無慈悲な男は堕ちた刑事を気まぐれに追い詰める

五月雨時雨

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無慈悲な男は堕ちた刑事を気まぐれに追い詰める

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数時間ぶりに地下室へと戻ると、刑事さんは隠しきれぬ怯えを滲ませながらも潤んだ瞳で俺を一生懸命に睨み付ける強気な態度を滑稽に示してくれた。
もちろん、そんな反抗をぶつけられても俺は痛くも痒くも無い。自分の身体を抱き締めているような状態に腕を固定する黒革製の拘束服と左右の足を短い鎖で結合する黒革製のブーツを着せられ、黒革の首輪の前部と壁の金具を鎖で遊び無く繋がれ、言葉を封じる棒状の黒い口枷を噛まされた姿で睨まれても俺が感じるのは愉しさだけ。尻穴に押し込まれたバルーンプラグの振動に屈して男根を間抜けに膨らませている刑事さんがどんな意思表示で怒りを飛ばそうとも、圧倒的に優位な立場を取った俺が覚えるのは嘲りに満ちた愉悦と至福だけなのだ。

「おやおや、随分と元気だねぇ。俺に調教されたケツ穴をもどかしく苛められてさぞかしイきたがってるだろうと思ったのにまだそんな目が出来るなんて……刑事さんはホント、嬲り甲斐があるねぇ」
「んぁっ! やぇ、んむぅっ! やぇおぉっ!」

やめろと不明瞭に叫ばれても、俺は当然やめない。逆らえない刑事さんの尻穴に右手を伸ばした俺は弱々しい抵抗を左手一本でからかうように制しつつ幾ら力んでもひり出せないよう体内で膨張させたバルーンプラグのポンプを気まぐれに握り込んで腸壁への圧迫を引き上げつつ、絶対に絶頂には至れない強さで尻穴の浅い部分を無慈悲に震わせているプラグの底を意地悪くリズミカルに叩いて尻穴で迎える絶頂への欲を無理矢理に掻き立てさせていく。

「ほらほら、我慢は毒だぜ? イきたいだろ? いつもみたいにケツ穴をいたぶられながら精液撒き散らしたいだろ? こんな浅いところじゃなくて、もっと奥の気持ち良いところを掻き毟られたいだろ? ん?」
「ひっ、ひがう……ほんあ、こほぉっ!」

枷に歯を立てつつ刑事さんはもごもごと否定を紡ぐが、その声音は射精をねだる本心を分かりやすく表わすかのように甘く蕩けている。
一人きりで焦らしに焦らされ崩壊寸前だった忍耐を帰ってきた俺の責めに突き崩されていく刑事さんは、縛められた足と硬度を増した男根を情けなくビクビクと跳ねさせ、自由を取り戻そうと考えて動かしていた腕を全く違う意味でもがかせ出し、枷越しに漏れる吐息と悲鳴を切なげな物へと変化させていく。
もう、耐えられなんてしないだろう。これまでの経験から、俺は刑事さんの陥落のタイミングをそろそろだと判断した。すると、刑事さんはまるでそれを待っていたかのように理性と我慢の糸を千切れさせ、はしたなく腰を前後に揺らめかせながらのおねだりを放ち始めた。

「あぁ、もぉえあぁぁぁっ! ひゅるひへ、ひはへへ! ひゃせー、しゃへへぇぇっ!!」

プラグを指先で叩く俺の動きに合わせているかの如く腰を突き出し、精液の放出を希求する刑事さん。日に日に誇りを保つことが困難になり、俺好みの痴態を晒すまでの時間を狭めていく滑稽な刑事さん。その最高に可愛い惨めな刑事さんを堪能した俺は、上手におねだり出来た刑事さんが望む刺激を普段とは趣向を変えて与えないことに決定した。
深い意味は無い。強いて理由を挙げるならば今日は俺がたまたま、意識が途切れるまで射精を欲しがる刑事さんを味わいたいと思ったからだ。

「ん? イきたいのか? じゃあ駄目だ。今日はこのままずーっと、おかしくなるまで射精をお預けしてやろうな。このケツをほじくられなくちゃイけなくなったチ○ポを我慢させまくって……刑事さんをたっぷり悶え狂わせてやるよ」
「ひっ……ひや、はふへへ……だえか、おえがい……イはっ、へへぇぇぇぇっ!!」

俺が数分前と矛盾した発言を嬉々として放っている事実に苛立ちを募らせる余裕も無くして鳴き喚く刑事さんをありとあらゆる器官で汲み取りながら、俺は自分自身を余計に苦しめるだけの快楽を得られるよう刑事さんの足の間に左の太ももを差し込んで男根に密着させつつ、無意識に腰振りの周期をヘコヘコと加速させた刑事さんの尻穴を塞ぐプラグに添えた指を不規則に強弱を切り替えて動かし、気持ち良いのに物足りない生殺しの地獄で刑事さんを今日も弄んでいくのだった。
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