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歪んだ観察者は復讐を眺めながら自らを慰める
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美しい白の毛並みを持ち、晴れやかな笑顔で自分を含めた街の人間に接し、誰からも慕われる優秀な警察官として活躍している彼の姿をもっと知りたい。毎朝の偶然を装っての挨拶だけでは、わざと交番前を通る遠回りな順路での移動を選びその仕事の様を観察するだけでは足りない。
そんな歪んだ欲望のままに、虎獣人の男は犬獣人の警察官の家側にある屋根や壁に自宅の修理と偽って細工を施し、寝室に居ながらにして犬獣人が室内で過ごす光景を愉しめる環境を作り上げた。
幼い頃からの癖なのか。それともその方向にあるのが同じ男である虎の家だけだからなのか。理由は不明だが、犬の警察官は基本的にカーテンを開け放った状態で過ごしている。
リビングにいても、寝室にいても、食事を摂っていても、犬は隣人の虎が自宅に仕掛けた数台の隠しカメラによって己の生活が盗み見られているという可能性すら考えずにパンツのみを身に着け引き締まった肉体をだらしなく晒したくつろぎの態度を披露している。
直接触れられなくとも、観察出来るだけで幸せだ。嘘偽りの無い狂った愛情を抱きながら、虎の男は毎日犬の姿を愉しみ味わっていた。
今日はどんな表情を見せてくれるのだろう。一体何を食べるのだろう。仕事を終え夜遅くに帰宅した虎は、犬の家に灯る明かりに期待を膨らませながら寝室に移動し、犬の家を捉えているカメラに接続された端末を起動させた。
そんな虎の視界に飛び込んできたのは、一瞬で異常だと理解出来る犬の警察官の窮地だった。
普段犬しかいないはずの家に、狼と狐と牛の獣人である三人の男がいる。フローリングとカーペットを土足で汚し下品な笑みを浮かべながら手にした刃物を揺らしている男達の足元で、犬獣人はいつも通りのパンツのみの肉体に縄を打たれた拘束姿を晒しながら、黒革で作られた口枷の真上で見開かれた目に焦りと恐怖の色を滲ませている。
あんな枷を装着されていたら、助けてを叫ぶ以前に大声も出せはしない。左右の手首同士と二の腕同士を縛り伸ばしきった状態に固定させた腕を背面に密着させる縄を着せられ、足首同士と太もも同士をきつく括る縄を与えられた身体では抵抗や逃走以前に立ち上がることも出来はしない。
憧れの存在が、自宅で襲われ自由を奪われている。あの三人は、犬獣人が決定的な証拠を確保し逮捕となった三人組の連続強盗犯だ。犬についてもっと知りたいと願う中で手にした公にはされていないはずの情報を思い出しながら、虎は胸に彼を救わなければという意思を膨らませていく。
だが、虎は動かない。三人の暴漢に対する怯えとは全く別の理由で動こうとはしない。
別室の窓から、犬が襲われている様子が見えた。隠しカメラの存在を秘匿しつつ行える通報という選択肢を虎が取らずにいる理由はただ一つ。自分を刑務所に送った警察官を支配下に置いた三人の男が、抗いを禁じた犬の身体へと無遠慮に触れ、復讐を目的とした恥辱を注ぎ始めたからだ。
手も足も出せない。そんな犬の身体に、三人の男が手を這わせていく。拒絶の反応を刃物で封じながら、男達は許しを請うように頭部を左右に振る無様な犬を嘲笑いつつ、股間を覆っていたパンツを刃物で切り裂き男根を露出させた。
無論、露出させただけでは終わらない。男達は、丸出しにさせたその男根に嬉々として刺激を加えていく。刃物を握った手で縄塗れの裸体を協力して押さえ込む男達は、反対の手を守る物を奪った男根へと躊躇い無く触れさせ三人がかりで快楽を流し犬に望まぬ興奮を強要していく。
嫌がっていても、雄の本能には逆らえない。警察としての矜持で制しようと試みても、男根は巧みな手付きで生み出される悦びを勝手に嬉しがり、三人の復讐者と虎という観察者の前で限界まで張り詰めていく。
「はぁ、っ、はぁ……っ!」
