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20】友達に相談してみる②
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20】友達に相談してみる②
せっかくラブちゃんが来てくれたというのに、俺はといえば「あ~」だの「う~」だの言いながら、ただ魔王様に会うのが怖いを繰り返した。その同じ答えに、正直ラブちゃんも飽きてきたんだろう。ん~~っと天井に向けて伸びをしたかと思えば、俺の方を振り向いて言った。
「はぁ~~~~……。ナイト悩んでるのか、気にしてないのか意味分かんない」
(やっぱり~~~~????)
魔王様に嫌われているのに、好きだという気持ちを諦められない。それから、魔王様とえっちなことはしたい。あわよくば、俺のちんこを挿れたいっていう願望も諦めきれない。確かに、ラブちゃんからしてみたら意味が分からないだろう。この私が相談に乗ってるのに! と最後は腕を組んで拗ねた。その通りだ。だが仕方がないだろう。そういう風に、言い訳させてくれ。
「ラブちゃん、ごめんって。自分でも面倒だなとか思ってはいるけど、魔王様のこと本気で好きだからさ……多分、今度こそ嫌いだとか言われたらマジで立ち直れないし……」
「そのくせ魔王様と、えっちはしたいっていうんだからナイトってば人間臭い淫魔」
「それはソレ、これはコレだよ。だってラブちゃん、想像してみてよ? あの魔王様がヒンヒン泣かされてるとか、最高じゃない? 絶対あの服の下も色白に違いないじゃん? エッチ過ぎるでしょ?」
「んもぉぉ~~~~!!!」
ラブちゃんが決して強い力ではないが、ポコポコと俺を叩いた。
「それなら、ウジウジしてるうちに魔王様がナイト以外の男に取られちゃえばいいんだ!」
「ちょっ……! ラブちゃん! ラブちゃんストップ!」
「どう? ちょっとは想像してみた?」
「想像もなにも……」
それ、過去にあった事実だし。
俺が最近知ってしまった事実が、喉を通ってしまいそうになったのをキュッと息を止めるようにして引き止めた。
「どっちにしてもさ、好きで会いたいのは止まらないんでしょ? なら、会わないと勿体ないじゃん?」
「そ……の通りデス」
「でしょ?」
「でも俺、会って貰えないかもしれないし……」
200年くらいと言葉を続けれは、ラブちゃんがまた腕を上げたので「会いに行きます!」と返事を加えた。
「200年会って貰えないかもだったら何なのよ。今まで魔王様相手にズカズカ会いに行ってたくせに! 一回フラれたくらいで諦めるくらいなら本気って言わない! 淫魔らしく、人間だろうが魔王様だろうが、メロメロにしなさい!!」
それだけ言って、ラブちゃんが「じゃあね!」とまた魔法を使って帰って行った。ベッドの上に残されたのは俺だけ。
「~~~~はぁぁぁ……ラブちゃんの言う通りなんだよな」
その中でも何だか妙に刺さったのは、人間臭いという言葉。魔王様の恋人だということもあり、やたらと敏感に反応してしまう言葉。
「人間臭い……かぁ……」
ならワンチャン、俺のこと好きになってくれる可能性があるのでは? 何て思ってしまうあたり、自分でもウジウジ悩んでいるのかいい加減にしろと言いたくなった。
「ウシッ! まぁ、飛べるようになったし。行くか!」
俺が行く場所なんて、一つに決まっている。迷うこともない、魔王様の城へ俺は久しぶりに向かうことにした。
********
久しぶりに投稿しました!
【宣伝】久しぶりにPixivの方も2つ作品上げました!読んで頂けると嬉しいです
せっかくラブちゃんが来てくれたというのに、俺はといえば「あ~」だの「う~」だの言いながら、ただ魔王様に会うのが怖いを繰り返した。その同じ答えに、正直ラブちゃんも飽きてきたんだろう。ん~~っと天井に向けて伸びをしたかと思えば、俺の方を振り向いて言った。
「はぁ~~~~……。ナイト悩んでるのか、気にしてないのか意味分かんない」
(やっぱり~~~~????)
魔王様に嫌われているのに、好きだという気持ちを諦められない。それから、魔王様とえっちなことはしたい。あわよくば、俺のちんこを挿れたいっていう願望も諦めきれない。確かに、ラブちゃんからしてみたら意味が分からないだろう。この私が相談に乗ってるのに! と最後は腕を組んで拗ねた。その通りだ。だが仕方がないだろう。そういう風に、言い訳させてくれ。
「ラブちゃん、ごめんって。自分でも面倒だなとか思ってはいるけど、魔王様のこと本気で好きだからさ……多分、今度こそ嫌いだとか言われたらマジで立ち直れないし……」
「そのくせ魔王様と、えっちはしたいっていうんだからナイトってば人間臭い淫魔」
「それはソレ、これはコレだよ。だってラブちゃん、想像してみてよ? あの魔王様がヒンヒン泣かされてるとか、最高じゃない? 絶対あの服の下も色白に違いないじゃん? エッチ過ぎるでしょ?」
「んもぉぉ~~~~!!!」
ラブちゃんが決して強い力ではないが、ポコポコと俺を叩いた。
「それなら、ウジウジしてるうちに魔王様がナイト以外の男に取られちゃえばいいんだ!」
「ちょっ……! ラブちゃん! ラブちゃんストップ!」
「どう? ちょっとは想像してみた?」
「想像もなにも……」
それ、過去にあった事実だし。
俺が最近知ってしまった事実が、喉を通ってしまいそうになったのをキュッと息を止めるようにして引き止めた。
「どっちにしてもさ、好きで会いたいのは止まらないんでしょ? なら、会わないと勿体ないじゃん?」
「そ……の通りデス」
「でしょ?」
「でも俺、会って貰えないかもしれないし……」
200年くらいと言葉を続けれは、ラブちゃんがまた腕を上げたので「会いに行きます!」と返事を加えた。
「200年会って貰えないかもだったら何なのよ。今まで魔王様相手にズカズカ会いに行ってたくせに! 一回フラれたくらいで諦めるくらいなら本気って言わない! 淫魔らしく、人間だろうが魔王様だろうが、メロメロにしなさい!!」
それだけ言って、ラブちゃんが「じゃあね!」とまた魔法を使って帰って行った。ベッドの上に残されたのは俺だけ。
「~~~~はぁぁぁ……ラブちゃんの言う通りなんだよな」
その中でも何だか妙に刺さったのは、人間臭いという言葉。魔王様の恋人だということもあり、やたらと敏感に反応してしまう言葉。
「人間臭い……かぁ……」
ならワンチャン、俺のこと好きになってくれる可能性があるのでは? 何て思ってしまうあたり、自分でもウジウジ悩んでいるのかいい加減にしろと言いたくなった。
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