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男は至高の娯楽をゆっくりと噛み締める
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ありとあらゆる箇所に、拘束を与える為の金具が取り付けられている黒色のラバースーツ。そんな衣服を無理矢理に着せられた男は、普通の者であれば絶えず苦痛が訪れる不自然な体勢に肉体を追い込まれ、身動きを完全に封じられてしまっていた。
「ぐぅ……く、うぅぅ!」
太ももの金具と腹部の金具を結合され、すねと肩の金具を繋がれ、左右の足首の金具を頭部の後ろの位置で施された男の足は、どんなに力を込めても全く思い通りには動かせない。大きく持ち上げさせられた足を自ら押さえ込むかのように太ももの裏側に存在する金具と二の腕の金具、そして左右の手首と腰の金具を結わえられた男の腕も、足と同様に幾らもがいても自由を取り戻せはしない。
悔しげな声を発し、首から下を包み行動を制限する黒のラバーを耳障りに鳴らしながら無意味に暴れる無様な男。文字通り手も足も出せない惨めな肉体を、ベッドの上で情けなく蠢かせる滑稽極まりない男。そんな男を作り出し愉悦に満ちた醜悪な表情を浮かべている非道な男は、抵抗一つ行えない男の股間をラバー越しに優しく撫で回しつつ白々しいくらいに穏やかな声音で問いを浴びせた。
「スパイさん、その服から出して欲しいかい? 出して欲しいんだったら、雇い主の情報を」
「うる、さいっ! 誰が、白状などするものかっ! 触るなっ、やめろっ! 気持ち悪いぃっ!」
自分を捕獲した男の言葉に怒りを乗せた叫びを被せつつ、スパイと呼ばれた男は屈服を拒否する思いと共に股間を弄る男の手に嫌悪を示す思いを紡いだ。
絶望的な状況に置かれようとも、スパイとしての誇りは捨てない。同じ男である自分を厳重に拘束し、恥部を弄んでいる異常な男に負けを認めたくなどない。スパイの矜持と雄の尊厳が入り混じった抗いを胸に膨らませながら、スパイは自身の男根の感触をラバーの上から堪能している男に反抗の視線を鋭くぶつけた。
しかし、スパイのその態度は逆効果でしかない。普通とはかけ離れた嗜好を有する男はいたぶり甲斐のある気丈な反応を目と耳で味わいつつ笑みの黒さを引き上げ男根を愉しんでいた手を離すと、残忍な宣言を嬉々として口にしながら逃れられぬ男に新たな責め具を、ガスマスクのような形状をした頭部全体を包む黒い器具を躊躇い無く装着してしまった。
「ふふっ、まだ話す気にはなれないみたいだね。それじゃあ、たっぷりと追い詰めて、話したくなるようにしてあげようね。このマスクを使って、スパイさんをどんな質問にも答えられる良い子に躾けてあげるよ」
「っ!? やめ、やめろぉっ!」
自身の場所からでは見えないベッドの脇から取り出されたマスクを目にしたスパイは、予想外の器具に戦慄を抱きつつ迫り来る器具に拒絶を発し一層激しく身をよじらせる。もちろん、スパイに与えられた拘束スーツはその程度でどうにかなる物ではない。我を忘れて身悶えようが、縛められた手足は頑丈な金具に冷たい音を立てさせることしか出来ない。
なりふり構わずに試行錯誤を繰り返しても、それはただただ男を余計に悦ばせるだけで。スパイは必死の努力も虚しく頭部にマスクを被せられ、決して自力では外せないよう後頭部で数個の留め具を掛けられ、頭部への非道から逃れられない状態を作り出されてしまった。
「うんうん、よく似合ってるよ。ゴーグル越しに見える目もそそるね。本当、スパイさんは苛め甲斐があって可愛いよ」
