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諦めた少年達は非道な視線に貫かれつつ悦楽を生み出し合う
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二つの裸体を四角く囲い、逃走を不可能にさせる魔力製の透明な檻はどう頑張ってもビクともしない。
外部の音を遮断し、反対に内部の音はどんなに些細な物であってもはっきりと聞こえるよう加工した上で外部に放ち、その上で意に染まぬ発情を閉じ込められた裸体達に強要する。そんな残酷な檻は、内側から幾ら叩いても一切の変化を見せはしない。
無理矢理に火照らされた裸体を酷使し、脱出を試みても無駄。捕らわれた自分達を醜悪な笑みで観察する男達に怒りを込めた言葉を浴びせながらありとあらゆる努力を重ねても、望む展開は訪れない。
そんな状況に閉じ込められた少年達は、やがて自分達を愉しむ人間の男達に反抗を示す気力を根本から跡形も無く削ぎ落とされ、見世物に貶められた己の立場を弁えた痴態を仲良く晒すようになった。
逃げたくても逃げられない。必死になって暴れても狭い箱に詰められた事実は覆せない。この檻が魔力によって構成されている以上、魔力さえあれば飢えと死が無縁となる肉体を有した妖精の自分達は、永遠に鑑賞物を務めるしか無い。無慈悲な現実を数えきれぬ程の男達の目に射抜かれつつたっぷりと時間を掛けて思い知らされた妖精の少年達は、打ちのめされた心を慰め現実からの逃避を手に入れることを目的とした悦楽を、火照りきった小さな裸体を一生懸命に絡ませ合うことで生み出し続けていた。
「はっ、んふ、んちゅ、んむぅっ」
「はぷ、んうぅ……んくっ、むぶあぁっ」
思わず口から漏れる甘い喘ぎは、檻を介して観察者である人間の男達の耳をさぞかし愉しませていることだろう。
自分の手の平にやすやすと載せられる。それ程の大きさしか無い円柱の最上部に取り付けられた檻を様々な角度から眺めている男達は、惨めな自分達の鳴き声を聞きながら愉悦を剥き出しにした言葉を口々に紡いでいるのだろう。
それらの容易に想像が付く情報から意識を背けつつ、妖精の少年達はお互いの口に含んだもう一人の男根を無心でしゃぶり、眼前に見える尻穴を左右の指で掻き回している。無慈悲な檻が強要する発情の効果で絶え間無い疼きを掻き立てられた男根と尻穴を協力して責め合い、過敏に高まった肌を夢中で摩擦し合いながら、二人の妖精はまた新たな絶頂へと上り詰めていく。
「んむっ、ふぶ、あみゅぅぅっ!」
「ふ、ぷみゅぅっ! んっ、むぅぅっ!!」
無自覚に腰を振り、男根でもう一人の口を犯しながら。口内で往復する男根に一層強く吸い付きつつ、指の動きを速めて同じ檻にいる仲間にとどめの快感を味わわせながら。無様な妖精の少年達は異常な人間達の娯楽として扱われているという屈辱をほんのわずかに忘れさせてくれる淫らな頂点に至る様を、檻を覗き込む男達に余すところ無く披露していくのだった。
外部の音を遮断し、反対に内部の音はどんなに些細な物であってもはっきりと聞こえるよう加工した上で外部に放ち、その上で意に染まぬ発情を閉じ込められた裸体達に強要する。そんな残酷な檻は、内側から幾ら叩いても一切の変化を見せはしない。
無理矢理に火照らされた裸体を酷使し、脱出を試みても無駄。捕らわれた自分達を醜悪な笑みで観察する男達に怒りを込めた言葉を浴びせながらありとあらゆる努力を重ねても、望む展開は訪れない。
そんな状況に閉じ込められた少年達は、やがて自分達を愉しむ人間の男達に反抗を示す気力を根本から跡形も無く削ぎ落とされ、見世物に貶められた己の立場を弁えた痴態を仲良く晒すようになった。
逃げたくても逃げられない。必死になって暴れても狭い箱に詰められた事実は覆せない。この檻が魔力によって構成されている以上、魔力さえあれば飢えと死が無縁となる肉体を有した妖精の自分達は、永遠に鑑賞物を務めるしか無い。無慈悲な現実を数えきれぬ程の男達の目に射抜かれつつたっぷりと時間を掛けて思い知らされた妖精の少年達は、打ちのめされた心を慰め現実からの逃避を手に入れることを目的とした悦楽を、火照りきった小さな裸体を一生懸命に絡ませ合うことで生み出し続けていた。
「はっ、んふ、んちゅ、んむぅっ」
「はぷ、んうぅ……んくっ、むぶあぁっ」
思わず口から漏れる甘い喘ぎは、檻を介して観察者である人間の男達の耳をさぞかし愉しませていることだろう。
自分の手の平にやすやすと載せられる。それ程の大きさしか無い円柱の最上部に取り付けられた檻を様々な角度から眺めている男達は、惨めな自分達の鳴き声を聞きながら愉悦を剥き出しにした言葉を口々に紡いでいるのだろう。
それらの容易に想像が付く情報から意識を背けつつ、妖精の少年達はお互いの口に含んだもう一人の男根を無心でしゃぶり、眼前に見える尻穴を左右の指で掻き回している。無慈悲な檻が強要する発情の効果で絶え間無い疼きを掻き立てられた男根と尻穴を協力して責め合い、過敏に高まった肌を夢中で摩擦し合いながら、二人の妖精はまた新たな絶頂へと上り詰めていく。
「んむっ、ふぶ、あみゅぅぅっ!」
「ふ、ぷみゅぅっ! んっ、むぅぅっ!!」
無自覚に腰を振り、男根でもう一人の口を犯しながら。口内で往復する男根に一層強く吸い付きつつ、指の動きを速めて同じ檻にいる仲間にとどめの快感を味わわせながら。無様な妖精の少年達は異常な人間達の娯楽として扱われているという屈辱をほんのわずかに忘れさせてくれる淫らな頂点に至る様を、檻を覗き込む男達に余すところ無く披露していくのだった。
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