【完結・BL】インキュバス君は魔王様に恋してる!【インキュバス×魔王】

彩華

文字の大きさ
上 下
5 / 42

5】一人魔王様のことを思い出したら興奮したので②

しおりを挟む
5】一人魔王様のことを思い出したら興奮したので②

「クッションじゃなくて、魔王様だったら良かったのに」

そんな願望は、当然ながら今の俺に叶えることは出来ない。

フーッ♡ フーッ♡

荒い息を吐きながら目下見えるのは、代わり映えなどない。先程まで、俺が握っていたせいで変な形に凹んだクッションだった。それに覆い被さりながら、苦しくなっていく下半身へと手を伸ばす。クッションが柔らかく俺の身体を受け入れながら、潰されていった。

「……っ」

それを気にすることなく。俺はジジジッ……とズボンへと手をかけて前を開けば、すぐにボロン♡と、自分でいうのも何だが立派なペニスが顔を出した。

「くっ……ぁ……♡」

(はー……♡一人寂しくオナるのか)

仕方ないとはいえ、やっぱり少し寂しい。

フーッ♡ フーッ♡

「ぐっ……っ♡んぅ……♡」

ゆっくりと眼を瞑って、腰を上げる。尾っぽも連動するように、ヒクリと上がり宙を舞った。見方を変えれば俺が受け入れる側のように見える体勢だが、そんなことはない。俺だって、男。顔を出し露わになったペニスを握り、一扱き。先走りを漏らしていたペニスは滑らかで、ヌルリと俺の手の中で動いた。

シュッ、シュッ、シュッ。へこっ♡

「んっ♡ふ、ぅ♡」

へこっ♡ へこっ♡ トロ~ッ♡ ピクピクッ♡

「んぁ゛っ!♡魔王様♡魔王様♡」

オナるオカズは勿論、魔王様。性欲だけなら、人間のところに行って発散させれば良いが、今日は魔王様に名前を呼ばれた特別な日。何かを、誰かを魔王様の代わりにして消化するなんてことは出来ない。だったら俺一人でオナる方が良い。

誰もいない部屋で一人、へこへこと腰を振り。ペニスを扱く速度を上げた。

シュッ、シュッ、シュッ! 

「んっ゛♡魔王様好き♡好きです♡俺のちんこ挿れたい♡魔王様とセックスしたい♡魔王様の尻まんこに俺のちんこ挿れたいぃぃ♡」

誰に聞かれるわけでもないから、もう願望が口から駄々洩れだ。口に出した方が興奮するし、気持ちが良い。とりわけ、俺はどちらかと言えば我慢なんて出来ない方。

「俺が♡こんなに片思い我慢してるの♡魔王様だけなんだからな……っ!!♡」

首ではなく、尻を洗って待っていろよ! と不敬にもほどがあることを考える始末。

へこっ……! ギュッ! ギュムッ! ギュムッ♡

「んぉ゛っ♡ぁ、ぐっ……♡ちんこ♡ちんこクッションに包まれて……」

腰を前後に振れば、乾いた布地のクッションにペニスが包まれた。腰を前に突き出して、そのまま尻もちをつく。ギュムッ♡と圧を掛け、そのまま数回バウンドすれば握ったままのペニスの先からビュククッ♡と白濁が勢い良く漏れ出た。
「くっ……!」

打ち込むように前に出た腰。押し潰したままのクッションの中に漏れ続ける白濁。漏らしたような匂いではなく、独特の青臭さが腹の下から香った。

「はぁっ……♡」

脱力した身体をそのままに深呼吸。握ったままのペニスから手を離し、顏の横へ持ってくれば、ねっとりとした白濁で濡れていて思わず笑みが零れた。

「すげぇ漏れてる……♡」

(沢山出したんだな、俺。クッションがザーメン臭ぇ~~♡)

指を開けば、そのまま「ねちゃぁ……♡」と糸が伸びて、また笑ってしまった。

「あー……いつか本当に魔王様の尻の中に出してぇー……」

******
ぬるいですが、Rらしいことをしてみました
ネタ詰んだので、お気軽にコメント頂けると嬉しいです

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

イケメン俳優は万年モブ役者の鬼門です

はねビト
BL
演技力には自信があるけれど、地味な役者の羽月眞也は、2年前に共演して以来、大人気イケメン俳優になった東城湊斗に懐かれていた。 自分にはない『華』のある東城に対するコンプレックスを抱えるものの、どうにも東城からのお願いには弱くて……。 ワンコ系年下イケメン俳優×地味顔モブ俳優の芸能人BL。 外伝完結、続編連載中です。

フローブルー

とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。 高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

死に戻り騎士は、今こそ駆け落ち王子を護ります!

