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12】その選択は間違いだった②
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12】その選択は間違いだった②
「ん? ナイト。お前今日なんだか人間臭くないか?」
「ああ、今日久しぶりに女の子の精気を吸ってきたから」
一応、淫魔なんで。そんな軽い口調でスタスタを門番の横を通り抜け。この時は浮かれるまま、足早に通り過ぎたせいもあり。俺に向かって、この時の門番の返事をまともに聞いていなかったんだ。
「お前、それなら魔王様に会うのはやめておいた方が……っていねぇし」
「ナイトの奴、実は魔王様が人間嫌いだって知らねぇんじゃねぇか?」
「そうだな。魔王様、表向きは人間を襲ったりしねぇし。嫌いというか好きというか。まぁ【あの事】を知っている魔族も、今じゃそんなにいないだろうし。未だに引きづっていらっしゃるみたいだしなぁ……」
「知ってても、決して話すようなことでもねぇし」
「そうだよなぁ……ナイトの奴、ヘマしなきゃいいけど」
そんな会話も、魔王様が人間嫌いだってことも。
俺は何も知らなかったし、聞いていなかったんだ。
「ふんふん♪ 今日も魔王様は、いつもの庭園かな? 天気も良いし、魔王様の好きな花も綺麗に咲いてるだろうな」
気づけば羽で飛ぶのは止めて、歩いていた。大きな柱の先に、明るい日差しが差し込んでくる庭園が見えてくる。色鮮やかな中に、漆黒の花が咲いているように俺の好きな魔王様の姿が見えた。
「魔王様!」
名前を呼ばれてから、俺は調子が良いもので。
華を見つめていた魔王様の耳がピクリと動き、俺の方を向くのに合わせて魔王様の肩にかかった髪がサラリと揺れた。一つ一つの動きが長かったわけじゃないのに、不思議とゆっくりに見えて。おまけに何だかこう……芸術作品みたいで、ただ綺麗だなぁと見惚れた。
「なんだ。また来たのか、ナイト」
いつも通りの塩対応ながら、不思議とフッ……と魔王様が笑ったように思えた。
(ああ~~♡やっぱり今日も来て良かった♡魔王様♡好き♡)
キュンキュンと中途半端に身体の奥に燻った熱が、訴える。昨日抜いたばかりだというのに、流石に魔王様の前で勃起するわけにはいかない。(もしかしたら切られてしまうかもしれないし、嫌われてしまうかもしれない)
(ぜっっっったい勃つなよ! 俺のちんこ!!!)
テンションと気持ちの上下が激しく、冷静さに欠きそうだ。落ち着け、魔王様に嫌われたら元も子もない。
「はい♡魔王様に会いたくて♡」
なんて軽口を聞きながらも、そこは場をわきまえて近づいて良いと言われるまでは柱の側に立ったまま。
「いつもは平気で近づいてくるくせに。今日は、何だ? 忠臣のつもりか?」
「やだなぁ。俺はいつだって、魔王様の忠臣ですよ」
「どうだか」
そう言いながら、魔王様が手招きする素振りを見せてくれた。近づく許可が下り、安心して俺は一歩ずる魔王様の元へ近づいていく……までは良かったんだよ。本当に。
*********
うーん。R系統のぬるい話を今後入れるかと、どの程度続けるかで迷ってます><
ネタ切れなので、また別のシリーズ始めるかもしれません(こら)
ぬるい話好きなんですが、最近思いつかなくて…
「ん? ナイト。お前今日なんだか人間臭くないか?」
「ああ、今日久しぶりに女の子の精気を吸ってきたから」
一応、淫魔なんで。そんな軽い口調でスタスタを門番の横を通り抜け。この時は浮かれるまま、足早に通り過ぎたせいもあり。俺に向かって、この時の門番の返事をまともに聞いていなかったんだ。
「お前、それなら魔王様に会うのはやめておいた方が……っていねぇし」
「ナイトの奴、実は魔王様が人間嫌いだって知らねぇんじゃねぇか?」
「そうだな。魔王様、表向きは人間を襲ったりしねぇし。嫌いというか好きというか。まぁ【あの事】を知っている魔族も、今じゃそんなにいないだろうし。未だに引きづっていらっしゃるみたいだしなぁ……」
「知ってても、決して話すようなことでもねぇし」
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そんな会話も、魔王様が人間嫌いだってことも。
俺は何も知らなかったし、聞いていなかったんだ。
「ふんふん♪ 今日も魔王様は、いつもの庭園かな? 天気も良いし、魔王様の好きな花も綺麗に咲いてるだろうな」
気づけば羽で飛ぶのは止めて、歩いていた。大きな柱の先に、明るい日差しが差し込んでくる庭園が見えてくる。色鮮やかな中に、漆黒の花が咲いているように俺の好きな魔王様の姿が見えた。
「魔王様!」
名前を呼ばれてから、俺は調子が良いもので。
華を見つめていた魔王様の耳がピクリと動き、俺の方を向くのに合わせて魔王様の肩にかかった髪がサラリと揺れた。一つ一つの動きが長かったわけじゃないのに、不思議とゆっくりに見えて。おまけに何だかこう……芸術作品みたいで、ただ綺麗だなぁと見惚れた。
「なんだ。また来たのか、ナイト」
いつも通りの塩対応ながら、不思議とフッ……と魔王様が笑ったように思えた。
(ああ~~♡やっぱり今日も来て良かった♡魔王様♡好き♡)
キュンキュンと中途半端に身体の奥に燻った熱が、訴える。昨日抜いたばかりだというのに、流石に魔王様の前で勃起するわけにはいかない。(もしかしたら切られてしまうかもしれないし、嫌われてしまうかもしれない)
(ぜっっっったい勃つなよ! 俺のちんこ!!!)
テンションと気持ちの上下が激しく、冷静さに欠きそうだ。落ち着け、魔王様に嫌われたら元も子もない。
「はい♡魔王様に会いたくて♡」
なんて軽口を聞きながらも、そこは場をわきまえて近づいて良いと言われるまでは柱の側に立ったまま。
「いつもは平気で近づいてくるくせに。今日は、何だ? 忠臣のつもりか?」
「やだなぁ。俺はいつだって、魔王様の忠臣ですよ」
「どうだか」
そう言いながら、魔王様が手招きする素振りを見せてくれた。近づく許可が下り、安心して俺は一歩ずる魔王様の元へ近づいていく……までは良かったんだよ。本当に。
*********
うーん。R系統のぬるい話を今後入れるかと、どの程度続けるかで迷ってます><
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