8 / 42
8】人間の街にやって来たけれど②
しおりを挟む
8】人間の街にやって来たけれど②
気分転換に今日は人間の街へやって来た。久しぶりに美味しい女の子の精気を頂こうと人間に化けて品定め。すぐにターゲットを決めて、駆け出した俺。
魔王様の長い漆黒の髪を思わせる女の子に声を掛け、自画自賛の良い顔で微笑んだ。
「こんにちは、お姉さん」
「こ……んにちは……」
突然の呼び止めに驚きながら、ポッ……! と女の子の頬が染まる。反応の良さに、そこは魔族というべきか。思わず心の中でニヤリと笑ってしまった。
(良い反応だ。これはすぐに頂けそうだな)
ごめんね♡と思いながらも冷静に。それから警戒されないようにと注意しながら、俺はサラサラと嘘を吐いた。
「驚かせてごめんね? 俺、ちょっと旅にこの街に来たんだけど全然分からなくて。どうしようかなぁ何て思っていたら、お姉さんがとっても綺麗だったから声をかけちゃた」
「嫌いだなんて……」
「綺麗だよ? 特に、このツヤツヤの髪の毛が特に」
「ありがとう」
「お姉さんが良かったらで良いんだけど、俺にこの街の良いところとか案内して貰えないかな? 勿論、二人っきりで」
「え……っと、それって……」
「俺、君に一目惚れしたみたいなんだ♡」
「だからお願い」♡と女の子の手を取って、耳で囁けば俺のもの。
「ひぁっ……!♡」
うっかり腰を抜かしそうになった女の子の身体を支えて、そっと髪に口づければ俺のペースだ。
「ね? 駄目かな?」
「良いですよ……」
うっとりとした表情で俺を見上げる女の子。さぁ、ここまで堕ちたら、あとは簡単だ。適当に2,3つ案内されるところを見て回って、頃合いを見て人気のない場所へ連れて行くだけ。
*******
***
「ねぇ、あっちに何かあるかもしれないよ」
「え? そんな。あっちには何もないわよ」
「そうかもしれないね。でも、俺は君と二人きりになりたいのさ」
「それってどういう……」
「君の可愛い姿が見たいってこと」
*******
短くてすみません><
軽率にノマカプで別シリーズ書き出すかもしれません(コラ)
気分転換に今日は人間の街へやって来た。久しぶりに美味しい女の子の精気を頂こうと人間に化けて品定め。すぐにターゲットを決めて、駆け出した俺。
魔王様の長い漆黒の髪を思わせる女の子に声を掛け、自画自賛の良い顔で微笑んだ。
「こんにちは、お姉さん」
「こ……んにちは……」
突然の呼び止めに驚きながら、ポッ……! と女の子の頬が染まる。反応の良さに、そこは魔族というべきか。思わず心の中でニヤリと笑ってしまった。
(良い反応だ。これはすぐに頂けそうだな)
ごめんね♡と思いながらも冷静に。それから警戒されないようにと注意しながら、俺はサラサラと嘘を吐いた。
「驚かせてごめんね? 俺、ちょっと旅にこの街に来たんだけど全然分からなくて。どうしようかなぁ何て思っていたら、お姉さんがとっても綺麗だったから声をかけちゃた」
「嫌いだなんて……」
「綺麗だよ? 特に、このツヤツヤの髪の毛が特に」
「ありがとう」
「お姉さんが良かったらで良いんだけど、俺にこの街の良いところとか案内して貰えないかな? 勿論、二人っきりで」
「え……っと、それって……」
「俺、君に一目惚れしたみたいなんだ♡」
「だからお願い」♡と女の子の手を取って、耳で囁けば俺のもの。
「ひぁっ……!♡」
うっかり腰を抜かしそうになった女の子の身体を支えて、そっと髪に口づければ俺のペースだ。
「ね? 駄目かな?」
「良いですよ……」
うっとりとした表情で俺を見上げる女の子。さぁ、ここまで堕ちたら、あとは簡単だ。適当に2,3つ案内されるところを見て回って、頃合いを見て人気のない場所へ連れて行くだけ。
*******
***
「ねぇ、あっちに何かあるかもしれないよ」
「え? そんな。あっちには何もないわよ」
「そうかもしれないね。でも、俺は君と二人きりになりたいのさ」
「それってどういう……」
「君の可愛い姿が見たいってこと」
*******
短くてすみません><
軽率にノマカプで別シリーズ書き出すかもしれません(コラ)
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です
はねビト
BL
演技力には自信があるけれど、地味な役者の羽月眞也は、2年前に共演して以来、大人気イケメン俳優になった東城湊斗に懐かれていた。
自分にはない『華』のある東城に対するコンプレックスを抱えるものの、どうにも東城からのお願いには弱くて……。
ワンコ系年下イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。
外伝完結、続編連載中です。

フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!
時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」
すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。
王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。
発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。
国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。
後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。
――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか?
容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。
怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手?
今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。
急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…?
過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。
ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!?
負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。
-------------------------------------------------------------------
主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

学園の俺様と、辺境地の僕
そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ?
【全12話になります。よろしくお願いします。】
俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした
たっこ
BL
【加筆修正済】
7話完結の短編です。
中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。
二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。
「優、迎えに来たぞ」
でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。

代わりでいいから
氷魚彰人
BL
親に裏切られ、一人で生きていこうと決めた青年『護』の隣に引っ越してきたのは強面のおっさん『岩間』だった。
不定期に岩間に晩御飯を誘われるようになり、何時からかそれが護の楽しみとなっていくが……。
ハピエンですがちょっと暗い内容ですので、苦手な方、コメディ系の明るいお話しをお求めの方はお気を付け下さいませ。
他サイトに投稿した「隣のお節介」をタイトルを変え、手直ししたものになります。

【完結】I adore you
ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。
そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。
※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

とある冒険者達の話
灯倉日鈴(合歓鈴)
BL
平凡な魔法使いのハーシュと、美形天才剣士のサンフォードは幼馴染。
ある日、ハーシュは冒険者パーティから追放されることになって……。
ほのぼの執着な短いお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる