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19】友達に相談してみる
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19】友達に相談してみる
「んぁ~~……暇だ」
場所は変わらわず自身の部屋。大きなベッドの上に籠城して数日。体力は回復してきたが、如何せん。暇過ぎる。かといって、また人間の精気を吸いに行く気にはなれず。
「……魔王様のところに行ってるみかなぁ……」
結局のところ、嫌われているとしても俺は魔王様を諦めることが出来ないんだ。
「んぁ~~! でもなぁああ!!」
あの門番たちのことだ。多分、俺を城に入れてはくれるだろうが、問題はその先。肝心の魔王様が、俺に会ってくれるか? それから、いつもの庭園にいるだろうか? そんな不安が尽きない。堂々巡りは霧が無い。
「ええい! こうなったら……!」
誰か助けてくれ~! と俺は伝言魔法を使った。モクモクと人間が手紙を書くように、俺たちも魔法で伝達をする。違うとすれば、人間のように時間がかからず、すぐに相手と連絡が取れること。
「ラブちゃーん!」
そう伝達相手の名前を叫べば、先程魔法を使った空間にまたモクモクと雲が湧き出て来た。小さな渦の中から、ヌルッ……と細い腕が一本現れる。それから明るく高い声。
「はぁ~い♡ラブちゃんで~す♡」
最後にスポッと穴から現れた、色っぽい女体。大胆に胸元を露出して、短いスカート。くびれた腰を見せつけるのは、俺と似たような恰好をした女の子。サキュバスのラブちゃん。
「ラブちゃん、来てくれて有難う」
「ナイト久しぶりじゃない、どうしたの? 今日は魔王様に会いに行かなくて良いの?って。ナイト、魔王様にフラれちゃったんだって? かわいそうでちゅね~♡」
「ラ゛ブ゛ち゛ゃ゛ん゛(怒)」
「冗談だって♡で? ナイトが魔王様を怒らせて吹っ飛ばされたってことは知ってるだけど、何か面白い話でもしてくれるの?」
キャピッ♡ と俺の隣に寝そべったラブちゃん。互いに淫魔だけあって、特にベッドだとか気にすることもない。(何なら俺たちにとってみたら、ベッドなんて身体を休めるソファーみないなものだ)
「あー……ちょっと俺、迷っててさ」
「ふ~ん」
恋の相談なら、淫魔に限る。人間の精気吸い放題のラブちゃんに、どうしたものかと俺は相談することにしたのだが……。
「な~んか、ナイトってば人間みたい。ウジウジ悩んじゃってさ。私なら、気にせず次に行くかも。淫魔だし、色恋が多いことは良いけど一人に固執するってあんまり聞かないし。お互い気持ち良くなって、美味しいご飯が食べられれば良くない?」
「そうなんだけどさぁ……」
「ナイトには無理でしょ? 魔王様以外とエッチなことしたくないんでしょ? 魔王様が一番好きなんでしょ?」
一撃、二撃、三撃とばかりにラブちゃんが言った。
「ソノトウリデス」
「魔王様に吹っ飛ばされてるっていうのに、諦めないなんて。ナイトってばマゾなの?」
「いや、俺は魔王様に自分のちんこ入れたいけど?」
「はぁ~~~~……。ナイト悩んでるのか、気にしてないのか意味分かんない」
この私が相談に乗ってるのに! と腕を組んで拗ねた。その通りだ。だが仕方がないだろう。そういう風に、言い訳させてくれ。
「俺も分からない。でもやっぱり、魔王様に会うの怖いんだよ」
自分の気持ちを整理するかのように、ラブちゃんに相談したがすぐには答えが出なかった。
*******
着地点が迷子でどうしようかと迷い中です><
【宣伝】近々久しぶりに支部投稿できればと思ってます
新しく何か始めたいけどうーん
「んぁ~~……暇だ」
場所は変わらわず自身の部屋。大きなベッドの上に籠城して数日。体力は回復してきたが、如何せん。暇過ぎる。かといって、また人間の精気を吸いに行く気にはなれず。
「……魔王様のところに行ってるみかなぁ……」
結局のところ、嫌われているとしても俺は魔王様を諦めることが出来ないんだ。
「んぁ~~! でもなぁああ!!」
あの門番たちのことだ。多分、俺を城に入れてはくれるだろうが、問題はその先。肝心の魔王様が、俺に会ってくれるか? それから、いつもの庭園にいるだろうか? そんな不安が尽きない。堂々巡りは霧が無い。
「ええい! こうなったら……!」
誰か助けてくれ~! と俺は伝言魔法を使った。モクモクと人間が手紙を書くように、俺たちも魔法で伝達をする。違うとすれば、人間のように時間がかからず、すぐに相手と連絡が取れること。
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「はぁ~い♡ラブちゃんで~す♡」
最後にスポッと穴から現れた、色っぽい女体。大胆に胸元を露出して、短いスカート。くびれた腰を見せつけるのは、俺と似たような恰好をした女の子。サキュバスのラブちゃん。
「ラブちゃん、来てくれて有難う」
「ナイト久しぶりじゃない、どうしたの? 今日は魔王様に会いに行かなくて良いの?って。ナイト、魔王様にフラれちゃったんだって? かわいそうでちゅね~♡」
「ラ゛ブ゛ち゛ゃ゛ん゛(怒)」
「冗談だって♡で? ナイトが魔王様を怒らせて吹っ飛ばされたってことは知ってるだけど、何か面白い話でもしてくれるの?」
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「あー……ちょっと俺、迷っててさ」
「ふ~ん」
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「な~んか、ナイトってば人間みたい。ウジウジ悩んじゃってさ。私なら、気にせず次に行くかも。淫魔だし、色恋が多いことは良いけど一人に固執するってあんまり聞かないし。お互い気持ち良くなって、美味しいご飯が食べられれば良くない?」
「そうなんだけどさぁ……」
「ナイトには無理でしょ? 魔王様以外とエッチなことしたくないんでしょ? 魔王様が一番好きなんでしょ?」
一撃、二撃、三撃とばかりにラブちゃんが言った。
「ソノトウリデス」
「魔王様に吹っ飛ばされてるっていうのに、諦めないなんて。ナイトってばマゾなの?」
「いや、俺は魔王様に自分のちんこ入れたいけど?」
「はぁ~~~~……。ナイト悩んでるのか、気にしてないのか意味分かんない」
この私が相談に乗ってるのに! と腕を組んで拗ねた。その通りだ。だが仕方がないだろう。そういう風に、言い訳させてくれ。
「俺も分からない。でもやっぱり、魔王様に会うの怖いんだよ」
自分の気持ちを整理するかのように、ラブちゃんに相談したがすぐには答えが出なかった。
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