「だ、まれ! 外せ! はず、せぇぇっ!」
マスクのゴーグル越しに隠しきれぬ怯えに揺れる目で男を睨み付けながら、マスクに接続されている黒い蛇腹状のホースを力無く左右に踊らせながら、スパイは男にマスクを取れと要求する。
当然、男はその要求を聞き入れない。この期に及んで強気さを保とうとするスパイにこれ以上無い興奮を掻き立てられている男は、マスクを通して聞こえるくぐもった要求を笑って流しながら、マスクから伸びたホースの先にあるベッドの下に隠すような形で設置された大きな箱型の機械のスイッチを操作した。
スパイに変化が訪れたのは、その直後だった。
「うぁっ!? は、かっ、はあぁっ!? お、こほっ、あおぉっ!」
呼吸を支配するホースに流し込まれ始めた甘ったるい香りの気体を為す術無く吸わされたスパイが、痛々しく目を剥きながらスーツ入りの裸体を跳ねさせ始める。頭部の後ろに足首を固定された足と、足の動きを制する形に固定された腕を震わせながら、スパイが身体全体を小刻みに痙攣させ始める。
その様を悠然と眺めている男は、スパイに強力な媚薬混じりの空気による呼吸を強要する残忍な責めが予定通りに生まれていることを確認して満足げに頷きつつ機械から手を離し、再びスパイの股間を左右の手で、先程とは違い媚薬のせいで硬く張り詰めている男根と、熱く火照った男根の下にある尻穴をラバーの上から嬲り出した。
「ひ、くあぁっ!? やめろ、触るなぁっ!! 貴様、絶対に、許さっ、あぁ! ふぁぁぁぁっ!!」
数分前に放った物とは意味も勢いも全く別の触るなを放つスパイを弄ぶ男は耳に心地良い淫らな悲鳴を無視しながら男根をさすり、尻穴を揉み込み、捕らえたスパイから情報を引き出す性拷問の時間を、自分好みの男を淫蕩に狂わせ陥落へと導く至高の娯楽を、脳を溶かすような発情と絶頂には辿り着けぬ生殺しの悦楽にスパイが負けを認め情報を口にしても己の気が済むまでじっくり、ゆっくりと噛み締め続けていた。
「ぐぅ……く、うぅぅ!」
太ももの金具と腹部の金具を結合され、すねと肩の金具を繋がれ、左右の足首の金具を頭部の後ろの位置で施された男の足は、どんなに力を込めても全く思い通りには動かせない。大きく持ち上げさせられた足を自ら押さえ込むかのように太ももの裏側に存在する金具と二の腕の金具、そして左右の手首と腰の金具を結わえられた男の腕も、足と同様に幾らもがいても自由を取り戻せはしない。
悔しげな声を発し、首から下を包み行動を制限する黒のラバーを耳障りに鳴らしながら無意味に暴れる無様な男。文字通り手も足も出せない惨めな肉体を、ベッドの上で情けなく蠢かせる滑稽極まりない男。そんな男を作り出し愉悦に満ちた醜悪な表情を浮かべている非道な男は、抵抗一つ行えない男の股間をラバー越しに優しく撫で回しつつ白々しいくらいに穏やかな声音で問いを浴びせた。
「スパイさん、その服から出して欲しいかい? 出して欲しいんだったら、雇い主の情報を」
「うる、さいっ! 誰が、白状などするものかっ! 触るなっ、やめろっ! 気持ち悪いぃっ!」
自分を捕獲した男の言葉に怒りを乗せた叫びを被せつつ、スパイと呼ばれた男は屈服を拒否する思いと共に股間を弄る男の手に嫌悪を示す思いを紡いだ。
絶望的な状況に置かれようとも、スパイとしての誇りは捨てない。同じ男である自分を厳重に拘束し、恥部を弄んでいる異常な男に負けを認めたくなどない。スパイの矜持と雄の尊厳が入り混じった抗いを胸に膨らませながら、スパイは自身の男根の感触をラバーの上から堪能している男に反抗の視線を鋭くぶつけた。
