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二人の刑事は仲良くのたうち回る

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手首と足首に巻き付けられた枷を鎖で繋がれた二人の刑事は、後ろに回された手を身体の前に運ぶことも後ろに折り畳まされた足を伸ばすことも許されず、口に貼り付けられた黒色の強力なテープに触れることさえ出来ぬまま、トイレの個室よりも少し広い程度の部屋の床に為す術無くうつ伏せに転がされている。

「んむぅっ……んっ、んぐっ、むぐぅぅ……!」
「ふっ、ふぅーっ! うぐっ、むぅ……んんぅっ……」

すぐ隣で転がっている仲間と視線で励まし合いながら、刑事達は手足の拘束をどうにかして外せないかと試行錯誤を繰り返している。
だが、頑丈な鎖は生身の人間が道具も無しに振り解けるような物ではない。刑事達は不自由な体勢であらん限りの力を手足に込めているものの、左右の手首と足首同士の枷を繋ぐ鎖も、右の手足と左の手足を繋ぐ鎖も金属が擦れ合う耳障りな音を立てるばかりで外れる気配すら見せない。
刑事達が幾ら頑張っても、それは体力を消耗するだけの無駄な足掻きだ。しかし、刑事達は諦めずに手足に力を込め続け、枷を外そうと試みる。それ以外にこの危機的状況から抜け出す手段が見当たらないことに加えて、諦めてしまったら自分達を拉致して自由と衣服を奪った犯罪組織の者達に屈してしまうことになると考えたからだ。

「うっ、うぅ! んむ、むぐぅっ!」
「むぅ、んむぅ! ふーっ、ふーっ……!」

寝返りも打てないくらいに狭い空間で、同じ拘束を与えられた仲間の体温を常に感じながらもがき続ける二人の刑事。そんな無様極まりない様子を二人を閉じ込めた室内の至る所に設置された隠しカメラから送られる映像で存分に堪能した男達は、上から指示の出ている時刻を迎えたことを確認すると、壁一面に惨めな二人の刑事が映し出されている十数台のモニター前の機械を操作した。
それは、モニターに映る刑事達をより情けない姿にさせるための操作で。その操作によって生まれた室内の変化に気付いた二人の刑事は、恐怖に目を見開きながら塞がれた口で悲鳴を上げ、決して外せない拘束を外そうとしてより激しい無意味な足掻きを行い始める。

「んっ! んんぅぅ!! ふー! うふぅぅぅっ!!」
「むぅーっ!! んっ、んぐぅぅ! んも、んもぉ! むぉぉぉぉぉっ!!」

壁に空いた穴から流れ込み床にじわじわと溜まっていく甘い香りを吸わされ、その甘い香りの正体である強烈な媚薬がもたらす発情に悶え苦しむ刑事達の痴態が映されるモニターを眺める男達は、涙を流しながら仲良くのたうち回る二人を目と耳で堪能して微笑み、正義の存在である刑事を淫らに苦しめる征服感に胸を躍らせていた。
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