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悪の輪の中で愚かな正義は瓦解へと導かれる

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「あぁっ、もぉやら! いやっ、いやぁぁ! ゆる、じでぇ!! ひんこも、おぢりもぉぉっ! りゃめぇぇぇーっ!!」

三日月のような形状をした白色の装置の上にうつ伏せで寝転がらされ、装置の側面に金属製の器具を用いて両手両足を遊び無く縫い付けられた少年が、痛々しく見開いた目から大粒の涙を流しつつ喉が破れんばかりの勢いで絶頂を拒絶し快楽からの解放を願う絶叫を発した。
それは、人としての尊厳と共に正義のヒーローとしての矜持をかなぐり捨てたなりふり構わぬ哀願。自分からヒーローの力と自由を奪い非道な恥辱を味わわせている張本人の悪達に向かって心の底から寄せる、淫猥で惨めな敗北宣言だ。
しかし、悪達は少年が屈服に至っても責めを終わりにしない。残酷な悪達は正義の面影を跡形も無く失った少年がどんなに鳴き叫ぼうとも、裸体に施した拘束はおろか恥部を嬲る機構を解除する素振りすら見せない。
脱出を諦め屈辱を承知で放つ懇願を輪になって自分を鑑賞する悪の男全員に無視される哀れな少年は、これ以上無い絶望に打ちひしがれながら無慈悲な装置の責めに流され為す術無くイき狂わされるしか無い。装置に取り付けられている柔らかなスポンジ状の素材を湿らす強力な媚薬とその素材を小刻みに震わせる機構によってぴったりと密着させられた幼い男根を絶え間無く淫猥にいたぶられ、尻穴を狙い撃つ形で装着された男根を模した張型が行う男根を苛む物と同じ媚薬を少量ずつ纏いながらの前後運動によってほんの数時間前まで異物を飲み込むことすら知らなかった腸壁を最奥までほじくり回されている少年はもはや、我慢すらも不可能な程に苛烈な絶頂の衝動に突き上げられ続けるしか無い。
憎んでいた悪の手に堕ち、淫蕩な処罰を加えられている少年に残された選択肢は、雄と雌の快楽に翻弄されながら理性を甘ったるく破壊し尽くされる様を冷酷な男達の目と耳に提供することだけしか無いのだ。

「ふ、あぁ、おほぉぉぉっ! イっ、イぎゅ、ひぎゅ! イっ、きゅぅぅぅーっ!!」

何処にも逃れられぬ裸体が、自分を弄ぶ装置を強ばった手足で締め付けながらまた快楽を極める。めちゃくちゃに悶え狂って快感を散らすことも認められない無様な少年ヒーローの裸体が、男根を媚薬と自らの精液に塗れたスポンジに擦り付け解れきった尻穴をじゅぼじゅぼと掘削する張型で腸壁を余計に抉りながら、狭い範囲で生物とは思えないくらいに痙攣する。
そんな滑稽極まりない痴態を後から合流した仲間達と共に見聞きし、漂ってくる淫臭を堪能しながら、悪の男達はとうとう自分達に助けを請う余裕さえ削ぎ落とされた少年ヒーローが愉快にイき狂わされつつこれまで積み上げた物全てを淫猥に崩されゆく破滅の見世物を存分に愉しみ、愚かな正義の瓦解に残忍な愉悦を滾らせていくのだった。
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