青年は醜悪な玩具で満ちた部屋へと無様に連行される

五月雨時雨

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青年は醜悪な玩具で満ちた部屋へと無様に連行される

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自らが纏っていた衣服を改造した拘束によって、抵抗と逃走を禁じられている。そんな屈辱に心を痛め付けられながら、青年は黒革の首輪から伸びた鎖を引いている憎き男の意思に沿っての歩行を強いられていた。
父を騙し家族を破壊した男の悪事を必ず暴く。そんな願いを込めた行動を看破され逆に捕らえられてしまった青年は、手も足も出せず、正常な言葉も発せず、露出させられた恥部に突き刺さる男の視線を遮ることも許されぬまま、男が所有する邸宅の深部へと続く廊下を移動させられている。

「んうぅ! むっ、ぐふぅぅっ!」

このままでは、自分は希望など欠片も存在しない空間へと連行されてしまう。焦りと戦慄を胸に募らせながら、青年はどうにかして鎖を握る男から逃れようと身をもがかせる。口を塞ぐギャグボールの穴から飲み込めない唾液と共にくぐもった唸りを垂れ流しつつ、必死に足を踏ん張らせながら縛めとの格闘を繰り返す。
しかし、状況はやはり変わらない。夜の闇に身を潜ませる目的で用意した首から下をぴっちりと覆う黒色のスーツを改造した衣服によって自由を奪われた青年の身体は、全面に存在していたファスナーを取り払われたせいで丸出しにさせられた乳首と男根を間抜けに振り乱しながら暴れても、男の支配から抜け出せはしない。
指の使用を禁じる機構と、手首同士を短い鎖で繋ぐ機構を付け足されたスーツによって動きを大きく制限された腕は、どんなに頑張らせても背中の位置から離れられない。足首同士を肩幅程の長さしか無い金属の棒で結合する機構を追加されたスーツを与えられた足は、逃げたいと願う青年の意思とは裏腹に走ることも叶わず、それ以前に男の右手から首輪の鎖を取り落とさせる為の動きを取ることさえままならない。

「むぅぅ! うみゅぅぅっ!!」

試行錯誤を重ねても、事態は何も好転しない。自分の家族をめちゃくちゃにした相手である男が眼前にいるというのに、憎悪をぶつけることも出来ない。
何をしても、ただただ体力を消耗し呼吸を無駄に乱すだけ。そんな事実に絶望しながらとうとう非道な男の邸宅の最奥にある部屋へと自らの足で進まされた青年は、扉を開けた瞬間に視界へと飛び込んできた異常の数々に隠しきれぬ恐怖を湧き上がらせる様を嘲笑われつつ、鍵を掛けた扉に抗えぬ自分を押し付けた男の手で、己の末路を語られつつ恥辱を注がれ始めてしまった。

「どうだい、この部屋? 素晴らしいでしょう? ○○君が私を嗅ぎ回ってるって知って、○○君が私好みに可愛く成長してるって分かった時から用意した玩具でいっぱいの部屋だよ。今日から毎日、ここでたっぷりと愛でてあげるからね? 処分した証拠をまた集めようなんて思わないよう、私への復讐なんて二度と考えないよう、私に服従して気持ち良く愛されることだけを求めて生きる惨めなペットになれるよう、まだまだ反抗的な心も、いやらしく育ったこの身体も、じっくりと躾けてあげるからねぇ……?」
「むぐうぅ! あぉ、んまおぉぉぉーっ!!」

誰にも届かない助けてくれの絶叫を自分の飼い主になると宣言した男を悦ばせる為だけに放ちながら、青年は自らの認識の甘さを悔いつつ鎖を短く持ってわずかな足掻きも封じ空いている左手で守る物を失った男根を巧みに摩擦してくる男の責めに屈して、無理矢理に覚えさせられた快楽のままに男根の硬度を高めさせられていくのだった。
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