【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる！【インキュバス×魔王】

32】我慢できない②

32】我慢できない②


　勃起した自身のペニスを、ハデスのシャツの上に擦り付けた。腰を前後するたび睾丸が緩く潰され、血管の浮き出るペニスがブルン♡と揺れて、青臭い白濁の滴を亀頭の先からまき散らす。

へこっ……♡　タラ～ッ♡　じゅわぁ……♡

一滴、二滴と散ってゆきハデスのシャツが濡れ、淫靡なまだら模様を描いていけばハデスが言った。

「は……っ♡も……、やめろ……♡」

俺の方も、青臭さを感じるんだ。ハデスの方も、俺の白濁の匂いにあてられたんだろう。キリッと端正な顔つきの眉尻が、だんだんと八の字に変わってきている。白い肌は、染まっているのも隠し切れない。眉尻に続く目尻は、ほんのりと赤く。俺とは違った調子で熱に浮かされているのが分かった。

「そうだな。俺も布相手は飽きた」

美味そうなお前がいるのに、どうして布の相手ばかり出来るだろう？　そう言ってシャツに手をかけ。

「怒らないでくれよ？」

ハデスの返事を聞く前に、薄いシャツをビリッ……！　と左右に引っ張った。

ビリリリッ！

「うわっ……！」

いくつかボタンが吹き飛んで、一気にハデスの素肌が目下に現れる。シャツのことは後で小言を言われてしまうだろうが、その時はその時だ。今は、ハデスを抱きたいという欲望だけ。記憶が戻る前に自慰に浸った時のように、自身のザーメン。白濁をハデスの薄い腹の中に注ぎ入れたいという願望だけ。

フーッ♡　フーッ♡　フーッ♡

（絶景だ）

シャツの端を握ったまま、ハデスの身体に見惚れた。
ほんのりと色づいた素肌に、先程まで俺が吸い付いていた乳首がツン♡と立ち上がっている。乳首の周りの乳輪の小さな円は、オレンジがかったピンク色。厭らしくて、可愛い。ただその周りは俺の唾液で濡れていて、灯りに照らされ乳首が艶やかに光って見えた。

ビキッ♡　ビキビキッ♡　タラ～ッ……♡　

「……っ、あまり見るな……！」

「見るに決まってるだろ。こんな厭らしくて綺麗な身体。ほら見ろ。また俺のちんこ、涎を垂らしちまった」

（乳首もまだ吸いたいが、ちんこが痛いしな）

一度達して楽にしても良いだろうが、それすら惜しい。ハデスの中でイキたいと、前戯もそこそこにハデスのズボンに手をかけた。

「おいっ！　待て」

「悪いな。俺もお前の乳首、まだ吸ったりしたかったんだけどなぁ……ちんこが痛すぎて」

「……ッ、ぁ、あ……♡」

（細い腰だ）

筋肉の付が薄い身体の腰に触れ、黒いズボンに手を掛けた。指先に引っかかる下着も一緒に引っ張れば、恥ずかしいのかハデスが顔を自分の腕で隠しながらも抵抗は無く。スルリと衣服が脱げて、俺と同じハデスのペニスがプルンと現れた。ハデスは体毛が薄いのか、俺と違って陰毛が生えていないらしい。色白ながら、興奮を隠しきれないペニスは俺と同じで天を向いていた。正直、その光景にまた興奮する俺。

「み……るなぁ……！♡」

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この話でシリーズ終わらせる予定ですが、あと２，３で終わる…？？