時雨
BL
「駆け落ちの供をしてほしい」 すべては真面目な王子エリアスの、この一言から始まった。 王子に”国を捨てても一緒になりたい人がいる”と打ち明けられた、護衛騎士ランベルト。 発表されたばかりの公爵家令嬢との婚約はなんだったのか!?混乱する騎士の気持ちなど関係ない。 国境へ向かう二人を追う影……騎士ランベルトは追手の剣に倒れた。 後悔と共に途切れた騎士の意識は、死亡した時から三年も前の騎士団の寮で目覚める。 ――二人に追手を放った犯人は、一体誰だったのか? 容疑者が浮かんでは消える。そもそも犯人が三年先まで何もしてこない保証はない。 怪しいのは、王位を争う第一王子?裏切られた公爵令嬢?…正体不明の駆け落ち相手? 今度こそ王子エリアスを護るため、過去の記憶よりも積極的に王子に関わるランベルト。 急に距離を縮める騎士を、はじめは警戒するエリアス。ランベルトの昔と変わらぬ態度に、徐々にその警戒も解けていって…? 過去にない行動で変わっていく事象。動き出す影。 ランベルトは今度こそエリアスを護りきれるのか!? 負けず嫌いで頑固で堅実、第二王子(年下) × 面倒見の良い、気の長い一途騎士(年上)のお話です。 ------------------------------------------------------------------- 主人公は頑な、王子も頑固なので、ゆるい気持ちで見守っていただけると幸いです。

踊り子は二度逃げる

キザキ ケイ
BL
そこは神が数多く存在し、人々と交わって暮らしている地。 神々の加護があふれる広大な砂漠の国で、踊り子「アリス」は仲間とともに各地を旅していた。 ある日立ち寄った村でアリスは「尊き方」と呼ばれる不思議な男ルーと出会う。 はじめは好奇心でルーに近づいたアリスだったが、高貴な身分のはずなのに穏やかで世間知らずなルーに、いつしか別の感情を持つようになっていく。 しかし二人は立場が違いすぎた。アリスは手が届かない相手とルーを諦め、村を去り姿を消してしまう。 そんなアリスには大きな秘密があって────?

俺の好きな男は、幸せを運ぶ天使でした

たっこ
BL
【加筆修正済】  7話完結の短編です。  中学からの親友で、半年だけ恋人だった琢磨。  二度と合わないつもりで別れたのに、突然六年ぶりに会いに来た。 「優、迎えに来たぞ」  でも俺は、お前の手を取ることは出来ないんだ。絶対に。  

【完結】I adore you

ひつじのめい
BL
幼馴染みの蒼はルックスはモテる要素しかないのに、性格まで良くて羨ましく思いながらも夏樹は蒼の事を1番の友達だと思っていた。 そんな時、夏樹に彼女が出来た事が引き金となり2人の関係に変化が訪れる。 ※小説家になろうさんでも公開しているものを修正しています。

夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト

春音優月
BL
真面目でおとなしい性格の藤村歩夢は、武士と呼ばれているクラスメイトの大谷虎太郎に密かに片想いしている。 クラスではほとんど会話も交わさないのに、なぜか毎晩歩夢の夢に出てくる虎太郎。しかも夢の中での虎太郎は、歩夢を守る騎士で恋人だった。 夢では溺愛騎士、現実ではただのクラスメイト。夢と現実が交錯する片想いの行方は――。 2024.02.23〜02.27 イラスト:かもねさま

学園の俺様と、辺境地の僕

そらうみ
BL
この国の三大貴族の一つであるルーン・ホワイトが、何故か僕に構ってくる。学園生活を平穏に過ごしたいだけなのに、ルーンのせいで僕は皆の注目の的となってしまった。卒業すれば関わることもなくなるのに、ルーンは一体…何を考えているんだ? 【全12話になります。よろしくお願いします。】

処理中です...