助けなければ。そんな当然の思いを欲望に上書きされた虎の男は為す術無く辱められる犬を燃料にした自慰に耽り出し、自分にとって眩しいくらいの存在が、街の人々から愛される警察官が堪えきれずに尾を振り乱しつつ甘い至福に狂わされ淫らに汚されていく事実に、これ以上無い高揚と興奮を加速させていくのだった。
そんな歪んだ欲望のままに、虎獣人の男は犬獣人の警察官の家側にある屋根や壁に自宅の修理と偽って細工を施し、寝室に居ながらにして犬獣人が室内で過ごす光景を愉しめる環境を作り上げた。
幼い頃からの癖なのか。それともその方向にあるのが同じ男である虎の家だけだからなのか。理由は不明だが、犬の警察官は基本的にカーテンを開け放った状態で過ごしている。
リビングにいても、寝室にいても、食事を摂っていても、犬は隣人の虎が自宅に仕掛けた数台の隠しカメラによって己の生活が盗み見られているという可能性すら考えずにパンツのみを身に着け引き締まった肉体をだらしなく晒したくつろぎの態度を披露している。
直接触れられなくとも、観察出来るだけで幸せだ。嘘偽りの無い狂った愛情を抱きながら、虎の男は毎日犬の姿を愉しみ味わっていた。
今日はどんな表情を見せてくれるのだろう。一体何を食べるのだろう。仕事を終え夜遅くに帰宅した虎は、犬の家に灯る明かりに期待を膨らませながら寝室に移動し、犬の家を捉えているカメラに接続された端末を起動させた。
そんな虎の視界に飛び込んできたのは、一瞬で異常だと理解出来る犬の警察官の窮地だった。
普段犬しかいないはずの家に、狼と狐と牛の獣人である三人の男がいる。フローリングとカーペットを土足で汚し下品な笑みを浮かべながら手にした刃物を揺らしている男達の足元で、犬獣人はいつも通りのパンツのみの肉体に縄を打たれた拘束姿を晒しながら、黒革で作られた口枷の真上で見開かれた目に焦りと恐怖の色を滲ませている。
あんな枷を装着されていたら、助けてを叫ぶ以前に大声も出せはしない。左右の手首同士と二の腕同士を縛り伸ばしきった状態に固定させた腕を背面に密着させる縄を着せられ、足首同士と太もも同士をきつく括る縄を与えられた身体では抵抗や逃走以前に立ち上がることも出来はしない。
憧れの存在が、自宅で襲われ自由を奪われている。あの三人は、犬獣人が決定的な証拠を確保し逮捕となった三人組の連続強盗犯だ。犬についてもっと知りたいと願う中で手にした公にはされていないはずの情報を思い出しながら、虎は胸に彼を救わなければという意思を膨らませていく。
だが、虎は動かない。三人の暴漢に対する怯えとは全く別の理由で動こうとはしない。
別室の窓から、犬が襲われている様子が見えた。隠しカメラの存在を秘匿しつつ行える通報という選択肢を虎が取らずにいる理由はただ一つ。自分を刑務所に送った警察官を支配下に置いた三人の男が、抗いを禁じた犬の身体へと無遠慮に触れ、復讐を目的とした恥辱を注ぎ始めたからだ。
手も足も出せない。そんな犬の身体に、三人の男が手を這わせていく。拒絶の反応を刃物で封じながら、男達は許しを請うように頭部を左右に振る無様な犬を嘲笑いつつ、股間を覆っていたパンツを刃物で切り裂き男根を露出させた。
無論、露出させただけでは終わらない。男達は、丸出しにさせたその男根に嬉々として刺激を加えていく。刃物を握った手で縄塗れの裸体を協力して押さえ込む男達は、反対の手を守る物を奪った男根へと躊躇い無く触れさせ三人がかりで快楽を流し犬に望まぬ興奮を強要していく。
嫌がっていても、雄の本能には逆らえない。警察としての矜持で制しようと試みても、男根は巧みな手付きで生み出される悦びを勝手に嬉しがり、三人の復讐者と虎という観察者の前で限界まで張り詰めていく。
「はぁ、っ、はぁ……っ!」
助けなければ。そんな当然の思いを欲望に上書きされた虎の男は為す術無く辱められる犬を燃料にした自慰に耽り出し、自分にとって眩しいくらいの存在が、街の人々から愛される警察官が堪えきれずに尾を振り乱しつつ甘い至福に狂わされ淫らに汚されていく事実に、これ以上無い高揚と興奮を加速させていくのだった。
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