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青年は無意味に崩壊を堪える
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地下室の天井から鎖で吊るされた黒革の枷を左右の手首へと嵌められた青年の腕は、万歳をするように持ち上げさせられた状態を強いられ、下ろしたくても下ろせないようにされてしまっている。左右の足首をきつく括る黒革のベルトを巻き付けられ、ベルトに繋がれた二本の短い鎖を足を左右から挟む形で取り付けられている床の金具へと遊び無く結ばれた青年は足を持ち上げることすら許されず、地下室の中央からどこにも行けないよう移動を制限されてしまっている。
頑丈な拘束具で上下に引き延ばされた青年の裸体は、思い通りの行動など取れない。地下室から逃げ出すことはもちろん拘束を外そうと暴れることすらままならず、青年は視界を塞ぐ黒革の目隠しと言葉を封じる黒い棒状の口枷に触れることも叶わぬまま、裸体に取り付けられた無慈悲な淫具達が生み出す甘い快楽の責めに身悶えさせられるしか無い。
自分をこの地下室へと監禁し、自由を取り上げる拘束を施し、左右の乳首と男根にテープで薄桃色をしたローターを貼り付けていった男の望む状況に追いやられたくないとどんなに願っても、あらゆる選択肢を潰された哀れな青年はどうすることも出来ぬまま地下室を去った男が残した淫具の振動に翻弄され、絶頂には決してたどり着けないもどかしい刺激に心と身体を嬲られるしか無いのだ。
「ふぅっ……んむ、むぅ……ふぅ、んふぅぅぅっ……」
噛まされた棒枷の隙間から泡立った唾液を零し、立ったままの裸体を苦しげにくねらせながら青年は乳首と男根を襲う緩い快楽にただただ耐え続ける。
尖りきり真っ赤に色づいてじくじくと疼いている乳首を震わせ、勃起させられたまま萎えることも射精することも許されない男根を弱い振動でいたぶるローターの責めに理性を奪われないよう、目隠しの下で目を剥き口枷へと必死に噛み付いて正気を保っている。
そうしなければ、思考内でとめどなく湧き上がる射精への渇望に押し潰されてしまう。少しでも心の抵抗を緩め淫欲をわずかでも肯定したら、あっという間に今までの自分を塗り潰されてしまう。屈服を嫌がり、陥落を拒み、快楽から逃れられない状態で青年は崩壊を堪えている。
しかし、どんなに堪えても裸体を拘束され淫具の振動から淫らな弱点を遠ざけられなくされている以上、青年の我慢は苦悶を長引かせるだけの行動でしか無い。
幾ら堕ちたくないと思っても、青年に堕ちる以外の道は残されていない。自分を捕らえた憎い男に屈したくないと願っても、男は青年が屈するまで衣服と抵抗を取り上げられた無様な裸体に射精には届かない快楽を与え続けるだけだ。
「んぅーっ……んぐ、むっ、むぅ……ふぐぅぅぅ……!」
負けたくない。快楽なんかに陥落させられたくない。
一生懸命に耐えていた青年の心はもどかしい快楽と共に地下室で放置される残酷な時間が長引くにつれて少しずつ壊れ堕ちていき、男が数時間ぶりに地下室へと戻る頃そこには男に見せていた反抗の態度が嘘のように失われ、汗に濡れた裸体を動かして情けなく腰を前後に振りながら射精をねだる淫欲に溺れきった惨めな青年が出来上がっていた。
頑丈な拘束具で上下に引き延ばされた青年の裸体は、思い通りの行動など取れない。地下室から逃げ出すことはもちろん拘束を外そうと暴れることすらままならず、青年は視界を塞ぐ黒革の目隠しと言葉を封じる黒い棒状の口枷に触れることも叶わぬまま、裸体に取り付けられた無慈悲な淫具達が生み出す甘い快楽の責めに身悶えさせられるしか無い。
自分をこの地下室へと監禁し、自由を取り上げる拘束を施し、左右の乳首と男根にテープで薄桃色をしたローターを貼り付けていった男の望む状況に追いやられたくないとどんなに願っても、あらゆる選択肢を潰された哀れな青年はどうすることも出来ぬまま地下室を去った男が残した淫具の振動に翻弄され、絶頂には決してたどり着けないもどかしい刺激に心と身体を嬲られるしか無いのだ。
「ふぅっ……んむ、むぅ……ふぅ、んふぅぅぅっ……」
噛まされた棒枷の隙間から泡立った唾液を零し、立ったままの裸体を苦しげにくねらせながら青年は乳首と男根を襲う緩い快楽にただただ耐え続ける。
尖りきり真っ赤に色づいてじくじくと疼いている乳首を震わせ、勃起させられたまま萎えることも射精することも許されない男根を弱い振動でいたぶるローターの責めに理性を奪われないよう、目隠しの下で目を剥き口枷へと必死に噛み付いて正気を保っている。
そうしなければ、思考内でとめどなく湧き上がる射精への渇望に押し潰されてしまう。少しでも心の抵抗を緩め淫欲をわずかでも肯定したら、あっという間に今までの自分を塗り潰されてしまう。屈服を嫌がり、陥落を拒み、快楽から逃れられない状態で青年は崩壊を堪えている。
しかし、どんなに堪えても裸体を拘束され淫具の振動から淫らな弱点を遠ざけられなくされている以上、青年の我慢は苦悶を長引かせるだけの行動でしか無い。
幾ら堕ちたくないと思っても、青年に堕ちる以外の道は残されていない。自分を捕らえた憎い男に屈したくないと願っても、男は青年が屈するまで衣服と抵抗を取り上げられた無様な裸体に射精には届かない快楽を与え続けるだけだ。
「んぅーっ……んぐ、むっ、むぅ……ふぐぅぅぅ……!」
負けたくない。快楽なんかに陥落させられたくない。
一生懸命に耐えていた青年の心はもどかしい快楽と共に地下室で放置される残酷な時間が長引くにつれて少しずつ壊れ堕ちていき、男が数時間ぶりに地下室へと戻る頃そこには男に見せていた反抗の態度が嘘のように失われ、汗に濡れた裸体を動かして情けなく腰を前後に振りながら射精をねだる淫欲に溺れきった惨めな青年が出来上がっていた。
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