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賑わう人々の上で理性は淫らに打ちのめされる

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浜辺で打ち上げられた何十もの花火達が、夜空に様々な模様を描き出していく。小気味良い破裂音と共に、花火達は観客の前で色とりどりの絵柄を映し出し、夏の思い出として残る光景を提供していく。
だが、青年と少年はそんな美しい映像に浸りたくても浸れない。二人並んでベランダの手すりを掴んでいる青年と少年は、真後ろに存在する支配者達が注いでくる刺激を堪えることに精一杯で、とても花火に集中など出来ない状態へと置かれている。
ベランダの下で花火に意識を向けている親子連れやカップルといった者達の死角で全裸の格好を取らされた惨めな二人は、自分達の異常に気付かれないよう必死で祈りながら、狂った環境での淫行を強要した主達の甘い責め苦にただただ責め立てられるしか無いのだ。

「あぁっ、っく、だ、旦那様ぁ……だめ、だめっ、ですぅっ」
「主様、ゆるしへ、くらひゃいぃっ……声、れひゃうぅ……バレひゃい、まひゅぅっ……」

真後ろに突き出させた腰を掴み、欲望のままに腰を振って自分達を犯している男とその息子に対して青年と少年は押し殺した声音で普通からかけ離れた行為の終了を一生懸命に望む。ここからなら花火がよく見える。そう言って解放された庭に集まっている人々に今の自分達の状況が露見したら、自分達だけでなく主達も社会的評判を大きく損なう破滅に陥ってしまう。そう危惧しながら、二人の使用人は尻穴で暴れ回る男根が生み出す雌の悦楽に甲高い悲鳴が漏れないよう、眼下に見える花火に意識を傾けた人々に自分達の状況を悟られないよう、手すりを掴んだ腕を跳ねさせつつ淫猥な喘ぎをひたすらに堪えている。
しかし、意地悪な主達はその懇願を一切聞き入れない。自分好みに調教した青年の尻穴を男根で征服する男と、幼き頃より一緒だった使用人であり幼なじみであり最愛の恋人でもある少年の尻穴を欲望を滾らせた幼き男根で愛でる少年は、自分達の立場が悪くなることを恐れている二人を交尾に集中していないと見なし、より激しい腰振りを示し合わせた訳でもないのに二人同時に開始し、声を我慢する理性すらも打ちのめすくらいに苛烈で甘ったるい雌の悦楽を容赦無く二人に味わわせていく。

「ふぁっ? あぁぁっ……りゃめ、りゃめれしゅぅっ……はげしっ、ひゅぎぃ……こえ、でうぅ……気付かれ、ひゃうぅぅっ」
「んっ、あぁんっ……おひり、きもひぃ……きもひ、よしゅぎへ……バレりゅ、バレ、ちゃ、あぁっ」

まだ二人には獣のように紡がれる淫猥な咆哮を抑えられている。けれど、その制御が砕け散るのも時間の問題だろう。
そう判断した父である男は、手すりを握る力を失いかけていた青年の腕を掴んで自身の方に引き寄せ、息子である少年も父に続いて愛しい少年の震える腕を握って逃走を完全に封じ、二人の正気を守る最後の砦を崩すことを目的とした獣欲を剥き出しにした腰の前後運動を嬉々として叩き込み出した。

「おほっ!? ほっ、ひぃぃんっ!? これ、りゃめぇ……ふかくて、きもひよくへ、にげられにゃくへ……変になりゅぅっ!」
「ありゅじひゃま、りゃめれひゅぅっ! んぁっ、あぁぁ! あるじ、しゃま……んぉぉぉんっ!」

とうとう忍耐の糸が切れ、無自覚に被虐の至福を前面に押し出した淫蕩な絶叫を辺りに響かせ始めた二人を仲良く並んで悦ばせながら、親子は花火を掻き消す程の嬌声を耳にしても振り返る素振りすら見せず花火を眺める演技を継続している優秀な役者達に賞賛の眼差しを浴びせつつ汗塗れの裸体をガクガクと心地良さげに痙攣させている青年と少年を犯し抜き、最初から痴態を隠す必要は無かったとネタを明かす代わりに張り詰め切った男根を巧みに操って至上の幸福を味わわせ、二人に尻穴のみで達する雌の絶頂を何度も何度も迎えさせていくのだった。
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