無様な尻肉は正解に従って踊り狂う

五月雨時雨

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無様な尻肉は正解に従って踊り狂う

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無防備にさらけ出された尻肉が、上下左右に情けなく踊りながら危機と恥辱からの脱出を試みている。無防備にさらけ出された男根をみっともなくぷるぷると跳ね回らせ、その真上にある尻穴を苦しげにヒクヒクと収縮させながら、男はどうにかしてこの状況から抜け出そうとなりふり構わずにもがき続けている。
そんな眼前の光景を、男を捕らえた張本人である存在は真紅のソファーに腰掛け優雅な微笑みを浮かべつつ無言で愉しんでいる。どんなに暴れても、状況は変わらない。本来の体積と質量を無視して物体を収納する最新技術を悪用した拘束から逃れようと頑張っても、それはどう足掻いても逃れられないという絶望の事実を補強するのみだ。そんな情報を思考に浮かべながら、悪を束ねる非道な男は手中に収めた捜査員の男が事態の好転を求めて無意味に努力する様を悠然とした態度で堪能している。
四角い形状をした台の上部に固定されている黒い箱に裸体の大部分を仕舞い込まれ、尻肉の周辺のみを露出させられている間抜けな捜査員の姿は、幾ら眺めても飽きが来ない。腰から上と、太ももの中腹から先を新たな技術を搭載された箱の内部へと閉じ込められた捜査員が苦悶に苛まれながら諦め悪く逃走を欲している様子は、どれだけ満喫しても夢中になれる。
だが、鑑賞への意欲を際限無く滾らせている悪の男とは裏腹に捜査員は無意味な足掻きがもたらした疲弊によって憔悴へと達し、とうとう尻穴を嬲る無慈悲な責め苦に追い詰められていてもそれから離れることを目的とした身悶えを行えない状態に陥ってしまった。
汗に濡れた尻肉を小刻みに震わせながら、休息を貪っている捜査員。悪の手で尻穴に注ぎ込まれた薬品が絶えず生み出す痒みを誤魔化す動きを取る余裕さえも失い、箱の中で繰り返されている荒い呼吸に合わせて丸出しの尻肉を小さく上下に揺らしている捜査員。その疲れ切った捜査員に笑みの黒さを深めた悪の男は、滑稽極まりない娯楽が第二段階に至ったと認識しつつ自らの右足の近くに用意していた木箱の中から一つの淫蕩な責め具を取り出すと、それを何の躊躇いも無く、勝手に休んでいることへの罰と言わんばかりに隠す物を失い気が狂うような痒みに嬲られ続けたせいでだらしなく弛緩した捜査員の尻穴へとねじ込んでしまった。
一円玉程の直径を有する濃い桃色の球を複数連ねたかのような棒が、捜査員の恥ずかしい穴を一息に貫く。自力では何をしても鎮めることの出来なかった痒みを紛らわせてくれる異物に対し捜査員は尻肉を驚きに強ばらせつつ、棒を握った悪の男の右手に伝わる程に激しい腸壁の蠕動で感謝を、尻穴への刺激で硬度と体積を増した男根で至福を、誰の目にも明らかな形で無様に表わし始める。
しかし、悪の男はそれ以上の責めを与えようとはしない。挿入の摩擦によって痒みを和らげられていた腸壁に痒みがぶり返してきても、悪の男はそれをはっきりと理解した上で棒を握った右手を静止させている。
尻穴の痒さを抑えるには、この棒を利用するしか無い。悪の男の思惑を理解した訳ではなく、地獄からの逃避を望む本能から導き出した正解に従って、捜査員が尻肉をまたくねくねと踊らせ始める。箱と痒みから逃げる為ではなく、痒みを塗り潰す悦楽を得る為に捜査員が尻肉を上下左右に揺らめかせ始める。
そうして自分の思惑に沿って、悶絶を否定する欲求に溺れる形で意味合いを大きく変えた尻肉のダンスを披露する捜査員に表情を充足で染め上げながら、悪の男は硬く張り詰めぶるんぶるんとはしたなく暴れ回っている男根に開いた左手を迫らせ、尻肉の動きがそのまま男根への刺激に繋がる状況を、尻穴をいたぶる痒みの解消と同時に男根への快感を自らの意思で追求する堕落の下地を、抗えぬ捜査員に施していくのだった。
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