【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる!【インキュバス×魔王】

彩華

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6】寝落ちした朝

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6】寝落ちした朝

 「んぁっ……?」

パチッ、と瞼を開けば自身の部屋。大きなベッドの上にいるらしい。やっぱり自分のベッドは最高だ。寝心地が良い。見えているのは見知った天井……ではなく、ベッドの端っこ。身体はスッキリとしていて、良く寝たと満足している気がする。

「良く寝たな」

んん~と伸びを「よいしょ」と、うつ伏せの身体を起こせばスッキリとしていた理由が判明した。

「……うへぇ、カピカピだ」

衣服の中からペニスだけ露出し、クッションには白濁を漏らした跡。白濁が乾燥し固まったせいで、クッションには変な皺が出来たままだし、何より俺のペニスも白濁が残ったまま、カピカピしていた。それから白濁から漂う青臭さが、一層強く感じる。

(これが砂糖コーティングなら、美味かっただろうに)

あるわけない「もしも」を思いながら、どうしてこうなっているのかを理解した。

「そういえば、昨日オナったんだった。あのまま寝落ちしたのか、俺」

出すもん出して寝れば、そりゃあスッキリしてる朝だろうなと自身に感心した。とりあえず身体を洗い、服を着替えるかとベッドから降りる。

「クッション、気に入ってたんだけどなぁ」

流石に青臭く汚れた白濁まみれにクッションは、もう使い物にならない。まぁ、穴があいたとか、飲み物で汚れたとかじゃなく俺のザーメンで汚れたならクッションも本望だろう。うんうん。

「よし、捨てるか」

そう言って、ポイッと軽く投げたあとパチンと指を鳴らしてクッションを燃やした。ゴミが出なくて実に楽。力強くなくても、そこそこ魔法が使えるのが俺たち淫魔の良いところ。魔王様以外となると、結構サバザバしている俺はクルリとベッドに背を向けた。

「片づけは終わったし、着替えてくるか」

着替えといっても、たいして変わらず。細身の服に、また少し臍を出した服に着替えた後。俺はフヨフヨと空へと飛んで行った。

「ん~。今日は何しようかな~」

俺としては、毎日魔王様の城へ行きたいがウンザリされても困る。(まぁ、既にウンザリされているが)たまには俺が来ない日があっても良いだろう。


「押して駄目なら、引いてみろってね~」

もう何十年も同じことをしているが、気にしない。

「最近、人間の精気吸ってなかったしなぁ。たまには吸いに行くか」

魔王様の顔が見れないのは残念だが、たまには互いに気分転換をした方が良いと結論付けた俺。フットワークの軽さには定評があるので、バサリと背中を羽の速度を上げた。

*****
久しぶりの更新でした><
ちょっとネタ切れなので、次回時期未定です(こら)
チャラっぽい?キャラあんまりしないので、設定忘れちゃいますね(こら)
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