【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる！【インキュバス×魔王】

30】赤ん坊のように吸い付いた

30】赤ん坊のように吸い付いた

　触れたかった身体が、目の前に差し出されている。見たかった姿、やっと触れられる嬉しさの中に混じる興奮と色欲。

「……ッ」

（ハデスの乳首だ）

ツンと薄いシャツの下で、勃っているソレ。
そっと手を伸ばし、女性のような丸い丘は無いが同じ突起の付いたソコを撫で、引っ掻いた。それから調子に乗った俺は、撫でる乳首を薄いシャツと一緒に引っ張る。そうすれば悶えていた身体が一層悶え、くぐもっていた口から隠せない声の大きさで感じ入った声が漏れた。

「んぁ゛っ♡♡！　ぁ、あ……っ゛♡」

ビクン！　と震えた身体の反応の良さに、思わず舌なめずりをする。変わらず俺の口の中は涎ばかりで、タラリと一緒に唾液が垂れた。そのまま身体を倒し、ハデスの身体に近づいて布の上から摘まんだ乳首に吸い付いた。

ぢゅっ……！！♡♡

「あ゛っ♡！　ぅ、ぁ、あ……♡き、さ……まぁ……♡」

ぢゅるるるっ！♡　ぢゅっ♡　ちゅぷっ♡　ぢゅぅぅ……♡

何も出ないと分かっているのに、何かが出て来るんじゃないかと思ってしまう。一心不乱に吸い付いて、口の中は俺の唾液で濡れた布一枚と布越しに感じるハデスの乳首の感触。

（布の味しかないはずなのに、美味い気がする……）

フーッ♡　フーッ♡　フーッ♡　ぢくぢくっ♡

鼻孔から漏れる息も荒く、衣服を着たままの下半身が痛かった。自身の服は、ハデスの服と異なり、身体にピッタリとしているから当然だ。

（あ゛～～っ、畜生！）

ぢゅぱっ……！♡♡

吸い付いていた乳首から口を離し、膝立ちに。見なくても分かるくらい、痛みを感じていた下半身は窮屈だと主張するように頭を持ち上げていた。ズボンを脱ごうにも、ピッチリとした布地が窮屈で脱ぐのにも時間がかかる。

「くそっ！」

フーッ♡　フーッ♡　フーッ♡　ビリッ！

最後は力任せに引っ張って、ズボンが敗れた。そのまま下に下したが、先のことを考えると脱いでしまった方が良い。ハデスをそのままにして、急いで短いズボンと下着を脱いでハデスと同じようにベッドの下に投げ捨てた。時間にしたら、そんなに経っていないと思うが、急いで下半身を丸出しにする俺の一連の様子は、ハデスからしたら滑稽だっただろう。

「貴様は本当に……」

呆れた奴だと言いたげなハデスの頬が赤かった。気を取り戻すように、ハデスを組み敷く。解放感を感じる下半身は、ビキビキと勃起していてその先。亀頭の先からダラダラと白濁を漏らしていた。

「どうだ？　ハデス。こっちはお前より大きんじゃないか？」

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またちょっと趣味入れてしまった…