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27】小さな身体だけれど、やりたいことは
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27】小さな身体だけれど、やりたいことは
「なぁ、魔王様って呼ばれるのとハデスって呼ばれるの。どっちが良い?」
俺のことを認めたハデスに、そんなことを聞いてみる。だが素直に答える相手でもない。
「……どちらでも良いが……」
そう答えたハデスが、何かを気にしているようだった。
「ああ、淫魔としての俺はどこいったって顔だな? 安心しろ。消えちゃいない。なんていうのかな……1つになっていうのか? まぁ、淫魔として魔王様~♡って言ってた俺は、お前が好きだって気持ちだけで動いていただけだし……。なんだ? 記憶が戻らない淫魔の方を好きになったか?」
自分でも、最後は少し刺がある言い方をしてしまったと思ったが俺以外好きになるなんて嫌だという気持ちの表れだった。ちょっとどころではない嫉妬。ハデスは俺のことが好きだもんな? と確認しながら、何度でも自分を安心させる。
「あれは……お前と同じ瞳で私を見つめてくるから……」
「俺を思い出してたって?」
「都合よく解釈するな」
「まぁまぁ。俺としてはどっちでも良いんだよ。ハデス、お前と一緒にいられれば」
「……」
「ってことで、ハデスって呼ぶな? 何だか魔王様って堅苦しいし」
「好きにしろ。貴様は昔から、私のいうことなど聞かなかったではないか」
「それもそうだな。って、あー……やっぱ悔しい」
「何がだ?」
「全部。前は余裕でハデスのこと押し倒せたのに。お前に身体も薄いし」
「お前は……」
改めて今の自分の身体をグルリと見渡せば、昔とは変わっているところばかりだった。背中の羽は、もう慣れた。だが、薄い身体に幾分可愛らしい顔立ち。おまけにハデスよりも小さな身体。
「……待てよ」
グルリとハデスに背を向けて、露出の多い自身の衣服の間から下腹部を見た。
(これは……前と変わらないな?)
いってもインキュバスだし。ソコは小さくならなかったんだろう。
「ナイト?」
背後で名前を呼ばれ、思わず口角が上がった。一瞬鍵は? と思ったが、俺以外誰もこの部屋に入って来られない。
(まぁ、いっか)
そんな風に簡単に考えて、すぐに後ろを振り返った。
「ハデス」
今度はゆっくりと、その身体の感触を味わうように抱きしめた。ハデスからも、抵抗が無いことが嬉しい。
「好きだ」
「……本当に飽きない奴だな」
「仕方ないだろ? 生まれ変わるくらい、お前のことが好きなんだから」
ちゅっ、と今度は触れるだけの口づけを一つ。甘い空気を醸しながらも、自身の身体は正直だった。
(あ~~~~……やっぱりちんこ痛ぇ)
甘い空気に反して、俺の身体も頭の中もピンク色。これまた仕方がない。だって以前の俺は、童貞のまま命を落としたから。ハデスとだって、口づけ以上のことはしたことが無かった。
抱きしめたまま、ちゅっ、ちゅっと触れる口づけを落とす。ハデスが俺を気遣ってか少し前のめりになりながら、頬や鼻筋。そして唇と何度も何度も口づけて、最後に耳元で囁いた。
「ハデス。お前を抱きたい」
********
そろそろDT設定好きそうって思われてそう←
「なぁ、魔王様って呼ばれるのとハデスって呼ばれるの。どっちが良い?」
俺のことを認めたハデスに、そんなことを聞いてみる。だが素直に答える相手でもない。
「……どちらでも良いが……」
そう答えたハデスが、何かを気にしているようだった。
「ああ、淫魔としての俺はどこいったって顔だな? 安心しろ。消えちゃいない。なんていうのかな……1つになっていうのか? まぁ、淫魔として魔王様~♡って言ってた俺は、お前が好きだって気持ちだけで動いていただけだし……。なんだ? 記憶が戻らない淫魔の方を好きになったか?」
自分でも、最後は少し刺がある言い方をしてしまったと思ったが俺以外好きになるなんて嫌だという気持ちの表れだった。ちょっとどころではない嫉妬。ハデスは俺のことが好きだもんな? と確認しながら、何度でも自分を安心させる。
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「俺を思い出してたって?」
「都合よく解釈するな」
「まぁまぁ。俺としてはどっちでも良いんだよ。ハデス、お前と一緒にいられれば」
「……」
「ってことで、ハデスって呼ぶな? 何だか魔王様って堅苦しいし」
「好きにしろ。貴様は昔から、私のいうことなど聞かなかったではないか」
「それもそうだな。って、あー……やっぱ悔しい」
「何がだ?」
「全部。前は余裕でハデスのこと押し倒せたのに。お前に身体も薄いし」
「お前は……」
改めて今の自分の身体をグルリと見渡せば、昔とは変わっているところばかりだった。背中の羽は、もう慣れた。だが、薄い身体に幾分可愛らしい顔立ち。おまけにハデスよりも小さな身体。
「……待てよ」
グルリとハデスに背を向けて、露出の多い自身の衣服の間から下腹部を見た。
(これは……前と変わらないな?)
いってもインキュバスだし。ソコは小さくならなかったんだろう。
「ナイト?」
背後で名前を呼ばれ、思わず口角が上がった。一瞬鍵は? と思ったが、俺以外誰もこの部屋に入って来られない。
(まぁ、いっか)
そんな風に簡単に考えて、すぐに後ろを振り返った。
「ハデス」
今度はゆっくりと、その身体の感触を味わうように抱きしめた。ハデスからも、抵抗が無いことが嬉しい。
「好きだ」
「……本当に飽きない奴だな」
「仕方ないだろ? 生まれ変わるくらい、お前のことが好きなんだから」
ちゅっ、と今度は触れるだけの口づけを一つ。甘い空気を醸しながらも、自身の身体は正直だった。
(あ~~~~……やっぱりちんこ痛ぇ)
甘い空気に反して、俺の身体も頭の中もピンク色。これまた仕方がない。だって以前の俺は、童貞のまま命を落としたから。ハデスとだって、口づけ以上のことはしたことが無かった。
抱きしめたまま、ちゅっ、ちゅっと触れる口づけを落とす。ハデスが俺を気遣ってか少し前のめりになりながら、頬や鼻筋。そして唇と何度も何度も口づけて、最後に耳元で囁いた。
「ハデス。お前を抱きたい」
********
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