれてたんだな」

素直にそう思った。俺の独りよがりじゃない。お互いに気持ち良くなって欲しい。

(まぁ、俺がハデスを滅茶苦茶にしたいんだけど)

「なぁ、顔見せてくれよ。良いだろ?」

顔を隠すハデスの腕に触れた。本のページでも捲るように、ゆっくりと腕を動かせばハデスの顔が現れる。抵抗もないまま、ゆっくりとグズグズに溶けたような目元からは、記憶を戻す前の俺に向けていたような冷たく強い視線は無い。ただ熱が籠った。それでいて甘えるような視線を俺に向けていた。

「可愛い」

素直にそう思った。俺の言葉に顔を逸らすハデス。その仕草も可愛くて、やっぱり好きなんだと実感する。

「スネても可愛いだけだぞ」

言葉通り。全然怖くも無いし、可愛いだけ。

*********
短くてすみません><
しおりして下さった方、有難うございます。嬉しいです
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