しかし、スパイのその態度は逆効果でしかない。普通とはかけ離れた嗜好を有する男はいたぶり甲斐のある気丈な反応を目と耳で味わいつつ笑みの黒さを引き上げ男根を愉しんでいた手を離すと、残忍な宣言を嬉々として口にしながら逃れられぬ男に新たな責め具を、ガスマスクのような形状をした頭部全体を包む黒い器具を躊躇い無く装着してしまった。
「ふふっ、まだ話す気にはなれないみたいだね。それじゃあ、たっぷりと追い詰めて、話したくなるようにしてあげようね。このマスクを使って、スパイさんをどんな質問にも答えられる良い子に躾けてあげるよ」
「っ!? やめ、やめろぉっ!」
自身の場所からでは見えないベッドの脇から取り出されたマスクを目にしたスパイは、予想外の器具に戦慄を抱きつつ迫り来る器具に拒絶を発し一層激しく身をよじらせる。もちろん、スパイに与えられた拘束スーツはその程度でどうにかなる物ではない。我を忘れて身悶えようが、縛められた手足は頑丈な金具に冷たい音を立てさせることしか出来ない。
なりふり構わずに試行錯誤を繰り返しても、それはただただ男を余計に悦ばせるだけで。スパイは必死の努力も虚しく頭部にマスクを被せられ、決して自力では外せないよう後頭部で数個の留め具を掛けられ、頭部への非道から逃れられない状態を作り出されてしまった。
「うんうん、よく似合ってるよ。ゴーグル越しに見える目もそそるね。本当、スパイさんは苛め甲斐があって可愛いよ」
「だ、まれ! 外せ! はず、せぇぇっ!」
マスクのゴーグル越しに隠しきれぬ怯えに揺れる目で男を睨み付けながら、マスクに接続されている黒い蛇腹状のホースを力無く左右に踊らせながら、スパイは男にマスクを取れと要求する。
当然、男はその要求を聞き入れない。この期に及んで強気さを保とうとするスパイにこれ以上無い興奮を掻き立てられている男は、マスクを通して聞こえるくぐもった要求を笑って流しながら、マスクから伸びたホースの先にあるベッドの下に隠すような形で設置された大きな箱型の機械のスイッチを操作した。
スパイに変化が訪れたのは、その直後だった。
「うぁっ!? は、かっ、はあぁっ!? お、こほっ、あおぉっ!」
呼吸を支配するホースに流し込まれ始めた甘ったるい香りの気体を為す術無く吸わされたスパイが、痛々しく目を剥きながらスーツ入りの裸体を跳ねさせ始める。頭部の後ろに足首を固定された足と、足の動きを制する形に固定された腕を震わせながら、スパイが身体全体を小刻みに痙攣させ始める。
その様を悠然と眺めている男は、スパイに強力な媚薬混じりの空気による呼吸を強要する残忍な責めが予定通りに生まれていることを確認して満足げに頷きつつ機械から手を離し、再びスパイの股間を左右の手で、先程とは違い媚薬のせいで硬く張り詰めている男根と、熱く火照った男根の下にある尻穴をラバーの上から嬲り出した。
「ひ、くあぁっ!? やめろ、触るなぁっ!! 貴様、絶対に、許さっ、あぁ! ふぁぁぁぁっ!!」
数分前に放った物とは意味も勢いも全く別の触るなを放つスパイを弄ぶ男は耳に心地良い淫らな悲鳴を無視しながら男根をさすり、尻穴を揉み込み、捕らえたスパイから情報を引き出す性拷問の時間を、自分好みの男を淫蕩に狂わせ陥落へと導く至高の娯楽を、脳を溶かすような発情と絶頂には辿り着けぬ生殺しの悦楽にスパイが負けを認め情報を口にしても己の気が済むまでじっくり、ゆっくりと噛み締め続けていた。
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